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  スーパー歌舞伎II ワンピース(2018/04/22) マチネ


松竹座

ルフィ/ハンコック:尾上右近
イワンコフ:下村青
サディちゃん:坂東新悟
マルコ:中村隼人
シャンクス:市川猿之助
ニューカマー・ケイ:市川右左次

★★★★

 大阪までワンピース歌舞伎、見て参りました。もちろんお目当ては下村さんのイワンコフ。チケットを取ったときはそこまで乗り気でなくて、下村さんのイワンコフが見られたらそれでいいかなと思ってたので1回きりでしたが、現在大後悔中で御園座の日程表を眺めているところです。…5月になったら有休取れるんだよな…。

 前書きとして。歌舞伎については数年に一度見る程度、見ても「面白かったー」で終わって何を見たか誰を見たか覚えてないレベル。「ワンピース」という作品については一応ジャンプに載ってるときに読んだかな程度、最近の展開は知りませんが、読み切り時代から読んでいるので、メインキャラの名前と顔くらいはわかります。でも、ストーリーはざっくりとしか覚えてないので、舞台化にあたってかなり削っているのはわかっていてもどこが削られたかはさっぱりわかってない、そんな感じです。好きなキャラクターはシャンクスです。この作品についてはシネマを1回見ています…ということで、話題作ですし、何度か公演が繰り返されてるので、自分の書きたいところだけざっくり書きます。

 あちこちで公演を重ね、色々変わっているということを耳にした後、公式の動画を見ていて違和感があったのが猿之助さんのシャンクス。シネマで見たときは結構原作に近い「シャンクス」だったのに今回は歌舞伎風。猿之助さんが最後に出てくるという物語の流れも、歌舞伎風なのも、なんとなく興行的には理解できるのですが、ちょっと残念だと思いました。
 で、実際に公演を見たらすんなりと納得できました。原作ファンらしく、「やっぱりシャンクスってかっこいいなあ」という素直な感想。でも考えてみたらしっくりするのは当然。シャンクスは原作ではラフな格好をしていますが、彼が背負っているもの、「四皇赤髪のシャンクス」を表現するには、あの混乱を一人で収めるにはまさにあの出で立ちはふさわしいように思えました。それが「誰」かわからなくても、見た瞬間にただ者ではないことが感じられる雰囲気。あのもろに歌舞伎風の衣装はシャンクスの特徴を捉えながらもそういう「ただ者でない」雰囲気を充分に表していると思いますし、登場時間が短いのにも関わらず、とううか時間が短いからこそか、「ただ者でない」気迫が感じられました。また、これは後になって気づいたのですが、原作でのシャンクスの船首は竜を模しているんですね。そんな意味でもその時点の彼の持っているものを歌舞伎の手法を使って表現したのがあの姿なのだと、その細やかさに感動しました。
 まあ、それはそれとして、平さんの見た目そのまんまシャンクスもまた猿之助さんとは違った物語があるはずなんですよね。現に私はブロマイドに一目惚れして気づいたら買ってましたのに、見てもいないし見る予定もないのに。同じ作品でここまでアプローチが違うことは珍しく、これは舞台ファンとして見比べておいた方がいいのではという気分になっているところです。
 そんなわけで、今さら私が言うまでもないのですが、見た目を原作に寄せてるキャラ、そんなに寄せてないキャラ、色々いるのにそれが一つの舞台にまとまっているのが本当に見事。白ひげは衣装は原作とは違う歌舞伎のものだと一目でわかりますが、中身はイメージする白ヒゲそのもの。登場シーンが死ぬほどかっこいいところから始まり、とにかく最後まで一部の隙もなくかっこよく、そしてこういうかっこいい生き様を表現するにふさわしいある程度年齢を重ねた人が演じられるあたり、なんかもう、本当にずるいなあと思うのです。
 全体的に気に入っているのがジンベエ。見た目が完全に原作と同じ、でも中身はすごくわかりやすい、無骨な乱暴者だけど情に厚い男。突飛な格好をしているけど、時代物にぴったりの雰囲気のジンベエをきっちり血肉の通った人間として演じているので、すごくいい感じで2次元の世界と3次元の世界をつないでいると思うのです。
 逆に原作のマンガっぽいデフォルメでなく歌舞伎に寄せてる三大将はそれでも色がはっきり分かれているので絶対に見失わない。印象的な「正義」とかかれたコートをまとっていれば海軍の人間と分かるので、へたに原作に寄せず、歌舞伎よりの衣装がかっこいいと思いますし、また演出がそれぞれかっこいいなあと思うのです。
 おつるさんはシネマでみた記憶があまりないのですが、写真ではしっくりこなかったものの実際に見たらとても素敵でした。そう、写真では一瞬男性か女性かすら分からなかったのに、実際に見たらすぐに分かる「女性」。原作の男前なおつるさんではないけれど、凛とした美しさと強さを持っていて、これはこれでかっこよく美しかったです。いやもうほんと、動いた瞬間「女性」だと分かるの、お見事でした。原作とどこが違うのかよく分からないセンゴク、登場時間が減ったとのことですが裏で糸引いてそうな存在感はとても好きです。またあの豪勢な衣装を自然に着こなしているのが素敵。
 なんか話がずれてきましたが、そんな感じで軽い原作ファンとして「原作とおんなじー」「原作と違うけどこれはこれですてきー」と楽しんでおりました。

