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  ごあいさつ

2011年、お世話になりました。
とにかく激動の1年で、自分のことだけ考えると周りがこんなに大変なのにこんなに遊んでいていいのだろうかという1年でした。
(明日が分からないからこそ遊べるときに遊んでしまえと割り切ったともいう)

明日からちょっくら香港に行ってまいります。

来年が良い一年になりますよう、祈っております。
来年もまた、よろしくお願いします。

日記
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(2011/12/30(Fri) 01:14:25)





  2011年まとめ

今年もこの季節がやってまいりました。
とりあえず、観劇回数をまとめます。
詳しくはこちら

 Kバレエ 8回
 その他バレエ(国内) 4回
 その他バレエ(来日) 7回
 劇団四季 19回
 欧州遠征 13回
 その他 6回

ちなみに、2010年はこちら。
 Kバレエ 14回
 その他バレエ 23回
 劇団四季 4回
 コンサート 4回
 そのほかミュージカル 5回
 ウィーン劇場協会 3回
 韓国ミュージカル 3回
 その他 2回

合計57回でした。
あれだけ減らすと言っておきながら、まったく減っていません。
というか、震災のために払い戻しになった公演が3公演あるので・・・あれ?

さて、気を取り直してそのうち星5つの公演をピックアップしてみます。
ちなみに星5つというのはとても面白かったくらいの意味で、私は生涯ベストの公演星6つを超える公演を探し続けています。

ジーザス・クライスト=スーパースター
ロミオとジュリエット(Kバレエ)
Die Päpstin
Tanz der Vampire
アイーダ
マンマ・ミーア!
Elisabeth
Rebecca
Die Schöne und das Biest

今年は本当に当たり年でした、楽しかったです。
四季は前売りでチケットをほとんど取ってなかったのですが、テープ演奏に文句をつけつつ楽しんでしまいました・・・。
当日券にこんなにお世話になったの、多分初めて・・・。
JCSはまさかの芝ジーザス楽しかったですし、マンマ・ミーアも荒川サムが来てから突発しましたがやっぱり楽しかった!
アイーダはついうっかり大阪3回遠征、なにやってるんだ・・・。
久しぶりに国内でチケット代でなく交通費に苦しめられました。
Die Päpstinはあの規模のプロダクションで、オリジナルの初演でこのレベルができるのかと舌を巻きました。
本と曲が弱いので傑作になれないのが残念ですが、実のところ今現在もはまり続けています。
TdVは大規模プロダクションだから当然というか・・・Jan絶好調でしたし、他のキャストも素敵でした。
螺旋階段がせりあがってこなかったのが心残り・・・。
Elisabethは若いキャストツアー版のセットというハンディをものともしない完成度でした。
役者の実力が高いと物語の解釈に浸れるから素敵・・・。
Rebeccaは台本を読んで挑んだので何とか置いて行かれずにすみました。
こちらも小規模の劇場で本当に思いきった豪華な舞台を作ってくれたと思います。
Die Schöne und das Biestは今まで慣れ親しんだオリジナルの演出と全く違いましたが、とても楽しかったです。
これはこれで好きです。
今年はKバレエをあまり見なかったのですが、やっぱり若手の公演が好きです。
ロミオとジュリエット、神戸さんと橋本さんの回は不思議と心に残りました。

そのほか今年の出来事で特筆するべきはギエムとルグリ!
もう本当に神々しいばかりまでに輝いていた方たちだと思います。
今年の日本はいろいろありましたから、来日したくないという人の気持ちも分かるのです。
そんなさなか、キャストのキャンセルが続く中やりくりして素晴らしいパフォーマンス(特にオネーギンは一生の宝にしたいくらい素晴らしかった!)を見せてくれたルグリ、チャリティーのプログラムを組んでくれたギエム。
二人のその思いは、決して忘れません。
ありがとうございます。

欧州観劇は今回とてもレベルが高くて大満足でした。
実はTdV以外大規模のプロダクションのものを見ていないんです(エリザベートはオリジナル演出準拠だけどツアーだから劇場がひどい)。
それなのにこれだけの満足感を得られたということは、やはりドイツというのは地方が強いのかなと思いました。
また、そこにドイツ語圏ミュージカルの魅力や底力が隠れているような気がしてならないのです。

それにしても今年は四季をよく見ました。
テープ演奏もキャストの独特の発音も気になるので、手放しでほめ称える気はしません。
けれど、やはりこの劇団はいい作品を持ってるので、キャストに手を抜かず、これからもいい作品を上演して欲しいと改めて思いました。

来年もいい舞台に恵まれますように。
そして安心して舞台を楽しむことのできる1年になりますように・・・。


年間観劇記録まとめ
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(2011/12/30(Fri) 01:11:10)





  くるみ割り人形(2011/12/24)

