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Kバレエのメンバー

Kバレエのメンバーについて色々語ったメモ書き。
こんなものを会社でこつこつ書きとどめている私も私だ。

荒井裕子
 お姫様っぽくも妖精っぽくもない人。うまく言葉にできないけど、そういう「バレエ」という言葉でイメージするものとは別の華やかさを持っている人だと思う。ふと気がつくと、目が彼女を追っている事がよくあります。踊りについての安定感は抜群で、どんな振りでも不安定さを感じることが無い。真面目そうに見えて、悪女が似合う素敵な人。

スチュアート・キャシディ
 散々言ってる通り、ここのところはまりにはまっている役者さん。動きの一つ一つがちゃんと言葉になっていて、何を感じて行動しているかがはっきり分かる。役として呼吸していてくれるから、「物語以外のところでその人物がどんな風に生活をしているか」が容易に想像できる。青年も老人もできる、シリアスもコメディもいける。いい時期にいい役者さんに出会ったなと思っています。「ダンサーとして素晴らしい」と言ってほしかったらあと5キロ痩せてくれ。

熊川哲也
 ロイヤルバレエの元プリンシパルだが、近頃彼の一番の才能はバレエを踊ることじゃないのかもしれないと思ったりもする。何かを作り出そうとする彼のエネルギーにはいつも舌を巻く。彼の作り出す作品の空気が好きで、私はこのバレエ団に通いつめている。文句はいろいろあるが、「コッペリア」と「くるみ割り人形」で感じた喜びと幸福感が消え去るまでは応援し続けたい。人をまとめる立場にあるはずなのに、いつまでも少年のように笑えるのが彼の長所であり短所だと思う。

康村和恵
 ちょっと気の強そうなくっきりした目鼻立ちに、細い体、長い手足。人間じゃないんじゃないかと思える柔らかくって軽い踊りはまさに「バレリーナ」という言葉の持つイメージそのもの。Kバレエを見るきっかけになったダンサーさんの一人です。コケティッシュな役も似合うんだけど、やっぱり白いバレエが似合う人。白鳥の羽のように、柔らかくって上品で、軽やかなのです。

吉田都
 彼女の踊りを見ていると幸せになる。体の内側からにじみ出るような幸福感に触れられるだけで、泣きたくなるほど幸せになる。技術力もとても高く、他の人だったら難儀するような振りを軽やかにこなしてしまう(なので、他の人と比べないとどれほどすごいことを簡単にやってるのか分かりにくいの(苦笑))。音符の一つ一つを大切に踊っているところも魅力的だし・・・。素敵な人です。

松岡梨絵
 「26歳のときに上京」という、舞台人としてはありえない経歴を持つ人。コンクールに参加したのはシニアからだし、経歴に留学が載っていないバレリーナって、いまどき珍しいんじゃないかしら。彼女のKバレエ入団後の写真を眺めていると「バレエが大好きで続けてきた女の子」が「踊りを見せることで食べていくプロのバレリーナ」に目覚める過程を見ているようで興味深い。技術的に不安定なところは多々あるのだが、演技が面白い。ひとつの公演ごとに乾いたスポンジのように色々なものを吸収していっているのがよく分かる。哲也の振り付けをとてもうまく踊り、技術的な安定感は無いけれど演技力はある、いかにもこのバレエ団に育てられたダンサー。ほころびかけた蕾は大輪の花に化けるのか、そのまま立ち枯れるのか。興味深く見つめているところです。

芳賀望
 哲也がずっと待ち望んでいた「主役を踊れる自分のバレエ団のダンサー」なので、実力的にかなり危なっかしい時期から主演をやっている人。彼の経歴を見ていると思わず「ダンサーの個性見て役を決めようよ」と突っ込みいれたくなるんですが、それは哲也自身についても同じか。哲也とはちょっと違ったタイプのやんちゃ坊主といった感じの人。勢いはあるけど、そこそこ丁寧。ついに輪島さんもファーストソリストになったのだから、切磋琢磨して二人とも伸びていってほしいです。今のところは、芳賀さんの方がうまいですけどね。

