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  ノートルダムの鐘感想その2

 まだ舞台版を1回しか見ておりませんが、1回目は1回目なりに思うところあってもいいかなあというメモ書き。

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(2017/03/09(Thu) 18:22:44)





  ノートルダムの鐘(劇団四季)

カジモド:海宝直人
フロロー:芝清道
エスメラルダ:岡村美南
フィーバス:清水大星
クロパン:阿部よしつぐ

四季劇場(秋)
★★★★

 運よくチケットが当たったので、ノートルダムの鐘、初日、見てまいりました。
 私のこの作品についての前知識は、原作は10年以上前に読んでる、フランスミュージカル版は覚えるほどDVDを見た、バレエ版はよく覚えてないが何種類か見た、ディズニーの映画版は四季の吹き替えだったのでもちろん見てる、ベルリン版のCDは一時期はまっていた…という感じです。まあ、初日幕あいたばかりでなんなのですが、いろいろ思うところがあって語ります。結末まで語ってるのでご注意ください。ノートルダムって原作がしっかりとあるのに、舞台になると誰が死んで誰が生き残るかわからないのが本当に不思議。

 ざっくりと舞台の印象を言ってしまうと、ミュージカルにしては曲がちょっと弱い。もちろんメインテーマの曲なんてコーラス隊も入ってることでかなりの厚みなのですが、それ以外がちょっとぼやけてる。映画版の曲が若干明るめなこともあり、それがなんとなく全体の雰囲気にそぐわない。だからといってたぶん新規に追加された曲がいいかというとそうでもないというアンバランスさ。せっかくのミュージカルなのにいまいち「いい曲を聞いた!」という気持ちになりません。1幕終わりの「エスメラルダを探せ」という曲も展開のシリアスさに比べると雰囲気がちょっと明るすぎる。フランスミュージカル版の「ファタリテ(運命)」を全員で大合唱の華やかさと比べてしまうとちょっと物足りない。耳に残った曲…というとどうしてもメインテーマくらいになってしまって、ちょっと物足りない部分もあります。
 演出は好きな部分もありいまいちな部分もあり。全体的にシンプルなセットをうまく使って表現するところはとても好き。ただ、想像力に任せるというより、言葉で表現している感じのところが若干あって、そのあたりが少し引っかかりました。今回はC席からだったので、1階席から見たらまた感想も違うかもしれませんが。全体的に劇中劇のような感じで、灰色の服をまとった状態の人たちがそれを脱ぎ捨てて「個」になっていくのは面白かったです。映画版では石像が動いてしゃべっていましたが、その名残のように灰色の服をまとった人たちが語り掛けるのは折衷案としてよかったと思います。それはカジモドの想像であり、ひとり言でもあると素直に思えたので。

 ストーリーは映画版を原作に近づけた感じで、今まで見たどれとも異なっていました。こういうことがあるからノートルダムって本当に不思議です。弟のジャンが出てきたのにまず驚きました。私が見た中でジャンが出てきたのは初めてです(おこもりさんは見たことある)。フロロの愛情を受けたばか弟はジプシーにたぶらかされて早々に退場。驚いたのがカジモドがジャンの弟だということ。映画版では判事だったフロロはしっかり聖職者になってましたし、これで彼の行動が映画版と同じであっても行動原理が全く異なるので、どういう方向に物語が進むのかばかりが気になってみていました。ちなみに若干群像劇的に感じるところがあって、もう少し個々のドラマを見せてほしいところはありました。主役はカジモドともフロロとも言い難い感じで、でもそのあたりは公演が続くと変わっていくかなというところがありましたので、またいずれ見てみたいです。


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(2016/12/11(Sun) 22:33:36)





  壁抜け男(2014/03/08)

デュティユル 下村尊則
イザベル 坂本里咲
部長/刑務所長/検事 青木 朗
八百屋/娼婦 佐和由梨
デュブール医師/警官2/囚人/弁護士 明戸信吾
B氏(公務員)/警官1/看守1/ファシスト 金本和起
C氏(公務員)/乞食/看守2/裁判長 川原信弘
画家 永井崇多宏
M嬢(公務員) 戸田愛子
A夫人(公務員)、共産主義者 久居史子
新聞売り 有賀光一
★★★
四季劇場(自由)