マリー姫:浅川紫織
くるみ割り人形/王子:遅沢佑介
ドロッセルマイヤー:スチュアート・キャシディ
クララ:日向智子
雪の女王:白石あゆ美
雪の王:浅田良和

 ★★★★☆

 今年もこれで観劇納めです。ふと振り返ってみたら昨年もメインの四人は同じキャストです。
 とっても楽しかった!今回見た三組の中ではこの組み合わせが一番好きです。

 彼女目当てで取った日向さんのクララはかわいかった〜〜!一幕は悪くはなかったけどちょっと堅かった。家の中ではフリッツと兄弟と思える闊達さがあるようだけど、内弁慶で人見知り。普段は両親や祖母に甘えるのが好きな女の子。その雰囲気は出ていたと思います。でも、ちょっと作りものっぽい。神戸さんは女の子そのものだったけど、日向さんは初々しさがあるけどやっぱり大人が演じる女の子という雰囲気が抜けない。それが話が進んでいくとどんどんよくなっていきました。時計に飛び込んでいくときの泣きそうな顔もよかったし、雪の王国で王と女王にお辞儀をするときの育ちのいいところのお嬢さんという雰囲気も良かった。ネズミの王様の槍を持ってちょっと不安そうにしているところ、そして人形たちの歓待を素直に喜ぶ様子。段々と笑顔が柔らかくなって、本当にクララに見えてきました。最初は作った笑顔に見えたのに、最後にドロッセルマイヤーと踊っている笑顔はちゃんとクララそのものの笑顔に見えました。最初は不安でしたけど、最後はちゃんとクララに見えたので満足!それにしても、内弁慶な女の子のところにある日不思議なことが起こって、勇気を振り絞って別の世界に行って、そこで皆に歓迎されつつ、見知らぬ世界でも本来の闊達さを保ったままの少女になるという一つの成長物語は、よくあるけど素敵なファンタジーだと思うのです。物語の中で成長していったという意味で、日向さんのクララはとても素敵でした。踊りもまだ課題がいっぱいあるのは分かるのですが、伸びやかでみずみずしくて、私は好きです。来年も演じてくれることを心待ちにしています(クララダンサーがどんどん退団して行って、泣かされることが多いのですよ・・・)。
 ドロッセルマイヤーさんはやはりとっても素敵でした〜。ニコライさんとキャシディさん、どこがそんなに違うのか分からないけど、でも確かに大きく違う。やっぱりキャシディさんは主役の一人で、物語を引っ張り、この世界のすべてを作り出している感じがする。クララが時計に飛び込んだ後の場面転換が本当に見事で鮮やかで・・・本当に魔法にかかっている気分になりました。そして私は彼がクララと楽しそうにしているのを見るだけで至福。人形たちの踊りのシーンは相変わらず舞台の中心と二人を交互に見ていました(笑)。フランス人形のシーンなのですが、彼女たちは「よそから来た設定」と昔哲也がどこかで言っていたと思うのですが、ちょっとした挨拶の中に他の人形とは違うよそよそしさというか敬い方があって、その設定のことを久しぶりに思い出しました。クララとのパドドゥの前のソロは別になんていうことはないのですが、楽しそうにドロッセルマイヤーを見ているクララが彼の誘いに応じる姿を見て、さっき知りあったばかりの人にもこんな笑顔を見せられるようになったのねと親ごころでほろり。このパドドゥはキャシディさんであれば鉄壁だったのですが、一か所、日向さんの飛び込み方が明らかに浅くてリフトが失敗しかかってました・・・キャシディさんが失敗したのでなく、よくあの状況で持ちこたえたという感じでした。せっかくいい雰囲気だったのにもったいない!実は一番ニコライさんとの違いを感じるのは最後のシーン。クララに対して敬礼をしてベッドの向こうに姿を隠すところでニコライさんはベッドの後ろにいるように思えるのに、キャシディさんはもう人形の国に返ったように思える。なんてことはないシーンなのになんでこんなに違いが生まれるのか、不思議です。
 姫と王子の方ですが、遅沢王子が絶好調でした!昨日から調子がいいのかと思っていましたが、間違いなくとてもよかった!橋本さんを見た後だからなおさら思ってしまうのかもしれませんが、技術的に安定感があるし、しっかり王子様(でもちゃんと青年将校らしい凛々しさもある)で、リフトもかなり安定してました!全てのリフトがきれいに決まって、この回は落ち着いて、うっとりとお姫様と王子様の物語を見ていました。遅沢さんは決してハンサムではないですが、1幕で王子に戻った時、クララが思わずはっと見惚れてしまうような気品と風格があると思っています。元の姿に戻れた喜び、そしてまだ彼を苦しめるマリー姫にかけられた呪い。この体からあふれる喜びと指先まではっきり伝わってくる切ない苦しみがあるからそのあとのマリー姫の登場も引き立つし、クララが二人を助けたいと思ってくるみ割り人形の手を取るのも分かるのです。そして2幕でマリー姫が目覚めた時の胸が苦しくなるような喜びの表情!決して大っぴらに愛情を表現するのでなく、静かに静かに、ずっと深く愛していたことが伝わる演技にしみじみ見惚れました。やはり私は遅沢さんの愛情表現がとっても好きです。姫を見守る凛々しい騎士。本当におとぎ話のような美しさでした。踊りも白いタイツだからこそ動きに切れがあるのがよく分かる。特にマネージュ!つま先まで伸びやかで鋭く、とても大きくきれいな円を描いていて勢いがあるのに優雅!気持のよくなる、とても素敵なマネージュでした。王子のソロは哲也が踊ることを想定してるので決して簡単ではないというか難度は高いのですが、それを全く感じさせない安定感でした。そして正統派王子(フロムリントとかジークフリート)を見たいと思わせる風格が加わって・・・いいダンサーになったとしみじみ感じました。シンデレラ、本当に見たいのに見られなくて残念です・・・。遠くない未来、ファーストプリンシパルに名前を連ねることになるんじゃないかと思う見事さでした(完全に骨抜き)。
 お相手浅川さんはやっぱり惜しかった・・・。はっきりと悪い点があるわけじゃないんです、でも細かいところで色々と足りない。踊りについてはやっぱり安定感がありますし、存在感もあります。でも、演技的にもどういうお姫様なのかちょっと分かりづらかった。呪いにかけられて苦しくて、それがとけて幸せで、は分かるのです。もう一歩踏み込んだところまで表現して欲しかったなと思うのです。やっぱり彼女はまだ生まれながらのお姫様と感じられないんですよね・・・。遅沢さんのお相手って浅川さんの方がしっくりくるのですが、昨日の東野さんの方が周りから愛されて大切に育てられたふんわりしたお姫様の雰囲気がありました。ああ、書いていて思ってしまった、この二人のシンデレラはぴったりかもしれない・・・見たい・・・(仕事確定済み)。繰り返しますが踊りに特に不満はなかったのですが、他の人たちがそのものすぎたのであと一息、あの勝ち気な娘さんっぽいところが、勝ち気なお姫様になったらいいなあと思わずにはいられなかったのです。

