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その後のSabrina Weckerlin
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Thomas Borchertの初来日が決まり、衝撃が薄まっておりますが、Sabrinaの再来日も十分うれしいニュースです。同時に初来日を果たしたPatrick Stankeはまた来てくれましたが、彼女はなかなか来てくれませんでした。彼女の再来日を待ちわびておりましたので、大変うれしいです。Thomasとのコンサートは何度か情報だけは耳にしていたのもあり、二人の声が一気に聞けるというのも大変うれしいです。 Sabrinaは三銃士のコンスタンツェ、ウィキッドのエルファバ、MAのマルグリットを演じてきました…というのが初来日した2010年時点のお話。この方、大変おもしろいことに大きなプロダクションにほとんど縁がありません。人気も実力もある方なので、そういう仕事を選んでいるのだろうと思います。 2010年以降のSabrinaは主に夏の間、Fuldaというドイツの地方都市のミュージカルプロダクション「スポットライトミュージカル」の作品に出演していました。特に2011年初演の「女教皇」は人気を博し、Fuldaでは2014年まで毎年上演され、ハーメルン、ミュンヘンでも上演されました(2015年も上演予定ですが、Sabrinaの出演はないと明言されています)。「女教皇」の主役、ヨハンナはSabrinaの代表作と言ってもいいのではないかと個人的には思っています。作品としてはそこまで派手なものではないのですが、やはりあてがきされた作品ですし、彼女自身が育て上げてきた作品ですので、彼女のいろいろな側面を見ることができると思っています。プロモーションはこんな感じです。あらすじは手前味噌ですがこちら。最終的には男装の教皇になるのですが、力強さやカリスマ性と言うより、運命に翻弄されるはかなさと芯の強さ、皆を包み込み導くような暖かさを感じます。力強い声があるからこそ、そういう弱さや細やかさが表現できるのが大変魅力的でした。 その後、2013年には「コルピングの夢」に出演。役柄としては「恋する若い娘」であり「貧しさに負けた若い母親」でした。正直彼女がやるほどの役かと思うような役なのですが、まだ若いのにどちらかといえば脇を支えるベテランと言いたくなるしっかりとした演技に驚かされました。 2014年は上記の2作品の再演に加え、「フリードリヒ」の再演に主人公の姉、ヴィルヘルミーネとして出演。青春時代を謳歌するどちらかというとお転婆な感じのお姫様から、運命に負けて不幸の影を背負った貴婦人まで、作品自体がどうも年代が長すぎて薄味になってしまうのを見事にフォローしている演技が印象的でした。
現在はスイスのザンクトガレンで上演されている「アーサー王」(ワイルドホーン作曲の新作)にモルガナ役として出演中です(レパートリー制上演のため、上演日は不定期です)。また、4月末からドイツのフュルトで上演されるNext to Normalの再演にも初演と同じくナタリー役で出演予定です(5月末までに8公演を予定)。ちなみに両作品ともThomasも出演しております。
動画とか音声とか色々ありますので、また落ち着いたら記事を訂正します。
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欧州大陸側来日 | Link |
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(2015/04/08(Wed) 00:50:29)
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Kバレエユース トムソーヤの冒険(2015/04/05)
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トムソーヤの冒険、予想通り全部通いました。楽しかったです。
なんというか不思議な作品で、全体的に流れがかったるいのは事実だし、2幕は白鳥→ジゼル→海賊→白鳥を見ている感覚が拭えないのも事実なんですが、なぜか見終わったときに「ああおもしろかった」と言える。もう一度見たいかというとまた難しい話になるのですが、一つの作品としてちゃんとまとまってるし、マチネもソワレも楽しかったのは事実。よい週末をい過ごすことができました。
