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オペラ座の怪人(映画版)

 ようやく、オペラ座の怪人を見てまいりました。
 「まだ行ってなかったのかよ!」という感じですが、まあそれはそれとして。
 それなりに近いところにあるなかなかいい感じの映画館での上映が今度の金曜日までだったので、あわてて行ってまいりました。
 ちなみに、私、これだけミュージカルを見ていて、それなりに日本脱出も試みていますが、この作品を舞台で見た回数は多分片手で足ります。
 というか、四季版しか見たことないです。
 四季、もしくは東宝で一ヶ月以上上演されている翻訳ミュージカルで、音楽を聴いてさらさらと日本語の歌詞が浮かんでこないのは、多分この作品だけだと思います。
 そういう半端もんの鑑賞だったということを、とりあえず最初に言っておきます。

 まあ、それはさておき。
 ラウルがかっこよかった!!
 いまだかつて、こんなにかっこいいラウルがいただろうか!とこぶし握り締めたくなるくらい、かっこよかったです。
 彼自身がかっこいいのもそうですが、とにかく見せ場が多くて素敵。
 「白馬に乗った王子様」にはときめきまくりました。
 泳ぐあなたも素敵。
 マスカレードも素敵。
 普通にクリスティーヌの舞台を見ている姿も素敵。
 写真を見たときは全くときめかなかったのですが、実際に動いているところを見たら登場シーンからときめいてました。
 ああ、こんなに素敵なラウルがいていいのか・・・・。
 そして、クリスティーヌ、若い、かわいい!
 あどけなくって、危うくって、でも物語が進んでいくうちにどんどん一人の「女性」に変化していく。
 この流れがとてもきれいでした。
 ファントムに魅惑されるところも、ラウルに心惹かれるところもどちらも納得。
 All I ask of Youでラウルに心許すあたりが好きになったのは、自分でも意外。
 ただ、あの見返りシシィもどきの衣装は何とかならなかったのでしょうか(苦笑)。
 舞台版の衣装が好きだっただけに、残念。
 まあ、残念といえばあの「バックでフラメンコダンサー」以上のものはないんだけどね・・・。
 エリザベート東宝版の電飾と同じいくらいの勢いで「邪魔!どけて!」と思ったよ・・・。
 で、肝心のファントム。
 歌もそこまで不安定でなく、なかなかセクシーだったと思うんですが・・・。
 うーん、何か私が求めているものと違うような・・・。
 「結構まめな人だなあ」とか思っちゃったんですが、やっぱりそれは違うんじゃないかと。
 「頭脳派」というよりは「肉体派」という感じのファントムでした。
 どうでもいいんですが・・・・最後の10分くらい、ファントムがシンプソン(HH一話)に見えて仕方なかった・・・・。
 何でよりによって奴の顔がこんなところで思い浮かんだんだろうか・・・。
 キャストさんで他に特筆すべきはやっぱりカルロッタ!
 なんかめちゃくちゃキュートでかわいかったです、色彩すごいのに、それを着こなしてしまうあたりの見事さも、素敵。
 みんなにちやほやされて有頂天になってるところとか、ほんと、かわいかったな〜。
 
 色々楽しかったけど、きれいな音楽を聴きながら、ごちゃごちゃした薄暗いオペラ座の舞台裏を見ているのもすごく楽しかった。
 ろうそくの明かりにともされた中で生きているいろんな人たち。
 薄暗い光の中に浮かび上がる古い生活を眺めているのが、楽しかった。
 画面の中にごちゃごちゃ詰め込みすぎと思うところもあったけど、隅々まで見渡しても飽きない作品が好きなので、これはこれでよかった。
 良し悪し色々ありましたが、十分満喫してきました。
 音楽もきれいだったし!
 いやー、映画館でちゃんと見れて、よかった!

 ところで、今回は字幕をほとんど見ませんでした。
 まあ、ミュージカルだし、知ってる話だし、意味分からなくても平気かと思って、画面の隅々まで観察するほうに力を注いでました。
 こうするほうが、役者の台詞もよく聞けて好きなんです・・・意味わかんないけど。
 それで最後の最後、ちょっと気になって字幕に目を落としてみたら、なんか違う?
 耳に入ってくる単語と(文章と言えないあたりが情けないですが・・・)目に映る字の並びが、なんか違う。
 「You are not alone」の字幕を見て「誤訳」と確信。
 他のシーンは確信がなかったのですが、ここだけは他のシーンの印象がぶっ飛ぶかと思うくらい衝撃的でした。
 ありえない、こんなのありえない・・・!
 絶対世間様で騒がれてると思ったら、案の定ありました。
 こちら
 字幕読んでなかったから気付かなかったけど、結構ありますねえ。
 ちなみに、リンクをめぐっていたら字幕改善連絡室様にもたどり着いて、なんだか切なくなったり。
 私がこちらに初めてお邪魔したのは、マスター&コマンダーという作品の宣伝問題を追いかけていたときでした。
 同時に「ロードオブザリング」の宣伝問題のログにも目を通し、「日本人は洋画を楽しむのにこんなに労力を使わなくてはならないのか」と切なく思ったのです。
 その切なさ再び・・・って、「ロードオブザリング」の訳も、「オペラ座の怪人」と同じ戸田さんじゃないか!
 ・・・改めて切なくなったり・・・・。
 DVD化されるときは、まともな訳になってることを祈ります。
 ミュージカルの翻訳上演でも頭を抱えることは多いけど、映画の世界も翻訳は問題だらけみたいですねえ。
 切ない・・・。

[111] ゆず (2005/04/11(Mon) 00:22:59)



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