 「舞台とは先行投資である」などということを常々思っているのですが、これをきっかけに先行投資をしてくれる人が増えるのかと、ちょっとうなってしまいました。結局先行投資を常に望むような娯楽なんて、常に発展していかなければ滅んでしまうものだと思います。そう言う意味で、いろいろ心配になってしまった舞台ではありました…。
 お目当てで行った下村デュティユルはとっても不思議な感じでした。あのあくの強いキャラが「平凡な公務員」に収まるわけがないと思っていたのですが、登場した瞬間は確かに地味な公務員でした。ちまちまとタイプライターを打ち続けるその地味な姿は、なんとも冴えなくて、でもどこかかわいらしくって、でもこれは絶対に女にはもてないだろうなという雰囲気もあり、また、趣味が切手集めと聞くと、ちまちまとした切手をうれしそうに集める姿が目に浮かぶようで、思いの外はまっていました。ところが終業後の歌を歌い始めると、歌声に色気がでてしまう。いわゆる日本人が勝手にイメージする「パリの夜道」の象徴するようななんとも艶っぽい色気を持った「男」の歌声。「壁ぬけ男」の「モンマルトルの夜道」はちょっと下町っぽく、しゃれた気配はあるけどそれでも薄暗いイメージだと思うのですが、そんな風情が全くない。こりゃだめだ…と思うのですが、例えばデューブル医師に言われてくるくる回ったり、新聞を読んだりするところ、ミジンコと自分を指しながら言うところとか、些細なところがやたらかわいい。かわいいというかキモかわいいというか、でももてない冴えない男がどこかかわいいという不思議な雰囲気を持っていて、それは悪くない。悪くないけど歌いだすとなんか色っぽい男前でちょっと違う…という、なんか良し悪しが入り交じる不思議な舞台でした…。ちなみに下村デュティユルのかわいさは作ったようなものでも、実力のある役者さんにありがちな、「キャラ違いの役でも演技力で乗り切る」というものでもないように思えました。とても自然にかわいくて、それがとても不思議でした。
 主演が安定してないという時点でいろいろよろしくないんですが、よくない点の象徴のようだった新聞売り、娼婦、画家の三人。なにが悪かったかうまく言えないのですが、とりあえず「楽しくなかった」。公務員たちのシーンはそれでも楽しく見ることができたのですが、上記の三人のシーンになったらなんか気分が盛り下がった。確かに歌はちゃんと歌えてるし、演技もちゃんとしてるし、歌詞もしっかり耳に届く。でも楽しくない。このシーンは華やかさはないけど、粋でしゃれていて楽しいシーンだと思っていたので、びっくりしました。それぞれのキャラの濃さとシーンごとの楽しさをつないで見るような作品だと思っているので、ちょっと困りました。というか、決して下手ではなかったので、いったいなにが悪いのか、言葉にできないのです。少人数だし物語に派手さがないから、品よくまとまっちゃうとだめなのかなあとかいろいろ考えてしまいました…。(というところまで書いて、「公務員」という型にはまった物をちょっとは乱して演じるのはできるけど、娼婦とか画家と新聞売りみたいなちょっとはみ出しものはできないのかと思ってしまいました・・・確かに「看守」も「警察官」も良かった…。でも、それってある意味「はみ出しもの」の「役者」としては問題ありな気もしつつ、四季っぽい問題点のようにも思えるのです)
 冒頭に戻るのですが、「悪くない作品」では次回作へ先行投資をしたいと思えないよなあと思ってしまったのです。なんというか客席の温度が低く、おとなしくまとまってしまって、いろんな意味で「もう一度この楽しみを味わいたい!」という高揚感がなかったのです。私は役者ファンとして楽しんだけど、それ以上のなにか、舞台と客席が熱のやりとりをする、生の舞台だからこその喜び。それが感じられなくって、いろいろ不安になってしまった公演でした。