長田佳代
 花のようなダンサー。丁寧で華やかで温かみのある踊りは、見ていると本当に幸せになります。でも、何かが足りないのか、いまいちぱっとした役につけないのよね・・・。技術的には松岡さんより上だと思うんだけど(演技は松岡さんの方が面白い)。笑顔も踊りも優しくって、ピンクのチュチュが本当によく似合う。だけど、白いバレエはなんとなく似合ってない気がする・・・。

輪島拓也
 芳賀さんが怪我をしてアルブレヒトを降板、代役として舞台に立ったのが彼。そのころから破竹の勢いで伸びているような気がする。まだ花開いてないどころか「葉っぱじゃなくって花の蕾だった」ことが分かったくらいの段階だけど、踊りの荒っぽさに切れかかったことは一度や二度じゃないけど、伸び盛りといえるその踊りは見ていてやっぱり心地いいんで、なんとなく応援している。芝居は年の割りになかなかうまいので、見ていて結構楽しいことは楽しい。ただ、リフトが下手なのはどうにかしてください。

アレクサンドル・ブーベル
 冗談抜きで縛り付けてでもこのバレエ団にいてほしい人。踊りに勢いがあるのに丹精で、見ていてすごく安心するし気分がいい。軽妙な動きが魅力的で、次はどの役をやってくれるのか楽しみで仕方ない。

ドゥ・ハイ
 ブーベルさんもそうだけど、本当に良い人が来てくれたと思っています。二人がいない状況を思うと、正直ぞっとする。堅実で、ちょっと骨太な感じがする人。まだお芝居がうまいとまでは感じたことはないけど、「本性どれ?」と聞きたくなるくらいには化けるのはうまいと思う。濃い目の役をやると一際光る。

東野泰子
 主演経験ありだけど、まだそのレベルには達してないかなと、主演も普通のソリストも見たうえで思う。ほっそりとしてかわいらしいけど、全体的にいささか地味かなあ。踊りは丁寧なんで、このまま伸びていってくれるとうれしい。夏公演あたりから「なんかいい感じの人がいるなあ」と思ってオペラグラスを合わせてみると、彼女であることが多くなってきた。

神戸里奈
 主演経験ありだけど(以下東野さんと同じ)。スワニルダは彼女の個性に合ってたからまた見たいと思えたけど、ほかはちょっと違うでしょ。華があってかわいらしくって目を引くけど、演技はいまいち。少し前まではかわいらしいだけどいう感じだったけど、このところ「大人の女性」への階段を徐々にあがっているような気がする。ずいぶんきれいになった。

小林絹江
 コケティッシュな魅力の光る、目鼻立ちのくっきりしたお姉さま。動きがぱきぱきしてて多少情緒に欠けるのかもしれないけど、哲也らしい動きの早い振りを踊ると映える。この役で見てみたいというのはあまり思いつかないけど、キャスティングされてると思わずガッツポーズとりたくなります。クララを見る限り、お芝居もそこそこ面白いと思うんだけどなあ。

副智美
 なぜか神戸さんと見分けがつかないことがある。見分けがつくときは雰囲気で分かるんだけど、見分けがつかないときはオペラグラスで顔を見比べても分からない。「くるみ」なら、「フランス人形」はすぐに分かったけど、「粉雪」はしつこくしつこく確認したけど分からなかった。顔立ちのせいか雰囲気のせいかは分からないけど、微妙に地味。でも芝居が丁寧なので、見ていると幸せになる。踊りも堅実だと思うので、美点はそのまま、もう少し華やかになってくれるとうれしいんだけどなあ。

浅川紫織
 まだ顔で見分けることは不可能。でも、舞台を見て「いいな」と思ってキャスト表を見てみると彼女だったことが多い。いい意味で本人の色が薄いせいか、色彩豊かで派手な役から白いバレエまでよく似合っていると思う。どちらかといえば、押しの強い役が似合うかな?

 「白鳥」を見る前に書いておきたかったんだけど、橋本さん、柴田さん、コプカさん、宮尾さん、田中さんは時間切れで間に合わず。
 残念。

[1060] ゆず (2007/02/24(Sat) 02:39:45)



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