 あ、さんざん言われておりますボンクレーについては本当に別枠。マンガという二次元の世界でもかなり特異な存在だったのに、なんで三次元になって普通に動いて普通に作品世界に馴染んでるんですか…。やりすぎなくらいやりすぎな演技なのにわざとらしさを感じない、シネマで見たときもすごいと思いましたが、生で見ても驚くようなテンションなのに息切れせず、しかもとても自然で魅力的で、とにかく驚かされるばかりでした。ちなみにシネマで見たときはなんの前知識もなかったので、ボンクレーが登場したときのゾロの声はゾロの役者さんがそこだけ当ててるのかと思ってました。本人だなんて分からないよ…。
 さて、この日のルフィは右近さん。猿之助さんに慣れていたので(シネマとか写真とか程度の話ですが)最初はしっくりきませんでしたが、見ているうちに自然とルフィに見えてきました。そもそも猿之助さんのルフィも別に原作に似ているというわけではありませんでしたからね。右近さんのどちらかと言えばほっそりとした手足と瑞々しさ、若くて素直でどこか透明な感じがとても良かった。100回「エースを助けるのは無理」と言われても「俺は助けるから」と素直に返せるような雰囲気。若々しさとまっすぐな透明感、そんなところが大変魅力的でした。
 若くて大変かわいらしいルフィでしたので、ハンコックはもちろん百合の花のような美人。シネマではほとんどカットされたシーンですので初めて見ましたが、ちょっと間延びする部分が多いかなあ。技術としてはすごいけど、なんとなく技術力の高さ、毎公演後との労力の大きさは察せられたけど、なんかそれ以上のものは感じられなかったのが少し残念でした(この辺の楽しみ方が分かってないのかなんというかうーん、うーん…)。ハンコックはハンコックで大変美しかったのでそれは見応えあって良かったのですがね。
 麦わらの一味の中では今回、ナミさんがすごく素敵でした。コケティッシュでかっこよくてかわいい、すごくイメージ通りのナミさん。足が細い人たちは見慣れてるつもりだったのですが、なにあの足の細さ。びっくりしました。2幕はがらりと変わりましてこちら妖艶で迫力があってかわいいサディちゃん。歌舞伎沼に片足つっこんでる母親曰く、とても魅力的な女形だけど、少し背が高いとのこと。とすると、この2役はとてもぴったりな役ですね。すらりと細い足、並の男性よりも高い背、どちらも二つの役にぴったりです。
 なんか今さら私がいうのもあれですが、大変再現度の高いゾロとサンジ。すごいなあ、本当に2次元が3次元になってるんだなあ。すごく細かいところですが、3幕のサニー号の上ですれ違うときの二人の若干の緊張感というか空気感というか、そこで「あ、こいつら仲悪いな」と感じられるところが好きなんです。分かってるなーという感じで。しかし、ゾロの衣装が馴染みがいいのはまあ分かるのですが、サンジの衣装がおもしろいと思いました。動いているときはスーツ姿でも問題ないのですが、決めポーズの時はなんか物足りないところに、どてらがあるとすごくしっくりくる。しみじみよく計算されています。
 ロビンはなんか分からないけどすごくロビンっぽいのですよね。肌を出してないけど、何となく全体に漂うミステリアスな雰囲気がいいのかもしれません。鼻がそれなら確かにそう見えるとはいえ、ウソップも本当にそのまま。軽くてネガティブなウソップまんまです。フランキーはマンガよりかっこいいと思います!(笑)

