Mosesキャスト
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来年ザンクトガレンで上演される「モーゼ」のキャストが出ました。 作詞はご存じクンツェさんです。
Sophie Berner (Ziporah) Andreas Bieber (Aaron) Stefan Poslovski (Ramses) Kerstin Ibald (Hotcheb) Thomas Borchert (Naroch)
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(2012/11/21(Wed) 22:28:18)
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ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレム・バージョン(2012/11/18)
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ジーザス・クライスト : 神永東吾 イスカリオテのユダ : 金森 勝 マグダラのマリア : 高木美果 カヤパ(大司教) : 金本和起 アンナス(カヤパの義父) : 吉賀陶馬ワイス 司祭1 : 佐藤圭一 司祭2 : 清水大星 司祭3 : 真田 司 シモン(使徒) : 本城裕二 ペテロ(使徒) : 玉真義雄 ピラト(ローマの総督) : 村 俊英 ヘロデ王 : 下村尊則 四季劇場(自由) ★★★★
JCSエルサレム千秋楽です。ご存じの通り私はジャポネスクの方が好きなので、前哨戦終了といった感じです。波乱多き前哨戦でしたが・・・。 久しぶりに見た神永さんは当たり前ですがずいぶん変化してました。所在なさげにしていたところはなく、ここにいることへの覚悟が決まったように見えました。声もちゃんと抑制が利くようになっていて、ここで声を張り上げるといったことがきちんと調節できていました。ちょっとシャウトっぽくできるところもすてき。ロックオペラなのだからそのくらいやっていただけるのも歓迎です。ただ、話が進んでいくに従ってちょっと引っかかるところがありました。ユダとなにかがかみ合ってないような?いえ、もちろんユダとジーザスはかみ合ってないところがあって当然なのですが、なんというか、別の作品を生きているというか・・・。 この違和感の正体はよく分かっていないのですが、一つ感じたのがゲッセマネ。神永さん、クリスチャンでしょうか。クリスチャンとそうでない、いわゆる八百万の神様の日本人とどこが違うのかというと、「神」の定義が確立しているか曖昧かの違いです。ドイツ語圏ミュージカルを見てるとまれに感じるのですが、敬虔な信者でなくても彼らにとって「神」というのに確立したイメージがあり、その存在に語りかけるとき、神と自分の距離が私生活の中で確立した上で語りかけている。神永さんにはその気配を感じました。それについては違和感はありません、ドイツで見たゲッセマネはそんな感じでした。そして群衆はもちろん「神」なんてかけらも感じてないので、ジーザスだけ「神」をその身のそばに感じていたとしても全く違和感はないんです、群衆とジーザスとの関わりの中では。ちょっとこれでいいのかと首を傾げたのがその後の裏切りのキス。ジーザスは神に語りかけ、その答えをずっと待っていました。待って待って待ち続け、得られた答えはユダの口づけでした。このシーンがユダとジーザスの物語でなく、ジーザスと神の対話の続きに見えたのは初めてでした。それはそれで話に筋が通ってるようには見えるのですが・・・ええと、でもユダはそう思ってないよねという違和感がありました。それが原因かは分からないのですが、今日は全体的に「ユダの物語」と「ジーザスの物語」が交差してないように感じました。今まで私はJCSを「ジーザスと群衆の物語」であり「ユダとジーザスの物語」だと思っていました。けれど意外とユダとジーザスって一緒の場面にいないのだなあと思ってしまいました。・・・思ってしまうほど、二人が別の世界に生きているように感じました・・・。「最後の晩餐」もなにかしっくりこず・・・うーん、このあたり、ジャポネスクでこなれてくるといいのですが・・・。悪いわけじゃないのですが、なんとなく二人の熱気の質が別物に思えました。ここはユダが主導権を持っていた気がします。個々で悪い訳じゃない、けれどなにかしっくりこない、不思議なJCSでした。なんでしょうね、これ、うーん。 千秋楽ということで群衆は熱かったですが、たのむ、JCSなんだから通常公演でこのくらいの熱さをくれ!「なにが起きるか教えたまえ」の抑圧された感じから始まり、群衆一人一人のはじけそうな感情は良かったです。前方席だったので一人一人の顔が見えたのも良かった。でも、お願い、ジャポネスクは初日からこのテンションで・・・! シモンのアレンジが熱かったのがうれしかったです。やはり好きなシモンです。ペテロも安定してきて一安心です。司祭たちも好きだし、ピラトやヘロデに文句があるわけでもなく、うーん、うーん、なんでしょうこの引っかかり・・・。 というわけで、良かったけどなにかしっくりこないジーザスでした。
