Theater des Westens(Berlin) 記憶の整理のためオランダ版のDVDを確認・・・って、え、こんなシーンあった!?と、先日絶叫いたしておりました、こんばんは。ミレディ+リシュシュー+三銃士+ダルタニアンで歌ってるシーンがDVDにあったのですよ。無かった、そんなおいしいシーン、ベルリンで見た舞台ではなかった!舞台での同じシーンも好きだったけど、DVDはさらに輪をかけて素敵だったんで、なんとも言えず、悔しい。
というわけで、三銃士の感想です。この作品、予習をしようとすればDVD(SoMで購入)があるんで苦も無く見ることができるんですが・・・すっかり見るのを忘れておりました。とりあえず固有名詞は大体覚えてるからまあいいかと旅に出ました。・・・まあ、見ておいたほうがよかったわけですが・・・・。 だからというわけか、それとも別のところに問題があるのか、第一の感想は「長い」。実際長かったとんですけどね(3時間ちょっとあった気がする)。思いのほか、台詞や台詞で笑わせるシーンが多かったんで、結構置いていかれてました。台詞で笑えるシーンは、言葉の分からない人間にはつらいっす(苦笑)。というわけで、自業自得か、それとも作品のせいかは分かりませんが、長かったです。 キャストは以下の通り。メインキャストは見事にファーストさんばかりでした、よかった♪
D'artagnan | Patrick Stanke | Milady de Winter | Pia Douwes | Kardinal Richelieu | Uwe Kroger | Athos | Marc Clear | Porthos | Christian Schleicher | Aramis | Mathias Sanders | Constance | Sabrina Weckerlin | Konigin Anna | Kristin Holck | Konig Ludwig XIII. | Hans Piesbergen | Rochefort | Cusch Jung | Herzog von Buckingham | Nikolas Gerdell | James/Conferencier | Oliver Mulich |
気になった方々。 CDを色々聞いているから「はじめまして」という気がしないPia様。私はほとんど役者さんに対して"様"を付けないんですが、彼女だけは例外でした。今までずっとそうだったんですが、きっとこれからも同じでしょう。あの貫禄、存在感。"様"をつけずにはいられない、そんな気迫がありました。その迫力にしびれるといいますか、うっとりとしていましたら、二幕、「Wo ist der Sommer?」で見せてくれたもう一つの顔にころっと参ってしまいました。ああ、彼女の叫び声って、こんなにストレートに胸に響くものだったんですね。これは反則だー!と胸のうちで叫びながら、涙流すのも忘れて見入っておりました。このシーン、本当に素晴らしかったです。ただ・・・足が短く見えるような衣装だったので、それはどうにかならないものかと思ってます。スタイル抜群なのに・・・もったいない! びっくりするような貫禄があったPia様のミレディ。そんな彼女より少なくとも半枚は上手だなと思ったのがUweのリシュリュー。腹に一物も二物も抱えている二人が話している姿は、とにかく背筋が震えるものがありました。Uwe、歌がうまいのは知っていましたが、物腰も美しいんですねえ。「Nicht aus Stein」もかっこよくって彼らしくって好きだったのですが、地味〜に気に入っているのがラストシーン。優美な指先の動き、それから、明らかに追い詰められているのに尊大さを失わないまなざし。そうよね、やっぱり位の高い悪役はこれじゃなくっちゃ!と、大いに盛り上がっておりました。 多分見終わった直後かなんかに叫んでたと思うんですが、リシリューがUweのときはミレディがPia様でなくてもかまわないのですが、ミレディがPia様なら、リシリューはUweであって欲しいと感じました。お互い全力でぶつかり合っているのが、とにかく良かったんです。でも、ミレディは弱さを見せるけど、リシリューはそれを見せない。Pia様が全力でぶつかっていって、それでも彼女と対等以上である人にリシリューをやって欲しいと思いました。ミレディは「弱さ」も見せてくれるから、全力でぶつかっていって、リシリューに負けてしまうような人でもいいかなと。そういう意味で、この配役はなかなか面白かったです。あとはこの二人で歌うシーンがあれば!(わがまま)