 雪の王と女王は昨日のマチネと同じ。若干お疲れだったのでしょうか、中盤以降疲れが顔に出てるのが分かってしまった・・・。つま先のきれいな浅田さんのはずなのにジャンプも荒い。それでも見せ場ではアントルシャも跳躍もとてもきれいだった。そのあと、山場が終わってから吹雪を起こすシーン、山場を終えた安堵と吹雪を起こす厳しさの表情とが入り混じっていて、雪の王としては問題ないけど浅田さんてこういう表情をするのかと一瞬のことなのに記憶に強く残ってます。そのあとは大きな跳躍はなかったので大体大丈夫だったのですが、やっぱり疲れてるからあまり得意でないサポートがさらに荒かったので白石さんよく持ちこたえた・・・。白石さんも最後の方はきつそうだったのですが、フェッテの前に目に力が宿ってきれいに最後の見せ場をクリアしたのはさすがプロ!彼女は腕の使い方が本当にきれいで見惚れます。浅田さんの私が思わず浅田さんを見るのを忘れて彼女を見てしまうほど。二人ともしっかり踊り終えて、クララを見送る際はとても晴れやかな笑顔でした。
 花のワルツは絶品でした〜〜!特に東野さん!この花のワルツは全然ワルツじゃなくて、私の母親なんかは「ワルツなんだからワルツを踊ってほしい!」と言ってそれを理由にKのくるみを見ないほどなのですが、東野さんだけはワルツだった。花のワルツらしい優雅さと華やかさが彼女のアームスにあるんです。踊りは確かにワルツじゃないけど、その華やかな愛らしさが曲にぴったりでうっとり見惚れてしまいました。西野さんと秋元さんもさわやかにこの難度の高い振りを踊りこなしていました。男性ソリストの中で技術力が一番高いのはこの二人かもしれません。
 アラビアはこの3人の組み合わせが一番安定していると思います。女王様と下部二人という雰囲気がとてもいい。男性2人もエキゾチック。中国人形も今日の方が勢いがある気がしました。
 1幕のパーティーでニコライ紳士がしっかりお酒を飲みすぎるのをようやく発見したとか、伊坂紳士はちょっと大人ぶり過ぎてる感じがするかなとか。クララを最初に襲うネズミは女性かと思ったけど男性なんじゃないかとようやく気付いたり(じゃないとくるみ割り人形ダンサーを担げないんじゃないかと、あれ、でも途中で入れ替わってれば可能か)、そのうちの一人の跳躍が本当に見事だったり。ビャンバさんのネズミの王様は今日もコミカルで動きが大きく楽しかった。神戸さんのつんと澄ました粉雪が見れて満足、腕の使い方に昨日のクララのようなかわいらしさがないのはさすがです。

 実はこの回でKバレエのくるみ割り人形20回目の観劇になります(笑)。どうしてもチケット購入枚数の関係上、他のバレエ団のくるみを見られなくなっちゃったのが残念なところなのですが・・・。作品自体はとても好きで、毎年思わずチケットを取って、手元にあるチケットの枚数を確認してやり過ぎと思って、実際に見るとすべて楽しくてどれも外せなくて。多分、来年も同じことをやると思います(笑)。好き嫌いが分かれるのは知ってるのですが(前述の通り、母はダメなタイプ)、私はつぼにはまって毎年毎年とても楽しんでます。賑やかなパーティーのシーンの楽しさ、みなが去っていったあと、限られた音楽の中で人間たちの時間がネズミたちの時間になっていくことが表現されている細やかさ、驚くほど細部まで気合の入ってるネズミたちとの戦闘シーンの迫力、雪の国へ行く時の胸の高鳴りと場面転換の鮮やかさ、そして何よりマリー姫とくるみ割り王子、クララとドロッセルマイヤーと異なる組み合わせがある物語の構成。見るたびにどれもこれも好きだと思わされます。また来年も、素敵な「くるみ割り人形」に再会できますように。