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(2012/11/18(Sun) 21:22:59)
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ラ・バヤデール(マリインスキーバレエ) (2012/11/15)
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ニキヤ:ウリヤーナ・ロパートキナ ガムザッティ:エカテリーナ・コンダウーロワ ソロル:ダニーラ・コルスンツェフ 文京シビックホール ★★★★
ぶっちゃけてしまうと、バレエって何なのかよく分からなくなった公演でした。うーん、この公演のほかの方の感想を読んでるのですが、まるで私が見た公演とは違う公演を見たみたいで、どうも分からなくなってます。なんでしょう、私の感性がおかしいのか・・・。 なにが好きになれなかったって、コールド!全幕もののバレエはやはり主演もコールドも全員同じバレエ団がベストと思ってるのに、あんまりにコールドがあんまりで、これだったら東京バレエ団とかKバレエでもいいのではと思ってしまったほど(コールドだけ見るだけでも十分もとのとれる新国立とは比較にもならない)。確かにスタイルはびっくりするほどいいです、人数も多くてすばらしい。でも、ポワントはうるさいし、そろってないし、雑だし。コールドだけならまだしも、3幕はソロもいまいち乱暴でこれが世界のトップなのかと首を傾げました。手足が長すぎるせいか、指先まで抑制が利いてないように思えたのです。確かに体は柔らかいです、手足が長くて美しいです、でも動いてしまうと乱暴に見えて、じっとしてくれればいいのにと思ってしまうのです。 私の感性がおかしいのかなあと思って舞台の中心を見ると、ロパートキナはそれこそ神に与えられた至宝のように美しいのです・・・。本当に、本当に、彼女だけでチケット代のもとがとれると思えるほど、美しい。こんなに美しいアームスは見たことがありません。腕が、いついかなる時も曲線なんです。肘もない、手首もない、そして直線であるはずの腕自身が曲線に見える。すべてのポジションが完璧に美しく、動いていても止まっていてもただただ美しい。柔軟性が高く足が本当によくあがるのですが、それすらすべてに抑制が利いていて上品で美しい。本当にバレエの規範のように美しい・・・と感じられるのだから私の感性おかしくないはずなのになんでコールドがだめなのだろうと首を傾げてしまうのでした。 ガムザッティ、ソロルも好きです。ソロルも、なんと品のあること・・・。しかしそれよりなによりガムザッティですよ!つんとすました美しい姫君。気の強いところさえ愛らしく、美しい。ニキヤとガムザッティの女の戦いの迫力も、醜い女同士の争いのはずなのにそんなもの吹き飛ばす美しさでした。いや、美しいってすごい・・・。 とにかくダンサーが舞台の上にいっぱいいるし、特に男性ダンサーはうっとりするほど多いし、楽しいことは楽しかったです。ロパートキナは美しかったし。いや、ほんと、レヴェランスですら見ほれたのは生まれて初めてです。ただ、楽しみにしていたコールド、あとオーケストラがいまいち好きになれず、物語に入れなかったのが残念でした。だったらロパートキナゲストの日本バレエ団の公演でいいやと思ってしまった公演でした、そんな公演ないけど。
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(2012/11/18(Sun) 20:35:02)
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ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレム・バージョン(2012/11/08)