劇団四季全般
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(2014/05/28(Wed) 00:21:10)





  ジーザス・クライスト=スーパースター(ジャポネスク)(2013/12/11)

ジーザス・クライスト:神永東吾
イスカリオテのユダ:芝 清道
マグダラのマリア:高木美果
カヤパ(大司教):高井 治
アンナス(カヤパの義父):吉賀陶馬ワイス
司祭1:佐藤圭一
司祭2:清水大星
司祭3:真田 司
シモン(使徒):佐久間 仁
ペテロ(使徒):五十嵐 春
ピラト(ローマの総督):村 俊英
ヘロデ王:下村尊則

★★★★
四季劇場(自由)

 JCSの、特にジャポネスクの感想を書くのはとても難しいです。とにかく大好きな作品なんで、「好きです!」以外言葉がない。見ている最中はそれこそ、相変わらずオーバーチュアの白衣さんたちの動きにいちいち感動している、未だに。覚えるほど、飽きるほど見ているはずなのに、未だに新鮮に感動しているくらいには好きです。そんなわけでいつも感想は書きづらいのです。

 やはりまず書くべきは芝さんのユダでしょうか。正直ユダについてはもう少し若い人の役であると思ってるので新ユダの誕生を待っているのですが、それでも演じてたら見ちゃいますよね・・・。ジーザスを経たうえのユダはすべてを分かったような、達観したような、どこか穏やかな目ですべてを見ているように思える。低く響く声がその印象を強くいている。声は調子がいいのか悪いのかちょっとはかりかねました。昔は伸びやかに出ていた高音がちょっとかすれている・・・と思いきや悲鳴のような高音がきれいにコントロールできた状態で出るし、なによりすべてを支配するスーパースターのすばらしさ!劇中劇のようなジャポネスクをすべて束ねるようで、見事でした。すべての感情が完全に歌と一致していて、本当に自由自在。調子がいいのか悪いのか不明でしたが、ただ一言「見に来てよかった」です。そろそろ若手のユダも見てみたいのですが、やっぱり実際に見てしまうといいなあと思います。
 少し板に付いた感じのする神永ジーザス。私の中では柳瀬ジーザスを一番見ているのでまだ印象が強いのですが、柳瀬ジーザスがどこか巫女のような美しさをたたえていたとしたら、神永ジーザスは美しいのにそれは人間のものと思える部分がありました。登場時から美しいのですが、それは話が進むほど強くなる。そして不思議なことに、ゲッセマネを経て、自分の運命を受け入れた後で、明らかに強くなっている。とても美しいのに人間味を感じ、美しさをますごとに彼がただの青年であると感じさせる。とても不思議なバランスでした。人間味があるからこそ、たとえばむち打ちの時に、打たれる瞬間に引き締まる筋肉に彼が人間であるという悲劇を感じ、けれどその美しさがあるからたとえばスーパースターの時、この世のものとは思えない美しさに言葉を失う。夢と現を行き来している感覚があったせいか、すべて作りものである世界に浸っているふとした瞬間、すべての感情が真実のものに思える。ジャポネスクはJCSの四季版の演出の一つで、ひとつの異端としてまとまっています。それでもこうしてキャストごとに見える世界が違うから、舞台ってやめられないのだなあと思います。
 神永ジーザス、ユダとのやりとりはいいのですが、特に前半の群衆とのやりとりはもう一息かなと。ジーザスは孤独にいると感じたのですが、若干彼が自分から孤独のからにこもっているように思えました。もちろんそういう面もあると思うのですが、もう少し彼自身は人を愛しているのにそれを理解されないというすれ違いが感じられたらいいなあと思っております。
 高木マリアは「今宵安らかに」はとてもよかったです。まさに「美しい声だから伝わるものがある」という感じで、少しすれた感じと暖かに包み込む感じのバランスが魅力的でした。ただ、「私はイエスが分からない」は美しすぎる。まだ耳の中に保坂さんの歌声が残っているから感じるのかもしれませんが、もう少し一曲の中にドラマが感じられるといいなあと思うのです。堕落させようかって言ってるのに、このマリアは堕落させられる気がしない。
 司祭たち、バランスがよくて好きなのですが、なにより高井さんのカヤパ!低音部が地の底から響くかのごとく深く艶やかで、聞きほれます。表情が読めないメイクと、この世のものとは思えない低さで響く声、素敵です。
 シモンは熱さというより忠誠心を感じます。忠犬のように、理解しているより従っているという感覚が強いです。また、愛されたいと思っている姿がなにか頭をなでられることを望んでいるような子犬のように見えます。これはこれで好きです。
 下村ヘロデは見事というか職人芸というか(苦笑)。これが正解というわけではないのに、これがすべてだと勘違いできるほどの勢いがあります。反論を許さない勢いがありますね。手の動きの柔らかななめらかさ、扇子の美しい舞が加わり、問答無用でおもしろいと思わされます。見れば見るほど破廉恥な格好なのに、華やかに見えますし(笑)。新しいヘロデもそろそろ出てきていいと思うのですが、演出を変えない限り無理でしょうね・・・。
 群衆はもう一息。エルサレムで見たときはもっと熱いと感じたので、エルサレムとジャポネスクでは群衆の「熱」の質が違うのかもしれません。どちらかといえば決められた動きの多いジャポネスクですが、その決められたうごきからにじみ出る熱というのが好きだったので、もう一息がんばっていただきたいです。ただ、もうちょっと熱がほしいと思ったのは中盤までで、ジーザスのむち打ち辺りからは熱が感じられるようになってきました。
 今回は珍しく2階席から見ていました。最後の磔で群衆たちは観客の側を見ている・・・その感想がとても印象的で、なにか意味があるのかと思ってみていると、まるで自分がジーザスと同じ視界を共有しているように思えました。自分を愛していると言っていたのに、最後は石を投げ十字架まで追いつめた人々。その顔を眺めてみて、けれど憎くはないなとジーザスと気持ちを共有したかの気持ちで見ていました。キリスト教を知らない人のために和の要素を入れて作られたえんしゅつですが、最後には聖書に帰っていく。不思議な余韻が残りました。