Kバレエ
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(2011/12/25(Sun) 00:34:23)





  くるみ割り人形(2011/12/23) ソワレ

マリー姫:荒井祐子
くるみ割り人形/王子:橋本直樹
ドロッセルマイヤー:ニコライ・ヴィユウジャーニン
クララ:神戸里奈
雪の女王:中村春奈
雪の王:秋元康臣

★★★★☆

 とても楽しみにしていた公演でしたが、ちょっと消化不良でした。敗因ははっきりしてます、バランスが悪かった。この公演だけ、ドロッセルマイヤーがキャシディさんでなくニコライさんです。ニコライさんは昨年も見ていますが、今年はさらによくなっていたと思いますし、キャシディさんのようにまだ物語を牽引するまでの力はなくともクララの案内人としてとっても紳士でスマートで素敵でした。クララは昼から引き続きの神戸さん。クララのベテランとしての安定感と、夢物語にしか存在しないであろう、けれどちゃんと地に足の着いた人間であるかわいらしい少女。一つ一つの仕草が愛らしくって、彼女がそこで踊ってるだけで胸がときめきました。たぶん、この二人のバランスが悪かったんだと思います。個々で見ると悪くはなかった。キャシディさんなら、彼が物語り全部を引っ張りながらクララをおとぎの世界に連れていってくれる。昨年見た星野さんのクララだったら、ニコライさんも物語は引っ張れないけど、初めてクララを演じる彼女と同じ立場で物語に存在できる。でも、神戸さんはクララとしてベテランで、主役の一人と思える貫禄があって、でも残念ながらニコライさんにはそこまでの迫力がなくて。クララはドロッセルマイヤーを引っ張ることはできないし、二人が主役でなくてもこの話はマリー姫とクルミ割り人形が主役となれば問題ない。そういうわけで、クララがベテランになってしまった故に生じたバランスの悪さが、消化不良につながったのだと思っています。
 荒井姫と橋本王子はとても素敵でした。特にマリー姫の美しさときたら!彼女が舞台にいるだけで、空気そのものがきらきら輝いているように見える。技術云々でなく、もう彼女が手をちょっと動かすだけで幸せと喜びがきらきらあふれ出す感じ。うまい、と感じませんでした。技術的に何か言いたいことがあるかと言えば、なにもありません。だからやっぱり鉄壁の荒井さんは鉄壁にうまかったんだと思います。でもそれを感じず、ただただ美しく、きれいだった。橋本さんのクルミ割り王子はとても好きです。「青年将校」というこの版の設定を一番体現していると思う。根っからの王子でなく、あくまでマリー姫の臣下。あくまで姫に仕える存在であるという一歩引いたところがとても好き。そして戦闘シーンで生き生きしてるのも素敵。踊りも勢いがあって、マリー姫とのやりとりは暖かみがあって本当によかった。でも、一つはっきり感じてしまったのがプリンシパルである遅沢さんとの差。演技でもないソロでもない、サポート。ここがどうにもならない限り、上にはあがれないとしみじみ感じてしまいました。リフト頑張れ・・・!
 残念ながらコンビという意味ではちょっといまいちだったクララとドロッセルマイヤーですが、個々としてはとてもよかった(だからこそもったいない!)。クララについてはマチネもさんざん騒ぎましたが、ソワレもかわいいかわいい。ちょっとしたしぐさがかわいい、クルミ割り人形にちょっと手を触れるのがかわいい、人形を抱いてる姿がかわいい、お辞儀をする姿がかわいい。マリー姫と踊るシーンもかわいく、このシーンが好きな身としては至福でした。ドロッセルマイヤーさんも悪くはなかったです。登場人物の一人として埋もれてしまうところはありましたが、やっぱりとても素敵な紳士。ああ、この人に案内されて私も冒険したい・・・。キャシディさんよりストイックな感じがします。キャシディさんのまねではないので、先が楽しみなのです。
 「この人以外誰もできない」、その言葉を聞く度、キャシディさんのドロッセルマイヤーを思い出します。役柄はあてがきのイギリス紳士、踊りはあまりなく、マイムとサポートが中心。キャシディさん以外できないと思っていましたし、実際ニコライさんもキャシディさんの代わりにはなりません。でも、彼の持っている技術を、そしてこの作品の魅力を一つの世代にとどめず、次の世代へ引き継いでいこうとしている哲也の姿勢がとても好きですし、また、少しずつ自分なりのドロッセルマイヤーを作りつつあるニコライさんがどういう形で「彼らしい」ドロッセルマイヤーを作り上げるか興味があるのです。来年も引き続き、ニコライさんのドロッセルマイヤーは見たいです。
 雪の王の秋元さんは今年もすごかった・・・。とにかく高い、高く飛ぶ。「跳ぶ」じゃなくて「飛ぶ」。高さと滞空時間が半端じゃない。上から吊ってるんじゃないかという美しさで空中で静止しているように見えます。アリ見たいけど、ちょっと端正だから難しいのかな・・・・。中村さんは安定感があって素敵。雪のコールドは東野さんもいて、さすがにしっかりしたコールド隊長ぶりでした。あと、私は日向さんの粉雪がとても好きです。
 ビャンバさんは絶好調〜〜〜!!王様楽しい〜〜〜!!悪役で華やかでどこかコミカルで、とっても楽しそうに演じてくれているのがうれしい。そして今回もアラビアと一人二役お疲れさまです・・・・。ちょっとダークな雰囲気と確かな柔軟性は、なかなか若手ダンサーでは出せないんでしょうね・・・。王様もアラビアも、確かに両方見たい魅力があります。
 花のワルツは盤石。この四人は皆さわやかさんなのでとっても華やかなシーンになるので好きです。スペインは元気いっぱい、中国とロシアも楽しく、フランスもかわいらしかった。ほんのちょっとの差だと思うのですが、各国の人形はソワレの方が好きです。
 ドロッセルマイヤーさんにお姫様だっこされるクララの絵的美しさにうっとりしたらあとはエンディングだけ。人形を抱きしめるクララの幸せそうな笑顔にこっちも幸せな気分になって、おしまい。なんのことはない冒険物語。でも何度見ても楽しくて、何度見ても幸せになる。やっぱりこの作品が好きだなあと思いながら劇場をあとにしました。

