ドイツのミュージカルショップ、Sound of Musicがセールをやっております。気になるものは持っておりますので、せっかくですから同じ作品のCDの違いなんかを勝手に語ります。詳しい出演者はリンク先を確認していただきたいのですが、メモ書き程度に来日した方のお名前並べています。
・エリザベート 左:Maya Hakvoort, Mate Kamaras, Andre Bauer 真ん中:Annemieke van Dam, Mark Seibert 右:Annemieke van Dam, Mark Seibert 全曲収録版はこの3つ(それ以外は一部収録やカラオケ)。左右がウィーン劇場協会です。 左につきましては全く違うので詳しくは言いませんが、右のふたつについてちょっと違いを説明します。真ん中がドイツツアープロダクションで、右がそのツアーが終わった後のウィーンプロダクションです。キャストはエリザベート、トート、ルキーニが同じですまあ、オーケストラはウィーンの方がいいです・・・。あと、メインが演じ慣れているため、こちらの方がよいとは思います。・・・・・・・・・・・。私は真ん中のCDでフランツを演じているMathias Edenborn(ウィーン版R&Jのベンヴォーリオ)が大好きです・・・(涙)。
・モンテクリスト伯 左:Patrich Stanke, Mark Seibert 左が英語版、右がドイツ語です。歌詞カードはともになし。両方ともスタジオ録音です。左の方が上演前に発売されたもので、キャストが豪華です。右の方は実際に上演されたときのキャストなので若干演技がしっかりしてるかなと思いつつ、聞き比べないとわからない程度の違いではあります。キャスト目当てなら左側、ドイツ語目当てなら右側だと思います。というか、どちらも趣が違うので、結構交互に聞きます。
・レベッカ 左:Uwe Kroger, Andre Bauer 左が初演のウィーン劇場協会のもの、右がステージエンターテイメントのものです(全曲収録はこの2枚だけ)。ザンクトガレン公演のCDは残念ながらありません・・・。「どちらか」といえばやはりウィーン劇場協会プロダクションの初演版をおすすめします。けれどステージエンターテイメント盤のダンヴァース夫人は初演エリザベートのPiaなので、こちらはこちらで聞き応えがあります。
・ロミオ&ジュリエット・ルドルフ 左:Lukas Perman, Marjan Shaki, Mark Seibert 右:Uwe Kroger どちらも2枚CDがありますが、1枚がコンセプト盤、上記の画像のものが全曲収録盤です。一通り持っておりますが、上記作品については全曲収録盤を持っていれば十分かと思います。ルドルフはDVDもあります。
・ツタンカーメン 両方:Andre Bauer 傑作ではありませんが、オリジナルミュージカルとしてはなかなか耳なじみがよく、どちらもよく聞きます。主演はエッセン盤エリザベートでルドルフを演じていたJesper Tyden。左がドイツ語版、右が英語版です。ドイツ語がオリジナル言語の作品なので全体的に左の方が曲がきれいに聞こえますが、やはり単調な曲ではありますのでDrew Sarichが中心となってそこかしこにアレンジのある右の方が聞き応えがあります。BGMとして流しておくのにおすすめのCDです。ちなみにドイツ語のほうはDVDもあります。
・Tanz der Vampire 両方:Lukas Perman, Marjan Shaki 左が10周年記念コンサート盤、右がウィーン再演盤(全曲収録)です。クロロック、ザラ、アルフレート、教授は同じ(クロロックはKevinではないのでご注意を・・・というかKevin伯爵のCDがないのですよ・・・)。収録曲数が多い方がいい・・・かと思いきや、短期集中公演のせいか、のりのいいコンサート盤もなかなかいいです。もう、2枚とも買ってしまえばいいと思うの。
・JCS どちらもウィーン劇場協会のコンサートで、Drew Sarichがジーザスを演じています。左がコンセプト版で右が全曲盤。ストレートに右をお勧めしたいのですが、キャストが違うのでなんとも言い難いところ。個人的には左のユダがウィーン再演のルキーニなので結構好きなんです。