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ジーザス・クライスト : 神永東吾 イスカリオテのユダ : 金森 勝 マグダラのマリア : 高木美果 カヤパ(大司教) : 金本和起 アンナス(カヤパの義父) : 吉賀陶馬ワイス 司祭1 : 佐藤圭一 司祭2 : 清水大星 司祭3 : 真田 司 シモン(使徒) : 本城裕二 ペテロ(使徒) : 玉真義雄 ピラト(ローマの総督) : 村 俊英 ヘロデ王 : 下村尊則
四季劇場(自由) ★★★★
金曜日。仕事も終わり、さっさと帰ろうかと思いながらツイッターを眺めていたら、ちょっとした騒ぎでした。「芝さんのジーザスが病欠で代わりに神永さんがジーザス」。当日券がS席ありになってるのを確認して、ちょっとだけ考えて、浜松町まで行く電車に乗りました。巡り合わせがあれば行ってしまえ、私の信条です。実は、今日は鞄の中にめがねが入っているから行く気になったのです。私は近視でめがねなしでは舞台なんてとてもみれないのですが、普段は持ち歩いていません。今日は仕事の関係でたまたま持ち歩いていました。この偶然にのっからない手はない、といったわけです。ちなみに観劇用の度の強いめがねではありませんので、残念ながら細かい表情までは見えておりません。その点ご了承ください。
神永さんのジーザス、最初は声も安定せず、本当にここにいていいのかちょっと不安げに感じました。しかし、おもしろいことにそういったことが「こういうジーザスもあり」と思えました。神永さんのジーザスは神の力を与えられてしまったふつうの青年。病を治すことができるから英雄のように祭り上げられてしまったけど、基本的には心優しいだけのふつうの青年。どこか所在なさげに不安にしているところも、そんな風に祭り上げられた青年の不安定な心のように思えました。ストーリーとしては一通り筋は通るのですが、もう少し主役としてのオーラがほしいと思いましたがそれはこれからに期待したいです。声は音程が合っているところはきれいに出ていますが、中途半端に高いところは地声にするか裏声にするか定まってなくてちょっと不安定に感じました。演技も、序盤は特に群衆に紛れていたのでもうちょっと研究してほしいなと。「今宵安らかに」で退場していくとき、ジーザスの後ろ姿を見失うなんて初めてでした・・・。ホサナでも、むしろほかのジーザスはいろいろ工夫していたのだと改めて気づかされるほどでした。けど、ホサナのソロは声がぴったりで、澄んだ青年の声がよく響いていて、このあたりからこのジーザスがどんどん好きになってきました。病人たちに詰め寄られるあたりの差し出す手が優しくて、だからこそ自分に与えられた力と役目とそしてそれに伴う期待に戸惑っているように感じました。最後の晩餐はユダが魂までも傷つきながらジーザスを裏切ろうとしているのに、そこまで気合いが入ってなくてちょっと残念・・・と思っていたら、ユダが去った後、差し出さした手をどこか戸惑うようにみていて、彼は自分がやったことによって失ったものの大きさに、ようやくここで気づいたように思えました。ユダはジーザスを失うことの痛みに気づいていたけど、ジーザスはユダが去ってからようやく彼を失う痛みに気づいた・・・という感じでしょうか。ゲッセマネはさすがにもうちょっとがんばってほしいのですが、ひとり取り残された心細さのようなものがすごくしっくりきました。曲の前に使徒たちに語りかけるときも、どこか状況を理解していない、どうして自分は孤独なのかと問いかけているようにも思えました。捕らえられてからの荒野の転がり方はもう一息かと思いましたが、むち打たれ終わる寸前、このままこの人は気を失うのではという力の入り方に目を奪われました。そしておそらく今までみた中で一番痛々しかったスーパースター。十字架を引きずってよろめいたのは本気だったと思うのです。ちょっと手に汗握りましたが、だからこそ、そこにあるのが美しい聖書物語でなく、ふつうの青年が血を流しながらつづった血なまぐさい現実だと感じられました。磔の姿も大変美しく・・・これ、急ごしらえなんかじゃありませんね。まだちょっと早いとは思いましたが、ちゃんと稽古を重ねているように感じました。こういうデビューの仕方でなく、せめてダブルキャストでだして、観客も心の準備の上で迎えられたら良かったのにと思ってしまいました。良いジーザスだっただけに、このデビューの仕方がちょっともったいなかったです。