Kバレエ
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(2011/12/23(Fri) 23:24:24)





  くるみ割り人形(2011/12/23) マチネ

マリー姫:東野泰子
くるみ割り人形/王子:遅沢佑介
ドロッセルマイヤー:スチュアート・キャシディ
クララ:神戸里奈
雪の女王:白石あゆ美
雪の王:浅田良和

★★★★☆

 今年もこの季節になりました。毎年見に行って覚えるほど見て、それでも結局今年も通うことになりました。それでも今年も十分すぎるほど楽しいのですから、麻薬のような魅力です。今年は新作制作中のためか大きな変更点は見られませんでした。

 ベテラン勢ばかりということで、スタンダードにすごくおもしろかったです。私は普段あまり物語の登場人物になりたいとは思わないのですが、クララにはなってみたいといつも思うのです。クララを踊ってみたいでなく、クララを演じたいでなく、クララになってみたい。ドロッセルマイヤーさんに、クルミ割り人形に導かれておとぎの国を冒険したいなと思うのです。そんなわくわく感がありつつ、神戸さんのクララは本当に鉄壁にかわいいですね!ほんのちょっとした笑い方がとってもキュート!今日も前方席だったということもあり(いえ、毎度ファンクラブ席なもので・・・)1幕は彼女のちょっとした笑顔と仕草にくらくらしてました。かわいいよう、かわいいよう、クルミ割り人形に敬礼させてるのがかわいいよう、真夜中の広間に降りてきて戸惑ってるあたりがかわいいよう。キャシディさんは踊りはともかく、演技については昔からつっこみどころのない鉄壁さでしたが、なんというか、この方は人に教える程良くなる気がするのです。若干硬直気味だったかなと思った演技がまた柔軟になった気がします。1幕はそうでもなかったのですが、2幕のちょっとしたクララとのやりとりが二人ともとても楽しそうで、ベテランらしい落ち着きがあって、でもどこか新鮮で。この二人のパドドゥは覚えるほど見ているのですが、でも今回は始めてみるような不思議なときめきがありました。これがあるからKのクルミを見るのはやめられないのですよ・・・。クララと一緒に旅をしているような高揚感、マリー姫のソロが終わってドロッセルマイヤーさんが颯爽と出てきたときのときめき、クララがうれしそうに手を伸ばして東屋から飛び出して始まったパドドゥ。ああ、見飽きたかと思ったのに全く懲りずにときめいてます、毎年本当にありがとうございます、とても至福の時間でした・・・。
 この二人が鉄壁だったらあとはもうどうでもいいと言うくらい二人が好きなのですが、やっぱり姫と王子がしっかりしてると舞台そのものがきらきら輝きますね。遅沢王子はクルミ割り人形の時はパキパキとした動きに不自然さがないのですが、王子に戻ると今までが窮屈で、王子であるのが自然だということが分かる。このメリハリが遅沢王子の魅力。そしてマリー姫が目覚めたときのあの切なそうな喜びの顔!今までどれだけ苦しかったか、そして今どれほど幸せで彼女を愛しているか。ダンサーなんだから顔の表現をあまり追求するべきではないと分かりつつも、そのおとぎ話の枠を越えた苦悩と喜びの横顔にときめきました。東野さんのマリー姫はいい意味で貫禄が出た感じがします。ふわふわしたお姫様というわけでなく、芯のしっかりした貫禄のある姫・・・にちょっと近づいた気がします。特に今日はクララが神戸さんだったので、今までより貫禄があってよかった。実年齢としては神戸さんの方が上だったと思うのですが、東野さんが今までより大人びたからちゃんとマリー姫が「あこがれの姫」に見える。二人で踊ってるとはっきりと「美しいマリー姫」と「かわいらしいクララ」になっている。またマリー姫が自由を喜びを謳歌し踊ってるのに対し、クララがたまにあこがれと羨望の目で、いつかそうなりたいというような眼差しでマリー姫を見ているのがいいなあと思うのです。本当はマリー姫の音楽性がうんたら技術がどうとか言えればいいのですが、そういうことをさしおいて、ただ姫と王子が舞台の上にいると世界のすべてがきらきら輝いているみたいに見える。そんなすてきな舞台でした。