 さてお目当ての下村さんのブルックとイワンコフ。なんとも感想が難しいのですが…。特にブルックはメイクが濃く、どこに下村さんがいるかわからないのに、声はなじみのあるあの声で、スーパー歌舞伎を見ていたら下村さんの声がするというなんともいえない違和感というかなんというか。剣さばきというかバトン裁きは美しく、体型という意味でしっかりブルックではありましたが、声がイメージが違うようななんというか。なんともコメントに困ります。
 イワンコフはイメージそのままというか。想像の範囲で収まっちゃってる気がしたのでなんかコメントに困るというか。好みに合わなかったのか勢いに飲まれて消化できなかったのか謎です。うん、これについては判断保留で。劇中の台詞「奇跡なめるんじゃない」というようなものがすごく印象に残っているんですが、たぶんこれ、下村さんがこの舞台の上にいること自体に思っているんだろうなあと後になって気づきました。歌舞伎というか、和物の世界にあこがれる下村さんの気持ちはファンなら十分知っていることだと思います。それがこういう形で実になるなんて、それこそご本人さえ、夢にも思わなかったと思うし、スーパー歌舞伎という和物ではあるけどある程度なんでもありの世界で、彼にぴったりの役があって出演するなんて、それこそ「奇跡」だよなあと思った次第です。

 本水を使ったシーンは、シネマで見たときもアホじゃないかと思いましたが、実際に見てもこんなとんでもない演出を毎公演やると決めたのはどんなアホだと思いました。いやすごい。演じてる役者さんもすごいけどスタッフさんもすごい。滝のように降り注ぐ水というか、本当に掛け値なしにバケツをひっくり返したような水を浴びながら演技をするとか一体何者だ…。後ろの方におりましたが、はっきりと水(というか塩素ですね)のにおいがして、驚かされました。それにしても、ここで休憩にはいるのではなくそのまま物語は続いてファーファータイムです。テンションが下がるわけがない。演じきる役者さんもすごいしスタッフさんもすごい、おかげで本当に楽しい時間を過ごすことができると思っています。
 この作品、歌舞伎をベースにしてるけど決して歌舞伎ではない、だからといってほかの別のジャンルの舞台であるわけではないけど、そんな風にどのジャンルに属してないことが悪いというわけでもない。そんな不思議な作品に感じられました。ただやっぱり歌舞伎は歌舞伎というか。マンガの世界にはマンガのルールがあり、それで物語をかっこよく表現することができるからマンガである必要がある。それをそのまま3次元に移すことはできない、というときに「歌舞伎」という一つのルールがあるから、2次元のものを3次元にする際に迷子にならず、原作に寄せてみる、歌舞伎に寄せてみると、場面ごとに使い分けてバランスを取っているように思えました。そのバランスが本当に絶妙で、よくこんな作品ができたものだと改めて驚かされました。