順番が間違ってる気もしますが、三銃士の方々のこと。いい男が3人もいて目のやり場に困るんだって!まじめなところと軽いところがいい感じに交じり合ってて、すぐに彼らのことが好きになりました。3人で剣を重ねてるシーンをダルタニアンが本当に憧れの眼差しで見ていたんですが、その気持ち、分かります。 三銃士の中で、ある意味一番良い男だったポルトス。3人組でこういう体系の人にはありがちのおおらかさがありました。優しさって言ってもいいかもしれない。多分3人の中で一番愛嬌があって、彼を見ているとなんだか心が和みました。 ひそかに見てて面白かったのがアラミス。写真を見たときは好きでもなんでもなかったんですが、これが見れば見るほどいい男!結構ごっついと思っていたんですが、もう、びっくりするほど綺麗!なかなか女受けのいい色男という風情のところもありましたが、敬虔なキリスト教徒でもあるようです。マリア像を手に取るシーンがあったのですが、一瞬のシーンでしたが、なんとも清らかで、美しかったです。そのあと、ボルトスに「もたもたすんな!」って感じで引っ張られてたけど(笑)。 三銃士の中で一番気に入ってるのはアトス。この作品の中で一番有名と思われるシーン、三銃士とダルタニアンが剣を重ねてるシーン。その中で剣が一番下にあるのが彼です。何というか、それが分かる人でした。一番、支えになってる人。なんだかんだで3人の中で一番リーダーっぽい人。見れば見るほど、味わい深い人でした。髪もっさり、ひげもっさりで全然かっこよくないようにも見えるのに、これが本当にかっこいいの〜!うっとりと見とれておりました。2幕も後半に差し掛かると、さらに良くって・・・。ミレディとのやり取りがめちゃくちゃ気に入ってます。
で、えーーー・・・・。主役二人、どうしよう・・・・。見終わった直後はなんかしら覚えていたと思うんですが・・・。この二人のシーンかなあ、長いって思ったのは・・・、いえ、なんでもないっす。二人とも歌はうまかったです。でもコンスタンスは役柄的にも脚本的にもよく分からなかった。ダルタニアンは・・・動きに切れが欲しいなあ。ちゃんばらシーンでポルトス(力任せ)とキャラがかぶるのよ(苦笑)。
その、ちゃんばらのシーンちょっと長かった。3分の2くらいで飽きました。「夢醒め」(いきなり四季でごめんなさい)の遊園地のダンスシーンが「長い!」と思ったことがあるんですが、なんかそれとおんなじ感じ。見ていてすっごい楽しいんだけど、早く物語を進めて欲しかった。あ、あと、これは舞台だから仕方ないんだろうけど、さっき刺されて倒れてた人が普通に立ち上がって剣を振るってるってどうなのかなあ(苦笑)。なんか妙に気になりました。前にも言いましたが、一番動きが美しかったのがミレディでした。強そうって言うんじゃなくって、見ていて本当にきれい。これまたうっとりと見入っていました。
メインテーマ曲がすっごくかっこいい!「一人は皆のため、皆は一人のため」という、あれです。「Einer fuer Alle, Alle fuer Einen」というリズムがとにかく気持ちよくって!結構しつこいくらい流れていたんですが、好きだったんで流れるたびに聞き入っていました。2幕冒頭にアカペラで三銃士たちがこの曲を歌うシーンがあったのですが、うっとりするほど綺麗でした。またこの時の、アラミスの笑い方が綺麗だったのよ!あと、「Heute ist der Tag」も好きでした。2幕で馬車に揺られ揺られ歌ってるところが好き。何が起こってるか分からなかったけど、とりあえず山場だということは分かった(苦笑)。あ、今調べてみたら、この2曲、公式サイトで一部聞けるみたいです。こちら。FANBEREICHのHOER BARからどぞ。 物語は結構単純だった気がします。ピンチになるとBGMと共に仲間が登場!って感じのところとか、まさに王道。でも、メインストーリーからずれてる部分が多かった気がする・・・(台詞分かってないんで、あんまり気にしないでください)。 衣装がこれまたすごかった。アン王妃の衣装の豪華さたるや・・・言葉を失います。ダイヤのネックレスとか、本当に一目で「とんでもないもの」と分かるくらいすごかった。一見の価値はあります。その他、女性陣のドレスもなかなかすごかった。ちょっと他では見たことのない、不思議なデザインでした。 アンサンブルの銃士隊の中には女性も混じってて、個人的に目の保養。きりっとしていてかっこいいのです♪
まずい・・・もう一度見たくなってきた・・・・。「あれれ?」と思うところはありましたが、部分部分はすごく良かったです。本当に聞いていて気持ちいい曲も沢山あったし。アンサンブルの剣技がもう少しこなれてきて、Pia様とUweがまだ出演しているうちにまた見れたらいい・・・って、いつごろの話でしょうね、そんな都合のいい時期(笑)。
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