 ところでツイッターで話題になっているラストシーンですが、私が初めて見た99年版のジャポネスクではマリア一人でした。エルサレムではマリアと使徒たちで、これは変更がありませんが、いつの頃からかジャポネスクのラストシーンからマリアがいなくなりました。マリアが一人静かに見上げる十字架の美しさと、やがてマリアすら闇に飲まれジーザスの姿だけが闇に浮かぶ終わり方が好きだったので、ジーザスが一人というシーンは物足りなく思っていました。できればこのマリア一人という演出の復活をお願いしたいのですが、ただあくまでもマリア一人がいいので、マリアと使徒たちという演出にはしてほしくないなあと思うのでした。懐古ファンとしての独り言です。

 最後に一言。すりあし返して・・・・・・・・・。

劇団四季全般
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(2013/12/15(Sun) 22:01:39)





  ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・バージョン(2012/12/01)

ジーザス・クライスト : 神永東吾
イスカリオテのユダ : 芝 清道
マグダラのマリア : 野村玲子
カヤパ(大司教) : 金本和起 
アンナス(カヤパの義父) : 吉賀陶馬ワイス
司祭1 : 佐藤圭一
司祭2 : 清水大星
司祭3 : 真田 司
シモン(使徒) : 本城裕二
ペテロ(使徒) : 玉真義雄
ピラト(ローマの総督) : 村 俊英
ヘロデ王 : 下村尊則
四季劇場(自由)
★★★★

