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旅行記 2009/07/09(木)

移動もなしマチネもなしののんびりした一日と代わり、うって変わってあわただしい一日です。
そこまでしていきたかったかオーバーハウゼン!
いえ、オーバーハウゼンに行くのは全く問題ないんですけどね、片道3時間なんて許容範囲だし(間違ってます)。
問題なのはそれまでの寄り道・・・(第一オーバーハウゼンなんて劇場とショッピングセンターくらいしかないし)。

ICEでまずは一路ケルンへ(問題その1)。
ケルンは以前にも行ったことがあるのですが、移動+マチソワのせいで大聖堂以外は見てません。

コインロッカーを探したら荷物預かりマシーンがあったので使ってみることに。
スーツケースが入って4ユーロでした。
そして大聖堂方面の出口をでると本当に笑っちゃうくらい駅前すぐが大聖堂。
遠近感が狂ってるような大きさでどーんとそびえ立っています。
写真を撮りつつ、ヴァルラフ・リヒャルツ美術館へ。
ちなみにこの街では上を向いてカメラを構えている人の目線の先には確実に大聖堂があります。
なんというか、旅の風物詩です。
さてこの美術館ですが、あまり期待していなかったのですが、それはとんでもない勘違い!
程良い広さで中身も充実したとてもいい美術館でした。
地下が特別展、2階が13、4世紀3階が15〜18世紀くらいで4階が19、20世紀といった感じだったかな?
13、4世紀の宗教画が確かにくくりとしてはいっぱいありましたが、印象派の絵まであって、かなり長い世紀を股にかけたコレクションでした。
宗教画が確かに多いのですが風景画もどっさりあって、和みました。
私好みのどっしり重厚な重さをもった絵が多くて狂喜乱舞。
観光客然とした人が少なく、特別興味があってきた人たちがのんびりと絵を見ているので、とても静かです。
長い時間絵を見てるのが得意でないのとおなかが空いたので2時間で出てきてしまいましたが、9.5ユーロが高いと言ってごめんなさいと思えるくらいに楽しめました。
代表作であるバラ園の聖母はその優しさに心奪われました。
一番注目したのは画面下部の草。
葉っぱの一枚一枚のグラデーションまで見て取れる細やかな作りで、その美しさにうっとり見ほれました。
ひっそりと咲くシロツメクサとかイチゴとか、細かいところまで神経が通っていて、これぞ生で見る醍醐味でした。
天使の羽は鳥っぽくて一つ一つ可愛らしく・・・見ていてとても和む作品でした。
家に飾って毎日見られたら幸せだろうなと思える作品でした。
そばにあったルーベンスの絵も秀逸。
闇の中に人が浮かび上がるような作品で、一瞬ルーベンスと気づきませんでした。
さすが巨匠、闇の中の光も美しいです。
相変わらず人物の息づかいさえ聞こえてきそうな作品でした。
特別展のテーマは「月」。
月を題材にした作品から天文学の書や模型、写真まで「月」に関わるものが展示されていました。
印象的だったのは月の出ている絵画。
どれも太陽ほどではないにしろ、月とは思えないほど明るい。闇を照らすその明るさより、地面にくっきりと映った影が、月の明るさを示していました。
それに比べてろうそくの明かりのほのかなこと!
月がこんなに明るいなんて、考えもしませんでした。
電灯の光は闇を追い払ったけど、それによって自然の光の美しささえ人は忘れてしまったのかもしれないと、考えてしまいました。
常設展も好みの絵が多く、大変楽しく見ることができました。
意外と風景画が多かったのですよ。
木々と水が描かれた作品が好きなので、それらの作品をじっくり見ることができて幸せでした。
山のように絵葉書を購入し、喜々として帰りました。

そのあとは美術館そばのカフェで昼食。
メニューが相変わらず読めなかったのですが、魚と野菜がありそう!と頼んでみたらグリーンサラダに串焼きの魚がついたものが出てきました。
サラダだから食べられるけど、なんでこう山盛りなのかな・・・。
付け合わせのナッツのパンがサクサクでおいしかったです。
その後はお約束ということで大聖堂へ。
探せば写真は出てくるので今回は控えめに。
首が痛くなるほど見上げたとき、今、欧州にいるなあと実感します。
おやつにシュバルツバルダートルテを食べる。
そこそこ甘さ控えめですが、一切れが大きすぎなんですよ・・・・。
クリームを削り削り食べてました。
このケーキはさっぱりとしたクリームに甘さ控えめのチョコレートスポンジ、甘酸っぱいチェリーのジャムがマッチして、おいしいです。
半分のサイズだったら幸せに食べ終えられたんだけどな・・・。

時間もなくなってきたので最後にいけそうなところ、聖母被昇天教会へ。
歩いている道で気づきました、私、ここ前にも来た・・・。
小さくてかわいい教会でしたが、入ってすぐのところに柵があって中をうろつけないのが残念(たぶん前もそう思った)。
荷物を取って、おみやげにオーデコロンとチョコレートを買って一路エッセンヘ(おい)。
こういうことしてるから、まともな観光ができないんでしょうね・・・。
オーバーハウゼンまで行ってエッセンを素通りするなんてこと、私にはできません!
買うものはほとんどなく、雑誌を少しと「太陽王」のCDとDVD位でしたが、やはりあの空間自体が和む・・・。
エッセンでおもしろいものをやってくれればもっとのんびりいけるんで、是非お願いします!!

夕食は軽くノルドゼーでバックフィッシュバケット。
日本で言うならフィッシュバーガーみたいなもの。
さっぱりとしていておいしいです。
看板メニューなのか、私の前後の人も同じものを頼んでた。

TdVは素晴らしかった!
このために欧州に来てよかったと思うほど。
いろいろ難はあってもザラとクロロックのバランスがほぼ完璧と言っていいほどでした。
破裂しそうな心を押さえ込む、似たもの同士。
この二人はある種同じ魂を持っていてお互いに高みを目指す(あるいは同じ深みに沈んでいく)存在と思っているのですが、その理想まんまの二人でした。
酔いしれました、幸せです。

舞台が終わってさあ暗闇の中をホテルに向かって歩くかと西の空を見たらなぜかほのかに明るい・・・。
あれ、昨日までは22時には暗くなってたのに・・・と思いましたが、昨日と比べてずいぶん北上してますね、はい。
夏の欧州の恐ろしさをかいま見ました。
しかし、なんで昼間が長いのに寒いんだろう・・・。


[1505] ゆず (2009/07/17(Fri) 00:33:58)



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