 そんなわけでざっくりとした感想でした。
 ちなみにちんたら感想書いてる間に大千秋楽も終わりましたが、私も無事に御園座まで行って参りました。色々感じることが変わって上記の感想に自分でもいろいろ突っ込みを入れてるのですが、あえてそんな突っ込みどころもそのままにしています。そんなわけで、初見の感想はこんな感じです。

その他舞台
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(2018/05/29(Tue) 01:35:17)





  ドイツ旅行の観劇まとめ

久しぶりの欧州旅行です。
のんびり旅行のつもりだったのですが、終わってみると観劇以外はだらだらしすぎてたいして観光もしてないような。
ただ、見たいものを見たという意味では満足度の高い旅行でした。
無茶して休みとったかいはありました。

・エビータ
四季版しか見たことがないのにこういうのもなんですが、なんとなくスタンダードなエビータ。
他にいうことがないかと言われそうですが、本当にスタンダードとしか言いようがない。
英語のツアー版でした。

・レベッカ
テクレンブルクの野外劇場で。
今回、Pia様出演ということでめちゃくちゃとりづらかったです、ホテルが。
本当は2回観劇したかったのですが、ホテルの方が取れずに1回のみ、でも2回見たかったです。
「影」を表現するような黒ずくめのダンサーがしみじみ謎だったり蛇足だったりしましたが、演出は全面的に楽しかったです。
よかったというか、やはり野外劇場という珍しいところでなにをどう使うかを見ているのが私は好きなようです。
今回はちょっと後ろの方からの観劇でしたので、全体を楽しむことができました。
お目当てのPia様のダンヴァース夫人は流石の一言。
背筋に一本筋の通った美しさ、迫力で、とにかく一挙手一投足すべてがお見事。
声もつやっつやで迫力がありました。
レベッカの従者であり、明らかに彼女を愛していた、そんな雰囲気でした。
Ichは小さな女の子から見事にレディになりましたし、マキシムは以前にもましてなんか不憫さが増してて良かったです。
やはり良い作品、良いキャストで見られてうれしかったです。

・ケーペニック大尉
オリジナル作品。
ドイツでは有名らしい史実のミュージカル化。
あの、がんばっているのはわかるしテーマ性のあるのはわかるのですが、脚本がよろしくない。
しょぼくれた前科持ちのおっちゃんが軍服を着て架空の「ケーペニック大尉」となのったら周りから「大尉」扱いされたというストーリーなのですが、その詐欺事件に行くまでの全体が長すぎる上に、メインの事件が短すぎる。
該当シーンは楽しかったんです。
しょぼいおっちゃんが軍服を着たら周りから大尉扱いされて、彼を見下していた人々に命令すると「了解、大尉!」とばかりにふたつ返事で従っていくというのはありきたりのギャグですが、見てて飽きない。
せっかくなのでそのシーンをもっと見たかったというのが正直な感想です。
もったいなかったなあ・・・。
DVD化の予定があるようなので、無事発売していただきたいです。
もう一度見直してみたいです。

・ノートルダムの鐘
四季と同じ演出です。
日本で見た作品を同じ演出で海外で見るのは本当に久しぶり。
言葉がわかりやすくていいですね。
もちろん生オケですので、とにかく音楽が美しい。
役者目当てでミーハーしている分には大変楽しかったですが、やはりストーリーとしてはいまいち乗り切れないというのが本音です。
2プロダクション見て同じ感想だったから、多分それが物語の本質なんだろうと思います。

