観劇+αの日々
■Thomas Borchertファンが勝手に語る「モンテクリスト伯」
注)ストーリーについて若干ネタバレあり
「モンテクリスト伯」は日本でも上演されていますが、一応、
東宝版のあらすじは以下の通りです(公式サイトより引用)。
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19世紀初頭、フランス皇帝ナポレオンがエルバ島に流された頃。
港町マルセイユで育った航海士エドモン・ダンテスは瀕死の船長を救うためエルバ島へ上陸する。
だが、それは宿命的な上陸だった。
マルセイユでは、今まさにエドモンと婚約者のメルセデスが婚約披露宴を行っていた。
メルセデスの従兄であるフェルナン・モンデゴは、エドモンの友だったが彼を憎んでいた。
モンデゴはメルセデスを手に入れるため、会計士のダングラールと共謀し、エドモンを罠にはめる。
検事のヴィルフォールは、ナポレオンの手紙の相手が自らの父と知り、謀反罪をでっち上げ、エドモンを獄に幽閉する。
牢獄でエドモンは、無実の罪で投獄されていたファリア神父に出会い、脱獄の機会を共に狙う。
そして、財宝を手に入れたエドモンはモンテ・クリスト伯と名乗り、復讐を開始するが・・・。
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だいたい1幕の流れがこんな感じです。
1幕の最後に歌われるのが「Hölle auf Erden(地獄へ落ちろ)」。
財宝を手に入れ、「モンテ・クリスト伯」となったエドモンが自分を陥れた人たちの成功を知り、彼らへの復讐を誓う歌です。
ドイツ語の歌詞を抜粋するとこんな感じです(間違ってたらごめんなさい)。
この世の地獄をもたらそう、最後の晩餐を味わうがいい。
草刈り農夫は収穫を終えた。
おまえたちの罪を清算するときだ。
この地獄に慈悲などない。
冷たい血で濡れている。
石のようなおそれと痛みに満ちている。
許しや心などない。
あるのはただ私の正義のみ、アーメン!
さて、この後の展開ですが、原作と全く違う終わり方をします。
ネタバレ・・・というか、キャストを見ていただければ分かるのですが、物語を進める上でいなくてはならない人がいません。
そんな、「原作とは全く違ったところでまとまる物語」として割り切って楽しむと、なかなか楽しい作品です。
そんなわけで、2幕の展開は実際の舞台でお楽しみいただくとして、クライマックスの話。
「Der Mann, der ich einst war(あの日の私)」は許すことによって救われる歌です。
つまり、上記の通り自分を陥れた人たちを地獄へ落とすことしか考えていなかったエドモンが、許すことによって自分が救われる。
憎み復讐をすることでなく、許すことに救いがある。
よくある、けれど普遍性の高いよい物語だと思います。
(それがうまくシナリオでまとまっているかはともかく)。
ちょうど「Hölle auf Erden(地獄へ落ちろ)」と対になる、「答え」というべき曲だと思っています。
歌詞の抜粋は以下の通り(間違ってたらごめんなさい)。
苦しみなどない。
自由で、今は癒された。
星よ示してくれ、故郷へ戻れるように。
私の心は目覚め、再び感覚を取り戻した。
かつての私のように。
※作品と歌の雰囲気を感じてもらっていただけたらなくらいのもので、特に他意はないです。
ゆず
2015/12/13(Sun) 23:30:00
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