ひっさしぶりのライオンキング。
なのに、どうしても辛口になってしまうんですが・・・。 なんかすごくあっさりした感じでした。 さらっと全てが流れていってしまった。 特別良かったとか感動した!とかなくって、感想を言うのにすごく困ります(苦笑)。 とりあえず、キャストです。
キャストとしては、皆好きな役者さん達です。 だからこそ高いレベルで何かを求めていたかもしれないとも思うのですが・・うーん・・・・。 ライオンキングって、なんか、もっと、凄かったと思うんですが、さっぱりしていました。 良くも悪くも後に残らなかったというか。 ええ、悪いときはそりゃもう残りますよ。 「末代まで語り継ごうか!?」と思うほどに。 そういう意味では、悪くなかったのでしょう。 残念だったのが早川さんのスカー。 ガストンもムファサもゴスタもホレイショーも並外れてむちゃくちゃ良かっただけに、 スカーは普通に良いだけに見えました。 あ、もしかして私、凄い贅沢言ってる? 下村さんのスカーをそれこそ覚えるほど見てしまったのがいけないのかもしれませんが、 あっさりさっぱりしたスカーでした。 しかし、そのなかで所々にのぞく狂気は素敵だった・・・・。 気持ち全てを抑えて抑えて、それでも見えてしまう黒い思い。 「覚悟しろ(リプライズ)」でプライドロックを降りていく様がそれはそれはかっこよくって! 「ついに勝ち取った」という歪んだ喜びで満ちていて、でもそれを決して表に出そうとはしない。 それでも隠し切れないところがある、という所がかっこよくて思わずずっと見つめていました。 こことか象の墓場は本当にかっこよかった。 心の底に消せない炎があることがじわじわ伝わってきました。 あと、何とかぎりぎりムファサの弟に見えたのが嬉しかったです。 前からお気に入りの濱田ナラと阿久津シンバのコンビ。 濱田さんは凛々しくてかっこいいし、阿久津さんはかっこいいのもそうだけど、 何よりプライドロックを一歩一歩上がり、一歩一歩王者になっていくところがたまらなく素敵。 プライドロックの前で決意を固め、一歩ずつ力強く確かにのぼっていく。 この様子を見ていると、「ハクナマタタの精神で生きてきた彼が王様になって平気なのか・・・」 なんて不安は吹っ飛びます。 最後はまさに王様とお妃様という感じで感動しました。 王を後ろでそっと支える妃じゃなくて、ともに手を取って並んで歩いていく王と妃。 この二人だからこそ、その姿が似合うと思います。 濱田さんのナラだとたまに「女王様とその付き人」になったりするんですが、今回は本当に 対等だったのが嬉しかったです。 阿久津さんは登場した時のどの調子が悪いかと思いましたが、いらぬ心配でした。 たくましくて伸びやかな声、やはりかっこいいです。 濱田さんのナラはいつもの通り凛々しくてかっこいいのですが、 なんか前見たときと印象が変わってないような? もっと格別にかっこいいかと思ったら、普通にかっこいいだけでした。 ・・・贅沢を言ってるのは分かります・・・・。 テンションが高いというか、すごくまとまりの良かったハイエナ三人組。 息がぴったりで三人一組というのが実感できました。 なかでもお気に入りは首浦シェンジ♪ 他のシェンジと違ってお姉さんというよりかなり年上のお姉さんでしたが、 姐さんリーダーなところがかっこよくて面白かったです。 人間だとこんな感じかな、という表情が目の前に浮かんできました。 ほとんどキャスト表をチェックしないで見たのですが、やはり小林プンヴァは絶品だと、 改めて思いました。 やることなすことかわいいかわいい! 羽根渕さんのティモンは初めて見ました。 少しぎこちないかと思いましたが、以前見た母いわくすごく良くなっていたそうです。 私もはじめは羽根渕さんとは気付かなかった、結構見分けられる人だと思っていたのに! やはり感想がほとんど残っていません。 そんなこんなでこの日のメインイベント(苦笑)。 三周年記念カーテンコール、これは問答無用でよかったです。 「JOY TO THE WORLD」がとにかくきれいだった。 アカペラで歌った時のあのハーモニーの美しさ。 素敵なクリスマスプレゼントでした。 プライドロックに浮かぶ小さなろうそくの光とか、広がる星空とか。 今まで舞台で見てきたものにちょっと手が加えられただけなのに、妙に素敵に見えました。 いつもなら挨拶は代表一人だったんですが、今年はメインの皆で分担といった感じで、 それが嬉しかったです。 皆好きだから、皆の声が聞けるほうが言いに決まってるじゃないですか! 最後にプンヴァが「ケーキなどの食べすぎにはご注意を」と行ってるそばから オーケストラボックスから出されたケーキを丸呑みする所が最高でした。 ささやかなイベントですが、すっかり楽しんでしまいました。 それにしても、やはりライオンキングは凄い! 未だに「サークルオブライフ」で拍手が起こるとは。 作品の力強さを感じました。 |
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