マチネソワレ、それぞれ別の意味で楽しかったです。マチネは矢野さんのハックがかわいくてかわいくて。ちょっとくたびれた感じの立ち方からして「ハック」。だらしない感じのする子供、だけどかわいげも愛嬌もあるし、正義感もある。舞台の上ではしゃぎ回っているところを見ているだけで楽しかったです(メアリーの持っていた本を「わかんないや」という感じで見ているのもかわいい)。リゼットとのやりとりでちょっと照れくさそうにしているのもかわいかった。とにかくはつらつとしている姿そのものが魅力的なので、今後が楽しみな方です。 子供たちの中で一番収穫だったのは矢野さんのハックですが、バランスという意味で見るとソワレの四人組が魅力的。ラストまで行ったとき、「トムソーヤの冒険」というのはこの四人の少年少女の冒険だったのかもしれないと思いました。ひとつの作品を作り上げるという大きな冒険。冒険の果てに大きな宝物にたどり着く。上手いとか下手とかじゃなくって、そういう冒険の過程と結果を見せてもらえたのかなあとなんとなく思いました。なにもかもが明らかに子供で、いい意味で子供で、そういう意味で「トムソーヤの冒険」という作品にぴったりだったのではないかと思えました。多分作品の意図としても、脇をしっかり固めるところは固める、あとは子供たちが全力で冒険に挑む…という意味で、ソワレのほうがしっくりくるものだったと思います。トムのわんぱくぶりと、ベッキーのかわいらしいけどお転婆なところ、二人のやり取りのちょっとしたところがなんともほほえましく、また、ハックのちょっとだらしない感じやベンの弱気なところとか、それぞれ個性も感じられて良かったです。マチネではトムの性格が若干半端に思えたのですが、ソワレの1幕終盤、4人だけ残されてなんとなく盛り上がらなかった時にトムが周りを盛り立てていく感じが、ムードメーカーでみんなの前に立って引っ張っていく感じの少年だと思えてました。振付面ではもう少し1幕からそれぞれの個性を感じられたらいいなあとは思いますが、トムとベッキーが主役でさらにハックとベンもその仲間という点は感じられてよ方です。 ソワレの組み合わせが「子供である」ということを生かしているとすると、マチネは演技で押すべきだったと思うのですが、それができていたのがハックと時点でベンという感じでしたので、物語のバランスは悪く感じてしまいました。踊りの面ではもちろんマチネの方がよかったのでそれが残念です。
インジャン・ジョーは二人ともそれぞれおもしろかったので、二人とも見られてよかったです。遅沢さん、短い時間ですが久しぶりに見ることができて安心しましたし、やはりすばらしかった。そこにたたずんでいるだけで他者を威圧できる存在感はさすが。ちょっとした仕草一つも印象的でした。 杉野さんもとてもよかったです。遅沢さんが人生の理不尽さにあがき疲れて枯れてしまった感じがする中で、杉野さんの場合はまだどこかになにか救いがあるかもしれないという気持ちを捨て切れてないというか、まだあがいてあがいて苦しんでいるというか…。すべての理不尽を飲み込んでしまった虚無感が迫力として感じられる遅沢さんと、まだその理不尽さ一つ一つを痛みとして覚えている杉野さんと言ったらいいか…。遅沢さんの方はその理不尽さを天に呪うような側面が強く、杉野さんは自分がなにをされたか一つ一つ覚えていると言ったらいいか。最初の殺人のシーンも印象が違い、遅沢さんの方がもう我慢ができないという思いを強く感じました。登場時間こそ短かったのですが、大変印象的でよかったです。…いいキャラクターなので、ただの宝の運びやさんになっているのがもったいなかったです。それにしても最近ちょっと杉野さんは物足りないなあと思っていましたが、インジャンジョーは大変よかったです(遅沢さんとの違いも、ティボルの時と同じように若さが「個性」と感じられてとてもよかった)。ブログの文章読んでる限りだと朗らかな感じのする方なんですが、こういう泥臭い役の方が似合うのかもしれません。とりあえずビルバントが楽しみです。
女性のソリストについてはソワレの方が好きでした。メアリーはやはりとても好き。本を片手に踊るという難しいことをしているのに、その仕草が彼女の魅力を引き出しているかのように見える。大人びた雰囲気は持っているもののあくまで「大人びた子供」という雰囲気がとても好きですし、踊り自体もとても堅実。芯がしっかりしているのにふわりと軽やかなところがあり、とても好みでした。 ウィリについてはなんでいるんだとかいろいろつっこんでますが、女王はマチネソワレともによかったです。河合さんははかなげな雰囲気がとても魅力的。上から見たときは足の存在感を感じませんでしたが、下から見てもその足の細やかな動きはやはり浮き世離れしてます。吉田さんは登場したときはそれほどのものを感じませんでしたが、長い手足が優美で大変印象的でした。 コールドについては本公演に比べるとやはりいろいろあらがあるのですが、ラストのアームスがびっくりするほどそろっていたのですべて帳消しになりました。 コウモリについては若干難しいのかそれほどの印象はありませんでした。物語をバレエにするというこの作品の中でコウモリが一番好きだったのでちょっと残念です。強いていうなら、女王はソワレの和佐さんが好きです。 3公演連続のリゼットは大変かわいらしかったです。お人形さんのようにキュートで、ちょっと大人びていて、でもどこか幸薄そうなところがあって、同じ年頃の男の子はもちろん、女の子にも愛されるのがわかる雰囲気。ポアントの使い方も大変軽やかでしたし、とにかくなにもかもがキュートでした。いじめられていたのはお芝居だったけれど、ハックが助けてくれたことは本当にうれしかったんじゃないかなあと、ちょっと余韻の残る役でした。
