観劇+αの日々
Kバレエ くるみ割り人形(2014/12/24)

★★★★☆
 公演自体はとてもよかったです。・・・よかっただけに、21日のあれはなんだったのかと問いただしたくはあるんですが・・・。おとぎ話はおとぎ話、でもそれだけではすまない美しさと幸福感。それが2回見たくって2枚チケット取ったわけですし、1回外れてももう1回でフォローしてくれたからいいんだよというものでもないし、でも、とりあえず最後の最後でいいものを見られたからよかったという気分でもあり・・・ファンとして大変微妙な顔をしていますが、楽しいことは楽しかったです。

 浅川さんと遅沢さんがとてもよかった・・・というか、遅沢さんがちゃんと遅沢さんらしい踊りに戻ってくれてよかったです。21日のあれはなんだったのか。21日はネズミ戦でずっこけたせいか若干慎重な踊りに見えました。それにしても、いつ見ても美しいつま先のライン!くるみ割り人形登場後の簡単なステップすらラインが美しくってうっとり眺めてました。ネズミ王様とのやりとり(これ、毎年危険だと思ってるのでやめてほしいんだが)もうまくいって一安心。そこからはなんとなく流れに乗れた気がします。
 グランパドドゥも良かったのですが、花のワルツがとてもすてきでした。姫と王子の物語を感じるシーンでとても好きなんです。幸せそうな王子の姿を見ているとこっちまで幸せになるというかむしろ切なくなるというか・・・これが見たかったのだと、パズルのピースがはまったような気分で見ていました。
 もちろん、グランパドドゥもすばらしかったです。浅川さんもきらきら度が21日より増していて、本当に美しい。多摩シティバレエのくるみも見たのですが、なにより違うなと思ったのが王子の立ち方。「くるみ割り人形」の王子ってなぜそこにいるかがわかりにくいのですが、Kバレエ版はマリー姫のパートナーとして隣に寄り添ってる。だからその姿がすっきりとまとまっている。そこに王子がいるのがとても自然だから、気持ち的にもすっきりして見ることができます(花のワルツの踊りがあるから、さらにこのシーンが生きているような気がする)。サポートは鉄壁(に戻ってくれて本当に良かった・・・)。流れるようなサポートがあたたかいし、堂々と踊るマリー姫は本当に美しい。幸せいっぱいの姿を見ることができて満足です。

 ニコライさんのドロッセルマイヤー、いつの間にか貫禄がでてきた気がします。比較対照として杉野さんが来たせいか、それとも年齢を重ねた上での貫禄か。なんとなくそこにいると安心する雰囲気がありました。
 河合さんのクララ、たぶん好きです。序盤、どうもふるわなかった印象があるのですが、気がついたら「悲しい顔」で踊ってるのではなく、内気な少女がはにかみながら笑っているように見えるようになりました。踊りも楚々とした感じが好みですし、ドロッセルマイヤーとのパドドゥあたりになると、内気な中にも積極性が見えてかわいらしいです。ほっそりとしたルックスに見合った軽やかな踊りも好きです。最初の頃はなんだかんだ言ってましたが、好きなクララかもしれないと思えるようになりました。

 浅野さんと福田さんの雪の王国は安心してみていられます。福田さん、いつの間にかサポートが安定してきた気がします。「雪の王国」と言うには若干柔らかい感じのする二人ですが、ダンサー殺しの振り付けを堂々と踊りきるあたりは本当にさすが。井上さん、中村さんが絶好調なので浅野さんの最後のフェッテが若干弱く見えてしまいますが、基本的に安心してみられる組み合わせでした。
 花のワルツの男性のタイツの色がいつもと違って首を傾げました。緑が濃すぎて変な感じ・・・。中村&伊坂ペアを基本見ていましたが、華やかで好きなペアです。伊坂さんはソロだと井澤さんに負けるかなあと思ってしまうのですが、全体的なまとめ方はうまいと思います。
 アラビアは若手二人と井上お姉さま(といいたくなってしまう雰囲気)。ニコライさんの時はあまり気になりませんでしたが、福田さんだと若干サポートが難しそうに見えます。・・・というか、そもそも福田さんはアラビアの雰囲気でなく、ほっそりとした体にアラビアの露出度の高い服が似合ってないというか思わず王子の上着を肩に掛けたくなると言うか、むしろ花のワルツが見たいと言うか、ああ、サポートできる人が他にいないからやってるんだなあと思わせる雰囲気。石橋さんはその無骨で骨太な感じがいかにもアラビアなので、来年はサポート枠がんばってほしいです(と言いつつ、彼の焦がれるような雰囲気は今の枠にぴったりですが)。井上さんは相変わらずお美しく、うっとり見ほれました。女王のように見下し妖艶にほほえむのが本当に美しいのです。
 スペインは特筆事項なし。特に目立たない若手枠でした。
 篠宮さんの中国人形、帽子がずれてこのまま踊るのかと思ったらぐるっと回って首の下へ。これは無理だと思ったら踊りながらなにごともなくあっさり頭の上に戻しました。この切り替えの早さ、すごいです。バネの強くて明るい雰囲気の二人、良かったです。
 ロシアは酒匂&和田コンビが好きです。やはり身長が近い組み合わせの方が好きです。矢野さんとの組み合わせだったらどうなったかしら?勢いのある二人、相変わらず迫力のあるロシアでした。

 ネズミ王様栗山さんは予想通り良くなってると思いました。段々頭に乗っけている顔で見ているように思えてきました。それにしてもどんなに荒っぽく動いてもエレガントさを感じられるのがすごいです。

 1幕のパーティーのシーンでのアドリブは今日も絶好調。石橋酔っぱらい紳士が大変陽気に気持ちよく酔っぱらってる姿がおもしろかったです。ところで、今回人形劇の王様がえらく大きい子で気になりました。小柄な男性ダンサーさんたちとあまり変わらず、ドロッセルマイヤーさんたちが腰を痛めないか心配になってしまいました。・・・王様自身も人形が出てくる枠に頭ぶつけてないか心配ですし・・・。

 そんなわけで長々おつきあいしましたくるみ割り人形もこれで打ち止め。なぜかいろいろあっちゃいましたが、最終的には楽しい公演で終わりました。また来年も見たいと言うか、来年こそ、生演奏で見たいです。生演奏ならいつも手に汗握るパドトロワとか雪の国ももう少し安心してみられる気がするのです・・・。
ゆず
2014/12/27(Sat) 16:12:31

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