 雪の女王と王もさすが。ダンサーに挑みかけるような激しい振り付けだけど美しい。白石さんはアームスが大きくって、これだけテンポが速くても優雅で美しい。この間の白鳥、オデットだけだったら十分素敵だったと思うのですよね、もったいない・・・。今更ながら見たいと思ってしまいました。浅田さんはちょっと太ったのか年をとったのか足の筋肉の付き方が変わってきたかな?雪の王はこんなものかなと思ったのですが、花のワルツはさわやかな雰囲気と相変わらずきれいなつま先が絶品でした。というか、花のワルツはソロが浅田さんと伊坂さんんと日向さんと中村さんで、姫と王子と、クララとドロッセルマイヤーでそれぞれドラマがあって、お願い、私の目は一対しかないからそんなに見せ場作らないで・・・。スペインは闊達で伸び伸びとしていて気持ちいい。西野さんはいいバネを持ってる以上にふつうに二枚目に感じたので、アリがどんな風になるか楽しみ。アラビアはいろいろ課題はあると思うけどいつもとちょっと雰囲気の違う女王様な雰囲気でこれはこれで素敵。
 毎年の恒例行事、でもやっぱりとても楽しかった!細かい演出を確認して、ああやっぱり好きだなあと思いながら眺めて、とても幸せな気分になる。今年もチケット取りすぎかと思いましたがなんのその、十分楽しめる気がしてならない一回目でした。
 最後にちょっとハプニング。ネズミとの戦争のシーンでチーズ回収し忘れちゃったネズミさん。どうするかと思ったら王子の魔法がとけるシーンでドロッセルマイヤーさんが回収。マントのはしに隠し、とてもスマートにチーズは消えました。このあたりの鮮やかさがさすがベテラン・・・!(ネズミさんたちは、やっぱり視界が狭いんですかね、かぶりものだから・・・)

Kバレエ
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(2011/12/23(Fri) 23:18:41)





  Uweがヘアスプレー出演

UweがミュンヘンとMerzigのヘアスプレーに出演するとのこと
エドナ役(ママ)だそうです・・・え?

びっくり仰天のニュースでした・・・。

欧州大陸側ミュージカル
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(2011/12/23(Fri) 01:58:50)





  Kバレエ春公演は「海賊」

Kバレエの春公演は「海賊」とのことです
チケットの発売は2月4日から。

Kバレエ
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(2011/12/16(Fri) 00:55:29)





  ベルリンクロロックとアルフレート交代時期

ベルリンのクロロックとアルフレートの交代時期についてです

Drewクロロックは1月28日ソワレまで。
Kevinクロロックは1月29日マチネから。

Michaelアルフレートは12月17日まで。
Antonアルフレートは12月18日から3月末までで、4月からはまたMichaelアルフレートになるようです。

KevinクロロックからThomasクロロックへは5月半ばに代わるという情報がありますが、詳しい日程は不明です。
同日に二人見れる・・・というようなことをSEが言っていますが、細かいところはまだ明らかになっていません。


Tanz der Vampire
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(2011/12/12(Mon) 00:13:55)





  ザンクトガレンレベッカの番組

ザンクトガレンのレベッカの特集番組が公開されていました
いつまで公開されているか分かりませんが、30分という長い尺にインタビューあり潤沢な舞台映像ありと贅沢過ぎて気絶しそうでした。

Thomas Borchert
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(2011/12/10(Sat) 11:03:41)





  レベッカシュツットガルト関係記事

メモ書きすみません。

http://www.schwaebische-post.de/589302/

http://www.stuttgarter-zeitung.de/inhalt.musical-rebecca-die-schatten-der-vergangenheit.54455e0b-826c-43aa-b7c9-fa043650bff2.html

http://www.schwaebische.de/journal/kultur_artikel,-Viel-Beifall-fuer-Rebecca-in-Stuttgart-_arid,5174732.html

http://www.thatsmusical.de/magazin/anspruchsvoll-und-spannend-rebecca-in-stuttgart-a10644.html

Thomas Borchert
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(2011/12/10(Sat) 01:55:43)





  真田十勇士 〜ボクらが守りたかったもの〜(2011/12/09)