・メディクス
スポットライトミュージカルの昨年の新作。
原作小説あり。
私は映画版の予習をしています。
CDを聞いていたのでなんとか全体の雰囲気はつかめました。
見ていてしみじみ思ったのですが、私は本当にこのプロダクションの作品が好きなようです。
未熟なところがあるのはわかりつつも、大変楽しく観劇できました。
主演は二人見られましたが、主演の雰囲気によってそこまで作品に違いはなかったと思います。
なんとなく日々の仕事をこなしていた青年が、自分の本当の目的を見つけてそれに全力でぶつかっていく物語。
何者にもなれない不安からようやく自分の道を見つけて目覚めていくFriedrichと怖いもの知らずで一度決めたら決しておれないSachaと。
どちらも魅力的でした。
脚本は相変わらず甘めで、たとえばロブが医者になるためにイスファハンへ行くと決めた後の師匠の理髪師とのやりとりは本当にドラマなし。
おそらくこれが今生の別れになるのに。
そういうところを、役者側が「もう二度と会えないだろう別れのつらさを押し殺して、彼の旅立ちをちょっと寂しそうに笑いながら見送る」と脚色してくれるので、相変わらずいい役者で成り立ってるプロダクションだと思いました。
そして一番お目当てだったイブンジーナはしゃべる声から超美声で、なにもかも包み込み許すような声で、聞いていて大変幸せでした。
ダンスのレベルが大変あがり、今まで見た中で一番見応えのある作品に仕上がっていたと思います。
傑作ではないけど、ああいい作品を見たなあと思える作品でした。
機会があればもう一度見たいです。
(ただヒロインはもっと大切に扱うべきだとは思った、扱いが本当にずさん)

・Tanz der Vampire
久しぶりの観劇。
ツアー版ということで若干セットが簡略化。
曲も相変わらず少しずつカットしてます。
そんなところに舌打ちしつつも、結局は楽しめるあたりがこの作品。
伯爵のMark Seibertをはじめ、何人かが千秋楽ということもあり、客席はリピーターで大盛り上がり。
ソワレはサイリウム(赤)を配るファンまでいて、本当にお祭り騒ぎ。
ラストの曲はみんなでスタンディングでしたし、大変楽しい観劇でした。
Mark伯爵はマチネとソワレで若干演技が違ったかな。
マチネの方がまだ若さを残した感じでやるせなさを表に出している感じ。
ソワレの方が冷たさを感じるというか、ちょっと雰囲気が怖いというか。
どこか嘲笑する感じが強かったです。
そうか、伯爵はここまで演技を変えても物語が成り立つし、それを自由に伯爵役の方がコントロールできるのかと感じた次第。
そしてヘルベルトがどちらかというと「陽」寄りの雰囲気で(かわいいけど男前)、なんかMark伯爵に似合う雰囲気だったのが楽しかったです。
まじめでよいとこ育ちっぽいアルフレート、ちょっと甘ったれた感じの声がかわいいザラ、素っ頓狂な教授。
いつものおなじみの雰囲気、でも何度見ても楽しい。
やはり大好きな作品です。




旅(2017/07/22-2017/08/01)
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(2017/09/03(Sun) 21:39:11)





  ベルリンノートルダム

 フィーバスのこと。
 原作やフランス版(以下両方併せてフェビュスとします)をご存じの方には言うまでもなく、フェビュスはクズです。原作はまあいる感じのクズ男ですが、フランス版はあえてさらに腹が立つように創られてます。じゃなかったら、「婚約者の彼女か、ジプシーのあの子か、どちらか片方なんて選べないー」「あの魔女にだまされてたけど、僕は君のところに帰ってきたよ!」なんてとんでもない曲を歌う訳ないんですよ。フランス版のフェビュスは「このクズ男め!」と思うために存在している。とはいえ、婚約者のフルールドリは好きなので、「彼女の尻の下なら生きててもいい」くらいの距離感で接してます。
 ・・・という気持ちがあるので、フィーバスのことを素直に善人として受け入れられない。別物だとわかっていても、フィーバスが善人であることそのものが受け入れられない。四季版のフィーバスは大変魅力的だったのですが、何度も何度もこの先入観に足を引っ張られました。