インディアンのボスは宮尾さん。踊りがもう本当にアリ以外の何者でもなく、熊川さん以外が踊るとちょっと見劣りするのはわかりつつも、堂々とした存在感がすばらしかった。いろいろつっこみどころがあるのに、それをさせない自信に満ちた姿でした。トム・ソーヤの冒険にこうしてパターン化されたようなインディアンが出てくるのはいいのか悪いのかと思うところはありましたが、なんというかそういうところも含めて古典バレエのようだと思いました。異国の文化を「エキゾチック」でまとめているような、そんな感覚がありました。 ダンサーについては男性がほとんど団員だというのはわかっていましたが、衣装があれでそれすぎたので、女性の踊りばかり見ていました。シンプルな動きだと思うのですが、大変かわいらしかったです。黒豚さんも大変かわいかったのですがきっとこの役兼城さんの役だと勝手に思ってしまい(以下略)。
ユースのメンバーでは地味にポリーおばさんが好き。美女無駄遣いと言い続けてますが、ちょっとしたステップを踏むときのキュートさ、仕草の上品さはさすが蘭さん。決して華やかではないのにふと目がいく雰囲気がありました。栗山さんの市長はただのイケメン無駄遣いでした…。 西口さんの保安官、3公演連続お疲れさまでした。大塚さんの容態が気がかりです…。明るく軽やかな踊りが魅力的。悪ガキ3人が後ろで踊っているときなんかも彼の長い手足がすごく栄えて見応えがありました。 デビット一座、踊りはこの間のイベントの時よりいいなあと思ったのですが、振り返ってみるとリゼットのかわいさばかりが記憶に残っています。 伊坂さんの先生はとても楽しかったけど、あと2公演くらいあった方がバランスがよかったかなあとちょっと思ってしまったのは事実。楽しかったですが(特に3回目)。
村のシーンでは大人たちも子供たちもほぼ舞台にいるのですが、さすが大人たちは若手とはいえ本公演に出ている方々、大変楽しいです。というか福田さんのベッキーパパが楽しくて楽しくて、ほかが見られないから頼むからじっとしててくれと思うほどに楽しかったです。市長さんのいすに間違えて座って大慌てだったり、ベッキーが帰ってきたときママの方に行かれてがっかりしたり、マフ・ポッター相手に娘自慢しつつも汚い手で触られて不満そうだったり、ああ、楽しい…。朗らかな表情がお転婆娘ベッキーの父親にぴったりで、見ているだけでこちらまで朗らかな気分になりました。石橋さんもとても魅力的でした。程良く品の良さがあり、福田さんとはまた違った魅力がありました。 ところで石橋さんは一番最初に殺されているのですが、教えていただくまで気づきませんでした。気づかなかったのですが、ちゃんと見てみるとくたびれた歩き方からして石橋さん以外あり得ませんでした。
いろいろ書きましたが、一番よかったのはオーケストラかもしれません。というか、井田さん指揮のオーケストラというだけで、私にとって足を運ぶ価値がありました。この方の指揮で見るバレエが本当に好きなんです。そんなわけで、普段の全幕公演とは違った音楽を聞けただけで十分満足してしまっていました。楽しかったです。
プレイベントで熊川さんがトムソーヤを選んだ理由として「自分が好きだから」というようなことを言っていましたが、そういう理由、とても好きです。好きな作品で作られた、若手のための物語。いろいろ問題点があるのはわかるのですが、「よい試みだった」という堅苦しい言葉でまとめたくはないくらい、好きな作品になりました。 感想を一言でまとめるなら「楽しかった」それだけです。
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(2015/04/06(Mon) 23:02:39)
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Kバレエユース トムソーヤの冒険(2015/04/04)
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Kバレエユースの新作、見て参りました。
いろんな意味でKバレエらしい作品でした。評価をするとなると、いろいろ難しいです。発表会と考えると段違いにおもしろいのですが、それなりのチケット代もしますし、発表会ととらえることそのものが失礼です。一つの公演としての完成度…と考えると、実際本公演ほど楽しかったか…というとそれはまた微妙です。感覚としてはグランパドドゥのない古典作品という雰囲気でした。グランパドドゥはありませんが、物語として大きな意味を持たない踊りのシーンが結構あります。それはそれで楽しいのですが、若干長すぎる気はしました。あと、古典名作のオマージュと言ったらいいのか、見たことのある雰囲気のシーンがつぎはぎされているような印象もありました。結局原作を読み終えることができなかったので偉そうなことはいえませんが、原作が生かしきれているかというと、若干「トムソーヤの冒険」という雰囲気を持った、バレエ的なファンタジー作品という感じがしました。ただ、ちょっとノスタルジー感のあるアメリカというのは日本人にとって異国情緒のある世界ですし、Kバレエの活気あふれる雰囲気にはぴったり。新作ですが、特に斬新さはないものの、物語バレエとしてきれいにまとまっています。結構楽しんできました。