天王洲銀河劇場
★★★★

 下村さん目当てに見に行ってきました。こんな写真(ご本人ブログ)見せられちゃ、ファンとして行かないわけにはいかない(笑)。彼以外知っている人がいなくって不安だったのですが、異文化交流としてとても楽しかったです。

 たまに時代ものを見ているとき「演技じゃなくてただのコスプレ(正確にはそれ以下)」と思うことがあります。日本のミュージカルであれば、貴族階級のはずなのに所作がなってない、ドレスさばきが下手など。小説や漫画やドラマでも、着ているものや背景は時代がかってても、考え方が現代的でなぜその時代を選んだか分からないことは珍しくありません。そういう意味で、この作品を「時代もの」でなく「ファンタジー」という演出家の意見には完全同意。褒め言葉として「コスプレもの」と言いたい。着物をベースにしてるけどゲームのように派手な色遣いの衣装、なんでもありありルールの設定。派手な照明に、スクリーンに映る光の効果、武器が合わせられるたびに重ねられる鋭い効果音、大音量の音楽。見た目がとにかく「かっこいい」。徹底してかっこいい世界を楽しむものとしてすごく面白かったです。ストーリーも分かりやすく、雑魚をなぎ倒し、イベントがあり、ボス戦があり、ピンチには仲間が助太刀に登場し、絶対に勝てない大ボスイベント戦闘があり・・・ああ、こんなゲーム昔やったわ(笑、多分、制作側は私と同世代と思う)。ゲームのような世界、もしくは昔行った明治座の時代劇。もちろん明治座の時代劇はちゃんと時代ものですが、「出演者がかっこいいことを楽しむ」という意味で似たようなものに思えました。明治座は年配世代を目当てとした「かっこよさ」を追求し、この舞台は若い世代を目当てとした「かっこよさ」を追及しているという意味で似ていると思いました。ストーリーに突っ込みどころがあるのも、まあ、仕方なし(苦笑)。セットは工事現場のような簡易なセットでしたが、暗転大嫌いな人間としては照明やスクリーンを使うことでスムーズに場面を転換していたのが気持ち良かったです。特に川辺のシーンや牢獄のシーンは音と照明で確かにそこにないものを見せてくれていました。またセットが簡易であったり、ゲームっぽいと言いつつCGではないので人間ができることは限りがあるというのに、セットや演出の面で「足りない」と感じることはありませんでした。キャラクターは個性も服装も武器もそれぞれゲームのようにはっきり異なり、知ってる役者さんが一人しかいない私でもすぐに見分けがつく親切設計。分かりやすい見せ場、分りやすい決め台詞、分りやすいかっこいい死にざま。プログラムはこれまたゲームの攻略本のようにかっこいい衣装付き写真とキャラクターの説明つき。アンサンブルの殺陣は効果音があるからということを差っぴいても派手でかっこいいし、実際何度繰り返されても全く飽きない。ちょっとストーリーが何箇所か納得できない突っ込みどころがありましたが、「ああ、楽しかった」と言って劇場をあとにできました。感情が高ぶると怒鳴り合いみたいになるのはあまり得意ではないのですが、それを含めてちゃんと一つの世界観としてまとまっていたので不思議と気になりませんでした。こういうタイプの作品を見るのが初めてなので、よく分かってない部分があるかもしれませんが、世界観や「見せたいもの」がちゃんと確立していて、とても楽しかったです。
 ストーリーはもう史実ほとんど無視して(多分)、分り易く「覇者となることを目指す悪人とそれを討とうとする指導者とその部下たち」の物語。細かいイベント(としか言いようがない)なんかも時代劇と言うよりは明らかにゲーム。「宿命の兄弟対決」まではなんとか設定が生きていたのですが、「人を無気力にする麻薬」「不思議な力を持った宝玉」「宿敵からの毒にむしばまれる主君(幸村)」のあたりの設定が途中までは生きてたのに最後はぶん投げられちゃったのが残念だなあと。とくに幸村が余命幾ばくもないことを悟った時、ただ武術の才覚があるだけの小娘に「わしが死んだらお前がわしの代わりとなれ」と言いだしたときはおまえなに言ってるんだと全力で突っ込んだものですが、最後までその台詞の真意はつかめず。と言うかそれ以前にこういう主従友情ものは女なんかいらない・・・。あと、ちょっと結末が個人的にはいまいち。最初のシーンとつながったようには思えなかったことと、「ゲームのよう」と言いつつ、ゲームでは全滅してクリアすることはできませんが舞台だったらそれができるので、全員の死にざまも見てみたかったと思うのです。