というわけで、最初はどうなるかと思ったのですが、幕が下りたときはちゃんとジーザスを見たという満足感がありました。むしろ、マイナスだったのが群衆・・・・えーと・・・今期1回目なのですが、なにこのこぢんまり上品にまとまった群衆・・・。迫ってくる迫力がない、どこかはみ出している勢いがない。ジーザスの群衆なんだから!もっと勢いがないと困る! ユダも最初は勢いがなくって金森さんどうしたんですかだったのですが、裏切りのあたりで魂が入ってくれてほっとしました。安定していいのであまり書くことがないのですが、あの伸びやかなだみ声はすばらしいです。最後の晩餐でジーザスから手を振り払われた後の、もうすでに正常な人間ではないようなふさぎ方がみごとでした。そして相変わらずカーテンコールでは目がユダのまま、戻ってきてませんでした。 シモンは前回の公演の時に気に入った方だったのでうれしい♪今日も元気いっぱいでした。 ペテロも今期新しい方初登場だったと思いますが、気に入りました。ちょっと癖があるけど基本的には澄んだ声。三度の否認のところは足が震え腰が引けていて、ペテロの人間くささを感じました。 そして安定の下村ヘロデ。もう、この人なにもんでしょうね、なんでこんなに楽しいんでしょう。すばらしい脚線美と金のおぱんつみれて、ファンとして大満足です。 というわけで、神永ジーザスデビューの感想でした。芝さんのジーザスも見たいですが、このまま続投でも個人的にはぜんぜんオッケーです。芝さんの体調不良が悪いものではありませんように・・。
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(2012/11/09(Fri) 23:47:06)
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ドン・キホーテ(Kバレエ)(2012/10/27)
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オーチャードホール
キトリ:白石あゆ美 バジル:秋元康臣 ドン・キホーテ:スチュアート・キャシディ ガマーシュ:伊坂文月 サンチョ・パンサ:愛澤佑樹 メルセデス:浅野真由香 エスパーダ:遅沢佑介 ロレンツォ:ニコライ・ヴィユウジャーニン 花売り娘:神戸里奈 / 日向智子 ドルシネア:浅川紫織 ★★★★☆
この日の公演、開演前に客席を見るとやはり空席が多い印象でした。来ている人の話を聞いていても、ファンはもちろんいるのですが、スクール関係の人も多いイメージでした。そりゃ名前もほとんど知られてない若手の公演、同じ哲也のいない公演でもまだ夜公演の方が知名度もありますし、完成度も予想がつきます。それでもやっぱり、役者を成長させるのって本番だけなんですよね。この公演は白石さん、秋本さんにとってとても価値のあるものになったでしょう、そして私自身、二人がきれいに花開いたこの公演に来ることができてよかったと思っています。 なにはなくとも、主演二人がとっても楽しそうなのがよかった!細かいことを気にせず、その場にいることをただ純粋に楽しんでいるように見えました。白石さんは出てきた瞬間からはじけそうな笑顔が魅力的だったし、秋元さんも昨日以上にきらきら輝いた笑顔でした。序盤、キトリの足をバジルがとらえようとするところ、キトリがちょっとお姉さんな雰囲気を漂わせながらバジルをからかっているような雰囲気、バジルが本気で悔しがりながらその駆け引きを楽しんでいるような笑顔、ちょっとしたやりとりの息がぴったりで、この舞台は楽しいと確信できた瞬間でした。秋元さんは雰囲気がエレガントでどちらかというと王子様で見たいと思っていましたが、そのイメージもなんのその、やんちゃな男の子で大変楽しかったです。飛ぶのも回るのももちろんまだまだ欠点はあるのですが、「自分はここまでできる!」とまるで哲也に挑みかけるような勢いはむしろ新鮮でした。実際、荒いながらもよく飛んでいたしよく回っていたと思いますが、やはり客席をわかせることができない。このあたりが舞台の難しさだとは思いましたが、秋元さんの勢い自身は見ていてすがすがしいものがありました。3幕のソロも意地で飛ぶ、意地で回る(笑)。王子タイプの役だったら気になったかもしれませんが、やんちゃな男の子という雰囲気とマッチしていて個人的には気に入っています。白石さんの踊りも目立った破綻がなく、こんなに明るい雰囲気のに合う人だったのかと驚かされてるうちに終わりました。笑顔が本当にかわいくて、そればかり印象に残ってます。少なくともKで主役を踊るのは初めてだと思うのですが、最後まで息切れせずにまとめていたと思います。意外と小柄なところも秋元さんとぴったりで、この二人の組み合わせはまた見たいと思っています。秋元さんはサポートもうちょっとがんばれと思うところはありましたが、片手リフトはきれいに決まっておりました。 この日もう一つ楽しみにしていたのが遅沢さんのエスパーダ。やはり素敵は素敵だったのですが、前回見たときほどときめかない。