 考えてみるとジーザス、特にジャポネスクの感想はあまり書いていません。なんかいろいろ考えてしまって、うまくまとまらなくて、書きかけのまま放置というのが大変多いです。あと、演出が好きすぎて好きすぎて、何度見ても「すばらしい演出ですよね!」と延々書き続けるのをやめないからだと思います。同じことを何回も書いても飽きないのですが、読む方はうんざりよねえ・・・と思うとどうしてもうまくかけなくてそのまま放置というパターンになります。あと、一番好きな演出が99年版なので、演出についてあれこれいうとどうしても「昔は良かった」になって書いてておもしろくないのもあるかな。マリアの衣装が着物っぽいところとか、「私はイエスがわからない」でマリアがジーザスの傍らで歌うところとか、ヘロデが助六だったとか、ソウルガールがおかっぱで橙色がかわいい衣装だったとか、ラストシーンはジーザスとマリア二人だったとか、そんなところが好きでしたと今のうちに書いておく(笑)。
 思いの外早く再会できたジャポネスクは、予想外のキャストチェンジがいろいろありまして大変戸惑いました。神永さんのジーザスは予想通りにしても、芝ユダと野村マリアは全く想定外でした・・・。なにこの平均年齢にするとそこそこになるにしても高齢・・・もとい予想外のベテランキャスト・・・と思っていたのですが、不思議なことにこれがうまくまとまってました。ジーザスが若い分、ユダとマリアがしっかり保護者側に回っているように思えました。若くていろいろ短慮なところはあるけど優しく魅力的なジーザス。そのジーザスを守り、導く・・・というとまた違うのですが、でも、おおかたの流れはその方向だと思います。保護者であり、ジーザスに心酔するものであり。ユダもマリアもそんな目線だったので、年齢も経験のさも全く気になりませんでした。
 ただ、あの、野村さん・・・ジーザスの隣にたたずむ姿は大変かわいらしく、久しぶりにマリアが大好きだった自分を思い出しマリアばっかり見ていたのですが、歌が・・・歌が・・・。母であり姉であり女である。そんなマリアをきっちり演じられたのはさすがですが、歌の評判を聞くと心が痛むので、見ることができてうれしかったけど、出てほしくなかったなあと複雑な思いです。「私はイエスがわからない」で彼女も透明な存在でなく複雑な人生を歩んできた、そして美しいばかりでない愛を抱いてる女だと感じさせるのは本当にすばらしかったんですけどね・・・でも、聞いていて息苦しかった・・・。好きだからこそなんかいろいろ切ない・・・。
 芝ユダは好調なのか不調なのか?序盤は声がかすれているように思えて大丈夫かと心配したのですが、「スーパースター」のシャウトなんてまねできる人がいないんじゃないかと思える相変わらずの迫力。若干声の出し方を探っているようでもあり、でもしっかり聞かせるところもあり・・・。なんともいいがたいです。それにしても、ジーザスを少し前までやっていたせいかやせましたね・・・。ちょっとやせすぎていて、おいしいもの食べた方がいいよと、肩をたたいて励ましたくなりました(なんか違う)。
 神永ジーザスは美しいですね・・・。エルサレムの頃から美しかったですが、ジャポネスクはなおさら美しいですね・・・。柳瀬さんのどこか人形や巫女を思わせる美しさとは違ってまだ人間なのですが、美しさも人間の心を打つようその一つだと感じられました。歌い方も安定してきて、あの初日からよくここまできたなあと、こっちまで保護者の気分です(笑)。
 そして、今回は三人の物語がちゃんと一つの作品として感じられました。マリアも登場時間は短いけれど、ちゃんと物語の一翼を担う人物だと思えたのがうれしい。そしてジーザスとユダもちゃんと同じ世界を生きていた。同じ世界に生きているからこそ、すれ違うのが痛々しい。この辺うまく言葉にできなくてすみません、でも、やっぱりジーザスっていいなあと思いながら見ておりました。
 キャストはほとんど同じでしたが、印象が全く違ったのがアンナス。これが変に高いのが好きじゃなかったんですが、なぜかジャポネスクになったらしっくりきました。
 大八車の動きがなめらかで美しく・・・もうちょっと熱がほしいですがどこか狂い始めてる世界がなんとも美しく・・・。完全に好きすぎてどう言葉にしていいかわからなくなっています。いろいろ言いたいけれど、やっぱり好きな作品だなあと思ったのでした。この「帰ってきた」というような感覚、ほかの作品では感じないので、やはり私にとってこの作品は特別だと思うのです。

劇団四季全般
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(2012/12/13(Thu) 00:03:19)




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