観劇＋αの日々　４月８日以降のチラシの裏

05月

４月８日以降のチラシの裏

　食べ過ぎました。

　祖父が亡くなった日、祖母の夢の中に祖父が出てきたそうです。若くって、痩せていて、白い服を着て、森の中にある細い道を一人で真っ直ぐ、後ろを振り返らずに歩いていったそうです。祖母はすごく勘の強い人で・・・・この間までちょっとぼけていたのですが、そのとき祖母の家に住んでいるおじに「鍵を落としてしまったから変えないとどろぼうに入られる」なんてことを言っていたそうです。まあ、ぼけちゃったおばあさんの言っていることですから「そのうち変えておく」なんてことを言っていたのですが、本気で空き巣に入られました（注・嘘のようだけど実話）。ちょうどそのとき、おじが早く帰ったおかげで空き巣さんも何も取れずにあっという間に退散したので良かったのですが・・・。そんな勘の鋭い祖母の見た夢なので、なんとなく真実のように思えています。それにしても、その夢を見て「惚れ直した」と言った祖母は、本当に素敵です。（若い時は本当にちゃぶ台ひっくり返しちゃうような関白亭主だったんで、苦労したとは思いますが・・・）

　そんなわけでお通夜でした。親族一同でしんみりしてるんだか、騒がしいんだか・・・。忙しそうにしている母を尻目に、ふーらふらしておりましたよ、ええ。いとこ同士会ったのも久しぶりだし。外見は変わったけど、中身は変わってませんでした（と、私も思われてるはず）。

　棺に入った祖父はすっかり綺麗にされちゃって・・・見事な別人でした。恰幅がいい人だったのに、すっかりほっそりしちゃって・・・記憶にある祖父は遺影とおんなじで、でも、実際には目の前にいるやせ細っちゃった人で・・・。んでもって、この体だって明日には無くなっちゃって・・・。なんか、頭の中をいろんなことがぐるぐると。あー、寂しい。
　しかし、血筋というのは恐ろしいというか・・・。祖父と声の似た人が多くって、もうびっくり。いるはずがないのに祖父の声が聞こえて、でもそれはよく聞くと別の人の声で、無意識のうちに祖父の姿を探しちゃあ、がっくりきてました。いるはずないのに、こういう親戚の集まりだったら絶対仕切ってるはずだと思ってしまうんですよね・・・。声の似てる人、顔立ちの似てる人。そういう人たちがずらり勢ぞろいしてて、「血」だなあと、しばし思ってしまいました。

　形式的なことが終わったら、久々に顔を合わせたって言うことで写真撮影大会とどんちゃん騒ぎ。楽しいような、寂しいような。でも、「またこうやって集まりましょうね」と口約束であったとしても言えただけでも、よかったと思う。

　明日はお葬式。晴れるといいなあ。

[643] ゆず (2006/04/10(Mon) 23:07:33)

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