ニヒルに口の端をあげた笑い方とか、街の女の子たちをくどく仕草の自然さとか両手に花っぷりが似合うところとか、いかにも皆の兄貴分といったところとか、見栄の切り方のかっこよさとか、本当に素敵でした。でも、前ほどときめかなかったのは実際のところエスパーダ以上にバジルが素敵だと知ってしまったからと、メルセデスとの組み合わせがいまいちしっくりこなかったからではないかと思っています。メルセデスが浅川さんや松岡さんだったら違ったかもしれないのですが、どうも浅野さんのメルセデスと遅沢さんのエスパーダは合わないのです。どちらが悪いのでなく、純粋に合わない。エスパーダという意味では宮尾さんより遅沢さんの方が好きですが、メルセデスと組み合わせた場合、宮尾さんと浅野さんの組み合わせの方がよかったと思います。ちなみに浅野さんは出演回数を重ねる度に良くなっていったと思います。最初はなんとも思わなかったのですが、ここまでくると大変魅力的な女性だと登場した瞬間から思えるようになりました。 ガマーシュの伊坂さんも大変楽しそうでした。1幕はちょっとビャンバさんに軍配が上がるかなと思うのですが(ふたりともなにを言っているかわかるのですが、細かなニュアンスがビャンバさんの方がおもしろい気がする)、前回見たときよりも脂がのった感じがして楽しかったです。3幕でまだちょっと未練がましくキトリを見ている姿がなんともかわいらしく、その気持ちを最後に吹っ切ってふたりを祝福したんだろうなあと細かいところでストーリーがきれいにつながったりもしました。 今回キャスト表を見て喜びの声を上げてしまったのが池本さんのクラシカルジェンツ♪先週あたりから闘牛士にひとり跳躍が高くて空中での姿勢がきれいな人がいると気になってはいたんです。顔が分かりやすい方だったのですぐ覚えてくるみで何か大きな役になって出てくるかなと思ったら、ここで出会えてひとり喜んでいました。クラシカルジェンツになったら意外と好青年という雰囲気で、相変わらず高い跳躍が見ていてとても気持ちよかったです。ちょっと背は低い方ですが、先々楽しみです。ちなみにこの公演は闘牛士がソロキャストにずいぶん移動していたため、ブレンデンさんが3幕の闘牛士をやっていました。後ろにいたときは気づかなかったのですが、やはりこの人半端なく背が高い・・・。踊り云々より、周りの男性より頭一個大きいその存在感の方が忘れがたいです。やはりちょっとバランス悪いです・・・。 花売り娘は神戸さんと日向さん。ごめん、どっち見たらいいかわからない・・・。やはり神戸さんと並んでしまうと、日向さんは一層不安定なところが際だってしまう気はします。それでも彼女の踊りはとっても好きです。このバレエ団の振り付けに合っていると思うのです。神戸さん、目立ちすぎることなく、けれど絶妙なバランスで大変かわいらしかったです。細かいところのバランス感覚がしっかりしていて、動きも柔らかくて笑顔もかわいらしくて目がいくんですけど、主役を食ってしまうことがない。このあたりの神戸さんのバランス感覚が好きです。 愛澤さんのサンチョは結構好きです。コミカルどがまだあと一息足りないところはありますが、十分楽しいし、着ぶくれてても体のきれがいいのが3幕に行かされていてかわいいです。それにしても、ドンキホーテとサンチョとロレンツォが並ぶとイケメン無駄遣い感が半端ない・・・。 すごく細かいところなのですが、1幕の中盤あたりから下手側にいる女の子二人に目がいきました。楽しそうに話をしているんですが、アドリブかなと言う雰囲気でした。あのくらい小さくても舞台の上で曲の終わりにはちゃんと曲に合わせた動きをして、それ以外は舞台の上でちゃんと呼吸をしてるということにびっくりしました。 森のシーンが若干中だるみだったかなと思うところはありましたが、大変楽しい公演でした。この公演を見に来ているのはコアなファンばかりというところはありますが、最後は1階前方席ほぼスタンディングでした。グランパドドゥのコーダを踊りきった後のふたりのやりきったと言わんばかりのすがすがしい笑顔が忘れられません。若いから、まだ経験が浅いからという言い訳がきかない世界だとは分かってるつもりではいます。でも、若いからこそ、その一回にかける爆発力、そして伸びていく力を感じた公演でした。そして、この作品は主役二人が笑っていて、心から楽しんでいればそれはそれで十分楽しいのだと思えました。とっても楽しかったです!
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(2012/11/07(Wed) 23:09:17)
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