 と言いつつも、そういう突っ込みどころも、多分「細かいこと」なんだと思います。大事なのはそれぞれのキャラクターがかっこよく生き生きしていたこと。間違いなく、これはそれを楽しむための作品です。幸村はもう少し序盤に情の厚いところを見せてほしかったですが、大阪夏の陣の前の力説は迫力がありましたし、後半は確かにこの人についていきたいという主君でしたし、なにより渋い声とおもざしにど派手な衣装が不思議とマッチしてて素敵。クールな中に熱い思いを秘めた才蔵と冷ややかで冷徹な半蔵の対比も面白かった。この二人の対決シーンが一番ゲームチックだったのですが(言ってることの内容も演出も)、イケメン二人の殺陣シーンはなかなか目の保養でした。小介は知的な雰囲気でかっこよかった、この人の言うことなら信じられるという雰囲気。海野は変なキャラで面白い。六郎の仇討をするところの熱さが素晴らしかった。三好入道兄弟はさすが双子ということで声が重なるととてもきれいに響く。登場シーンのしゃべり口調が完全にかぶってるところがおかしく、だからこそ最後に二人で死んで行くのが泣ける。甚八は身のこなしが軽やかで素敵。十蔵はつかみどころのない雰囲気、貴重なおっさん枠(笑)。六郎はなんでもありでおもしろかった。優しくて力持ちっておいしいなあと思うのです。鎌之介はちょっとかわいい。ちょっとセリフに難があったけど、ちゃんと舞台の上で強くなっていくのが分かった。「今度は父上を守れた」というあたり、もうちょっと幸村が父親のようなものであったというところ突っ込んでくれたら好みだった。雪乃はいなくてもいいと言いつつ、戦う女の子は嫌いじゃありません。佐助が座長らしいんですが、舞台慣れしたない感じがひしひし伝わってきて・・・しかし、キャラクターと本人の頑張ってる感じがうまく重なっているのが興味深かったです。戦いが怖くて逃げだすシーンなんて時代劇でやられたら蹴飛ばしますが、「ファンタジー」で一人の青年が感じる感覚としては正当なものと受け止められました。徳川側部下3名は強烈な個性と堅実な殺陣が「なかなか倒せない中ボス」の迫力を持っていました。
 そしてお目当て下村家康はとっても良かった!私の中で下村さんと岡さんはなんか似通ったところを感じるのですが(自分用の女用着物を持っていても誰も驚かないであろうあたりとか・・・)、同時期の小規模公演で方や普通の人間になろうとしていて、方や化け物道を極めようとしているのがとても興味深かったです。プログラムにのっているものとほとんど差分のないど派手な衣装とメイクで出てきて、若干芝居がかった悪役をけれんみたっぷりに演じてくれるだけで最高です!そこに出てきただけでエクスデスや大魔王バーンのように(ああ、年代が出る・・・)こいつには勝てないという威圧感をたっぷり出してくれるのがとてもうれしい。杖やら槍やらお得意の「棒」を使った殺陣も若い人たちのような速さがないのにちゃんと「最強の悪人」に見えるのが素敵。強くてカリスマ性があって残忍で高笑いが似合って・・・ああ、なんて素敵な悪役!三好入道兄弟との対決シーンで勝負はついてるのに「虫けら」となじるところといい、気分が高揚した時の扇さばきの美しさといい、勝利を確信した時の高笑いといい。とても楽しかったです。

 というわけで、異文化交流楽しかったです。「下村さんがどういう仕事を選ぶのか」という好奇心で行きましたが、なかなか楽しかったです。1回見るだけならともかく、おばちゃんもうこういう作品マチソワする体力ないと思いつつ(音量が大きいせいかすごい疲れた)、機会があったらまた見てみるのも悪くはないと思っています。

劇団四季全般
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(2011/12/10(Sat) 00:59:13)





  美女と野獣(ミュンヘン) 2011/11/01

ミュンヘンで見たブダペストオペレッタ劇場の美女と野獣の感想
安心のオペレッタ劇場クオリティ。

欧州大陸側ミュージカル
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(2011/12/04(Sun) 00:20:05)





  Sabrinaの2012年夏出演情報

Sabrina Weckerlinの出演予定が出ていましたのでまとめてみました
ドイツ語圏初演のブレーメン版でマルグリットを演じたMAか、初演タイトルロールとなった女教皇どちらに出るかと思っていましたが、両方出演する模様です。

公演日程は以下の通り。
・MA
6月 23,29,30
7月 6,7,8,13,14,15,20,21
8月 2,3,11,12,16,17,24,25,26

・女教皇(Fluda)
7月6日〜8月12日
Sabrinaの出演予定は以下の通り。
7月 6,10,11,12,17,18,19,22,24,25,26,27,28,29,31
8月 1,5,7,8,9,10,12

・女教皇(ハーメルン)
8月18日〜9月16日
MAがない日のみ出演予定。


欧州大陸側ミュージカル
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(2011/12/02(Fri) 23:21:49)





  テクレンブルクMAのキャスト発表

テクレンブルクで上演されるMAのメインキャストが発表されました

Margrid Arnaud: Sabrina Weckerlin / Marion Furtner
Marie Antoinette: Anna Thorén
Cagliostro: Yngve Gasoy-Romdal
Graf Axel von Fersen: Patrick Stanke
Herzog von Orléans: Marc Clear
Agnés Duchamps: Wietske van Tongeren

Sabrinaについてはちょっと読みとれない部分があったのですが、一時出演しない期間があるみたいです。
女教皇のキャストが出たらそのあたりがはっきりするのではないかと待っています。

欧州大陸側ミュージカル
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(2011/12/02(Fri) 01:03:58)




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