観劇+αの日々
スポットライトミュージカルの魅力
スポットライトミュージカルが好きです。
ドイツのFulda発のミュージカル製作会社で、基本的に活動してるのは夏のみ。
ほかの地域での上演も少しはありますが、基本的に夏のFuldaがメインの活動領域です。
演奏はテープでよく「なんで生演奏にしないの?」とつっこまれてますが、「お金がない」で基本却下されてます(つたないドイツ語調べ)。

このプロダクションの作品を見に5回渡独しております。
曲はワンパターンだしダンスは初演が21世紀だとは信じられないレベルだし、いろいろ難点があるのが分かってるのにやめられない理由は一つ。
キャストが本当にいいんです。
「いい役者が出演している」というのもありますが、それよりも楽しいのが、「その役者のための役」であり、「その役者ありきの作品」であるオリジナルミュージカルが見られるというのが楽しいんです。
もとある作品に役者を合わせるのでないから初演キャストの音域に声がぴったり当てはまっているのがまずおもしろい。
声質、ルックス、年齢、役者の持ついろんな側面がいろんなものが作品に影響を与えているのがおもしろい。
役者同士のバランスが年齢背格好に至るまで気を使われているのが楽しい。
それがオリジナルだから、そうやって役者が作品に影響を与えて、作品が仕上がるのが本当におもしろい。
役者の個性を全部引き出して、それを組み合わせて作品にしている。
登用される役者が結構好みなこともあって、この「役者ありき」で作られる世界の楽しさにはまっています。
作品も歴史ものだけれど現代に投影したテーマがないというあたりが大変好み。

いろいろな役を演じられるのが役者としてのゴールだとは分かっているつもりです。
でも、「この人のための曲」「この人のための役」「この人がいるからこその物語」というのはまたおもしろいものです。
Sabrina Weckerlin、Mathias Edenborn、Chris Murrayは「名作」と言われる作品よりこのプロダクションの作品の方が好きです。
「女教皇」ではSabrinaが力強いのにはかなく見える瞬間があるのがとても好きですし、隣にいるMathiasが情けないだめ男でもそこにもの悲しさが見えるのと色気がだだもれなのが大好きです。
また、体格のいいMathiasの隣にいると、決して小さくはないSabrinaがどこか華奢で儚く見えるのがとても好き。
Chris Murrayのフリードリヒはカリスマ的な君主、人間嫌いのくそじじい、だけどどこかチャーミングな人間…と多面的な魅力を見せてくれます。
作品自体に文句があっても、役者の魅力を余すことなく引き出してると思うので、次はどんな役者でどんな作品を作ってくれるだろうと楽しみで仕方ありません。

次に見に行けるのがいつになるか分かりませんが、「夏の航空券は高いんだよ!」と文句を言いつつ、また見に行くと思います。

ゆず
2014/10/03(Fri) 23:09:15

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