・そのほか If I sing
M!のレオポルト、モンテクリスト伯のタイトルロールのオリジナルキャストThomas Borchertのソロアルバム。基本的に、彼が演じたことのある役が演じた順に並んでいます。ドイツ語圏俳優らしい作品が並んでいます。演じたことのある役ですからそれぞれ物語を感じますし、アレンジがおもしろい曲もあり、聞き応えがあります。とてもおすすめなので買うといいです!(注:私はThomas Borchertの10年来のファンです)
・Frank Wildhorn & Friends
ウィーンで開かれたワイルドホーンコンサートのライブCD。ワイルドホーン先生のトークが入ってるので聞くところが少ないのが残念。ただ、ドイツ語圏が誇るミュージカル俳優であるThomas、Pia、そしてそれ以上に心に響く歌を歌うワイルドホーンのミューズ、Linsa Ederそれぞれの歌が本当にすばらしい!とても聞き応えのあるいいCDですので、是非。ワイルドホーンファンには無条件でおすすめできます。
・Musical Forever
Maya Hakvoort, Lukas Perman, Marjan Shaki ウィーンで開かれたコンサートのCD。ウィーンが誇るウィーン劇場協会のオーケストラを中心に、メジャーミュージカルの曲を集めたコンサートのライブ盤。オーケストラもシンガーも一流、名曲ぞろいということで、ミュージカルが好きなら絶対に外さないCDになっています。 ちなみにこれの2もオーケストラは美しいのですが、指揮者の引退公演で、全体的にお祭りモード。一曲一曲楽しむというより、お祭りの空気を分けてもらうような気分になるCDです(特に最初から最後までグダグダのTotale Finsternisとかね・・・)。というわけで2は人を選ぶのですが、こちらは誰が聞いてもおもしろいと思います。
・ドラキュラ
Uwe Kroger ドイツ語圏ミュージカルの名優をこれでもかと集めたキャスティングにワイルドホーンの耳なじみのいい曲。ワイルドホーンが好きなら絶対にはまると言いきれるCDです。特に「Zu Ende」はこの二人のために作曲されたという言葉に恥じない派手な曲になっておりまして、何度聞いても飽きません。是非一度聞いてみてください。
・アーサー王
Patrick Stanke, Mark Seibert, Annemieke van Dam, Sabrina Weckerlin ワイルドホーンの新作。ワイルドホーンらしい雄大な雰囲気の曲で、ああ、ワイルドホーンだなあと思いつつ楽しく聞けます。たぶん来年とか再来年に日本でも公演があると思うので(注:根拠はありません)、予習にでもぜひ。
・ネクスト・トゥ・ノーマル
Sabrina Weckerlin ドイツの地方都市で上演されたのですが、看板俳優のPia、Thomas、Sabrinaが参加している意味が分からない豪華キャストのCD。ライブ録音で本当にドラマチックなのですが、惜しいことにセリフ部分がカットされていて、演技が濃いだけにちょっと聞きづらいです。
これだけ書いてみて気づいたのですが、「Thomas Borchertファンなら持っておけ」と思っているCDが全部今回のセールの対象でした(笑)。ファンとして自信を持っておすすめできるCDですので、この機会に是非(笑)。 ちなみに、以下のCDです。 ・If I Sing(ファン必携) ・モンテクリスト2種(ふたつとも別々の魅力があります) ・F&F(特に「Man I used be」が絶品) ・ドラキュラ(Uweとの「Zu Ende」は何度聞いても最高!) ・Musical Forever2種(1はもちろん、2もファンとしては楽しい) ・TdV2種(その日の気分で聞きたいのが違う) ・N2N(普通のお父さん役というのがまた素敵)
一応リンクは確認したつもりですが、個人の手作業ですので間違ってたらごめんなさい。不足おかしな点疑問等あったらコメントかツイッターで声かけてください。
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