わちゃわちゃ若い子たちが出てきますが、一番印象的だったのは多分メアリー。本を片手に踊る少女で、別に舞台の上で名乗ってくれるわけではないのでちょっと確信が持てません。Kのスクールにこういう子もいたのかと思う、品のいい…穏やかな踊り。軸もしっかりしているし本を片手に踊るにふさわしい知的な雰囲気もあり、ほかの作品でも見てみたいと思えました。逆にベッキーは印象に残らなかったのが残念…。というかベッキーに限らないのですが、メインにいる4人組が踊り的にもそんなに個性が分かれてると思えなくって、実際子供だからまあこんなもんかになってしまったのはちょっと残念でした。その中ではハックが若干個性を感じて面白かったです。 コウモリについてはアイディアとしてとてもよかったです。群れとして動いている雰囲気も好きですし、衣装もかわいい。それだけに、もっと「コウモリそのもの」の感じが出てもいいかと思ってしまいました。「コウモリの精」みたいに見えてしまったのが少し残念。女王ももう少し存在感があるといいなあ(とぜいたくを言いたくなるくらいには好きです)。 逆にウィリはなんでここに出てくるんだと突っ込みながら見ていましたが、女王の空気のような存在感と軽やかな踊りが大変魅力的でした。 ユースのメンバーで…と区切るとやはり杉野さんの存在感は別格。役付け的にも明るい世界の中で一人暗い雰囲気を背負っていることもあり、印象的でした。というか、こういう泥臭い杉野さん、いいですね。鬱屈した思いと立っているだけでなにかただ者でない雰囲気を感じる迫力が大変魅力的でした。 市長の栗山さんは相変わらずのイケメン無駄遣い。ポリーおばさんの蘭さんも美女無駄遣い…なのですが、このあたりさすがだなあと思ったのは動きがどちらかというとコミカルなのにどこにいてもふと目が行ってしまうということ。ちょっと気難しいところがありつつも、心根はいい人なんだろうなあと思える素敵な人でした。コリンズ保安官は西口さんが大変楽しそうに踊っていました。長い手足なのに軽やかなのがさすが。…本来キャスティングされていた大塚さんがどうしているかは気になります…。 ところで、シークレットロールは踊りを見ていた時は「ああ、熊川さん向けの振付だな」と思いましたが、実際に見てみると「本当にその衣装着るつもりだったの!!??」と思ってしまいました(苦笑)。ちょっとこのシーンの男性の衣装は好きじゃないです…(女性はとても好き)。 ラストをどうまとめるかと思いましたが、とてもきれいな大団円。途中ちょっとどうかと思うシーンはありましたが、始まりと終わりはきれいにまとまっていて好きです。物語が始まるワクワク、いいものを見終わったという満足感。良かったです。
長期間練習を重ねてきた…ということで全体的にまとまりもありました。再演をするとなるといろいろ壁があるよなあとは思うのですが、ラストがきれいにまとまったこともあり、また見たいと思える作品でした。(というか、まだ見ます)
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(2015/04/05(Sun) 01:48:13)
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フランク・ワイルドホーン&フレンズ 続報
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フランク・ワイルドホーン&フレンズの情報少し追加です。
記者会見の様子。 歌唱シーンはありませんが、英語で受け答えするThomasを見ることができます。 見知らぬ場所で母語以外の言葉でこれだけ自分の空気を出そうとすることに舌を巻いてます。
こちらはそのレポート。 上記の動画を文字に起こした感じです。 ThomasやSabrinaの紹介文章が簡潔かつ要点捕えているのでほっとしました。
ちなみに会見の主な内容はレポートのほうで大体把握できますが、お時間ありましたら是非動画を見てください。 通訳を通さなといけないというハンディがあるのですが、Thomasの軽妙なトークの片りんが見えてとても素敵です。
歌唱シーンの披露がとてもとてもとても楽しみです。
追記: 上記のページからワイルドホーンの言葉を引用。 「(略)トーマスが日本語の曲にチャレンジして(略)」 いや、そういうサービスはいりませんのでほんと勘弁してください。 (4Starsのレア・サロンガの「On My Own」はトラウマものです…日本語から英語になった途端、音の響きも声量も感情も、ありとあらゆるものがあふれ出したんですもの。日本語いらなかった…)
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(2015/03/30(Mon) 23:46:30)
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