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ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・バージョン(2012/12/01)

ジーザス・クライスト : 神永東吾
イスカリオテのユダ : 芝 清道
マグダラのマリア : 野村玲子
カヤパ(大司教) : 金本和起 
アンナス(カヤパの義父) : 吉賀陶馬ワイス
司祭1 : 佐藤圭一
司祭2 : 清水大星
司祭3 : 真田 司
シモン(使徒) : 本城裕二
ペテロ(使徒) : 玉真義雄
ピラト(ローマの総督) : 村 俊英
ヘロデ王 : 下村尊則
四季劇場(自由)
★★★★

 考えてみるとジーザス、特にジャポネスクの感想はあまり書いていません。なんかいろいろ考えてしまって、うまくまとまらなくて、書きかけのまま放置というのが大変多いです。あと、演出が好きすぎて好きすぎて、何度見ても「すばらしい演出ですよね!」と延々書き続けるのをやめないからだと思います。同じことを何回も書いても飽きないのですが、読む方はうんざりよねえ・・・と思うとどうしてもうまくかけなくてそのまま放置というパターンになります。あと、一番好きな演出が99年版なので、演出についてあれこれいうとどうしても「昔は良かった」になって書いてておもしろくないのもあるかな。マリアの衣装が着物っぽいところとか、「私はイエスがわからない」でマリアがジーザスの傍らで歌うところとか、ヘロデが助六だったとか、ソウルガールがおかっぱで橙色がかわいい衣装だったとか、ラストシーンはジーザスとマリア二人だったとか、そんなところが好きでしたと今のうちに書いておく(笑)。
 思いの外早く再会できたジャポネスクは、予想外のキャストチェンジがいろいろありまして大変戸惑いました。神永さんのジーザスは予想通りにしても、芝ユダと野村マリアは全く想定外でした・・・。なにこの平均年齢にするとそこそこになるにしても高齢・・・もとい予想外のベテランキャスト・・・と思っていたのですが、不思議なことにこれがうまくまとまってました。ジーザスが若い分、ユダとマリアがしっかり保護者側に回っているように思えました。若くていろいろ短慮なところはあるけど優しく魅力的なジーザス。そのジーザスを守り、導く・・・というとまた違うのですが、でも、おおかたの流れはその方向だと思います。保護者であり、ジーザスに心酔するものであり。ユダもマリアもそんな目線だったので、年齢も経験のさも全く気になりませんでした。
 ただ、あの、野村さん・・・ジーザスの隣にたたずむ姿は大変かわいらしく、久しぶりにマリアが大好きだった自分を思い出しマリアばっかり見ていたのですが、歌が・・・歌が・・・。母であり姉であり女である。そんなマリアをきっちり演じられたのはさすがですが、歌の評判を聞くと心が痛むので、見ることができてうれしかったけど、出てほしくなかったなあと複雑な思いです。「私はイエスがわからない」で彼女も透明な存在でなく複雑な人生を歩んできた、そして美しいばかりでない愛を抱いてる女だと感じさせるのは本当にすばらしかったんですけどね・・・でも、聞いていて息苦しかった・・・。好きだからこそなんかいろいろ切ない・・・。
 芝ユダは好調なのか不調なのか?序盤は声がかすれているように思えて大丈夫かと心配したのですが、「スーパースター」のシャウトなんてまねできる人がいないんじゃないかと思える相変わらずの迫力。若干声の出し方を探っているようでもあり、でもしっかり聞かせるところもあり・・・。なんともいいがたいです。それにしても、ジーザスを少し前までやっていたせいかやせましたね・・・。ちょっとやせすぎていて、おいしいもの食べた方がいいよと、肩をたたいて励ましたくなりました(なんか違う)。
 神永ジーザスは美しいですね・・・。エルサレムの頃から美しかったですが、ジャポネスクはなおさら美しいですね・・・。柳瀬さんのどこか人形や巫女を思わせる美しさとは違ってまだ人間なのですが、美しさも人間の心を打つようその一つだと感じられました。歌い方も安定してきて、あの初日からよくここまできたなあと、こっちまで保護者の気分です(笑)。
 そして、今回は三人の物語がちゃんと一つの作品として感じられました。マリアも登場時間は短いけれど、ちゃんと物語の一翼を担う人物だと思えたのがうれしい。そしてジーザスとユダもちゃんと同じ世界を生きていた。同じ世界に生きているからこそ、すれ違うのが痛々しい。この辺うまく言葉にできなくてすみません、でも、やっぱりジーザスっていいなあと思いながら見ておりました。
 キャストはほとんど同じでしたが、印象が全く違ったのがアンナス。これが変に高いのが好きじゃなかったんですが、なぜかジャポネスクになったらしっくりきました。
 大八車の動きがなめらかで美しく・・・もうちょっと熱がほしいですがどこか狂い始めてる世界がなんとも美しく・・・。完全に好きすぎてどう言葉にしていいかわからなくなっています。いろいろ言いたいけれど、やっぱり好きな作品だなあと思ったのでした。この「帰ってきた」というような感覚、ほかの作品では感じないので、やはり私にとってこの作品は特別だと思うのです。

[1932] ゆず (2012/12/13(Thu) 00:03:19)



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