すっかり観劇報告遅れてますが、スイス・ドイツ旅行行ってました、去年の11月に。 ザンクトガレンでモーゼを見て、フュルトでN2Nを見る、典型的な追っかけ旅行でした(笑)。 季節的にも寒くなりすぎず、楽しい旅行でした。 ・・・もうちょっとのんびりしたかったです・・・(いつものこと)。
・モーゼ クンツェさんが作詞した「十戒」というコーラス作品(?)をミュージカルに仕立てなおしたもの。 Thomasがでてくるから行きましたが、正直、異教徒にはさっぱりのめり込めない話でした。 Thomasの役は簡単にいってしまうと主人公モーゼの敵役。 敵役といっても宗教的対立者という感じで、たとえばファラオのように分かりやすい悪役という感じでもない。 献身的に貧しい人たちの世話をするし、モーゼのやり方に異を唱えつつもその行動に必要があれば従う。 そんなわけで、基礎知識がない人間にはしんどい結果となりました。 まあ、Thomasがそこにいるので幸せなんですけどね(所詮おっかけ)。
そもそもストーリーをあまり理解する気がなかったのは認めます。 でも、いきなり天から光が降り注いで神の声が響くお芝居というのはどうにもこうにも理解の範疇を越えています。 (スポットライトミュージカルは宗教劇と言いつつ「神は決して人間の問いかけには答えない」という部分に変わりはない) 正直、今更こんな古い物語を、特に新しい解釈なく(と思えてしまった)上演するのってどうよというのが感想になってしまいます。
ただし、キャストはいつも通り鉄壁。演出は珍しくスムーズでおもしろかったです。 キャストに外れがないというのはうれしいものです。 確かにわがままを言えばアーロンは予定されていたAndyさんで見たかったというのはありますが、知らなければ特に不満はなかったと思います。 ファラオと悪魔の二人もキャラが濃くて素敵でしたし、主役二人はそこまで強いインパクトはないにしろ、好感の持てる瑞々しさを持っていました。 演出としては少ない舞台装置をうまく駆使して狭い舞台をスムーズに転換させていました。 照明の使い方も不自然さがなく華やかで好きです。 正直、ストーリー的にどこが盛り上がりどころか分かりませんでしたが、キャストと演出のおもしろさがあって楽しく見ることができました。
ザンクトガレンに行く理由の一つ、オーケストラはいまいち。 今回はオーケストラでなく、10人未満編成のバンドでした。 これがとても残念でした。 ・・・残念でしたが、オーケストラピットの部分を一部埋め立てて舞台としてくれて、これが宝塚の銀橋のようになっていました。 ・・・最前列に座っていたので、ほぼ生声のThomasの歌声が聞こえたわけで・・ええ、それでプラスマイナスゼロにできるくらいには魅力的ではありました・・・。 文句は言いつつも、カーテンコールでひょいひょいと足をあげて踊ってくださるThomasをみれただけで、もうおなかいっぱい、幸せでした。
ちなみに、スイス航空の直行便で行けばソワレに間に合います。 間に合いますが土地勘がないとしんどいので、おすすめはしません・・・。 (小さい空港なので、到着から1時間くらいあれば入国審査も終わってるのですよ)
・Next to Nomal ニュルンベルク近郊の地方都市での上演でした。 ニュルンベルクに宿を取っても帰れなくはない距離ではあります。 詳しい感想はこちらにアップし終わってます。 (いえ、もっと詳しくは書けますが・・・) 再演があったらまた行きたいです。
弾丸旅行でしたが、行って良かったです。 ちなみに、夏の旅行の時にはホテル以外手配が終わっておりました(笑)。 これがあったので、Thomasはコンサートだけでも納得できたのは事実・・・。 楽しい旅行だったのですが、11月1日は万聖節だし到着は遅く出発は早くでスイスで満足に買い物ができなかったのが心残りと言えば心残り。 だけど、一旅行一世界遺産のバンベルクにも行けましたし、半日かけてゆっくりニュルンベルク観光もできたので満足です。 ご飯もおいしかったし! こういう幸せがあるから、遠征はやめられないのです。
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