 さて、ベルリンのノートルダム。そもそも行くつもりでしたが、発表されたフィーバスのキャストはMaximilian Mann。これで一気に私の中の風向きが変わったと言いますか・・・。Maximilianはここ数年熱心に追いかけている俳優さんです。日本国内で仕事してないのに、すでに4演目10回以上見ているというあたりがいろいろアウト。ちなみに上海でフランツヨーゼフとコロレドを演じた方なので日本人でも見ている方はいるのではないかと(私が見た後ふたつの役は貴族階級の軍人とガチ聖職者(労働者側に立ってるアクティブな方でフロロとは全く別のタイプ)。軍属と宗教関係者の役が多いと勝手に思ってる)(宣伝終わり)。
 彼に対する愛着が勝つか、それともフェビュスに対する積年のいらだちが勝つか・・・それによって作品に対する感想ががらりと変わりますので、我がことながら人事のように楽しみにしていました。

 で、実際に観劇してみたら冒頭のシーンで即どこにいるか見つけて、ハートマークを飛ばし始める有様。フェビュスに対するいらだちというか、ストーリーに入る前に彼への愛着が勝ってしまい、とても心穏やかに作品を楽しむことができました。
 自分でもおもしろいと思ったのですが、「あそこにいるのはフェビュスではない」と自然に思っていたので、作品全体にある「原作との違い」にいらだちを感じませんでした。どうしても「原作に近づけた」と言ってるのに映画版を引きずっているのが気にくわなかったのですが、本当の意味で「原作と違う作品」としてみることができました。そのため、素直に作品自体を楽しめたと思います。
 そんなわけで、作品自体をみる目線としても、なかなかおもしろい観点で楽しめたのが予想外の収穫でした。

 それはさておきフィーバス関係メモ。
 笑うとかわいい、すごむと怖いフィーバス。本当に笑うとかわいい。女たらしで軽い雰囲気出してたのに、エスメラルダとキスした後の浮かれ方というか笑いかたが初々しいというかなんというか。そういうところがすごくかわいく、けれど軍人としてまっすぐ立つと迫力がありすごみがある。そのあたりの落差が大変魅力的でした。エスメラルダが比較的小柄なこともあって、なんとなく片手で抱え上げられてしまうくらいのバランスなのもまた良かった。その身長差があるからノートルダムで再会したときのやりとりがまた魅力的。小さな女性が大男を翻弄するのはやはりおもしろい。
 Maximilianは今まで見たすべての役で感じたのだけど、まじめというか、一度決めたらてこでも動かないというか、そういうところがある。そんな彼の個性にぴったりの役。フロロに火をつけろと言われてなにか適当にごまかしたりせず、正面からはっきりと彼に従わないと宣言する。その不器用なまでの実直さが大変魅力的でした。

 2幕は全体的に「・・・この怪我やばいんじゃない?」という雰囲気。右手はほとんど動かさない、さわられるとすごく痛がる、割と足下がふらついてる、終盤は若干意識がもうろうとしているところを意地でなんとかしている感じ。うん、よろしくない。本当に右手を動かさないんです。プログラムの写真なんかだと奇跡御殿でエスメラルダと行くと言った後、一列に並ぶときは右手をふつうにしているのですが、手は動かさずエスメラルダが腕に手を添えている感じになってました。そのあとフロロたちがやってきたときのかばい方も、右手を使わず不自然に左手でエスメラルダをかばってましたし。エスメラルダの処刑の直前に出てきたときも意識が飛かけてるような目つきで足下がふらつき、とにかく適切な手当をしてくれと、はらはらしながら見ていました。クロパンから解放されたときもほとんど右手を使わず左手だけで体を支えて櫓から身を乗り出し・・・ここで初めて右手を挙げる。ひどい怪我で、痛くて、それでも人々を鼓舞するために右手を挙げた姿が、とにかく魅力的でたまらなかった。
 最後、エスメラルダの亡骸を抱え上げようとするができない。以前は片手でもできそうだったのに、なんというか、足下に力が入らないというのもあって彼女を抱き上げられない。物語の結末としていいなあと思ったのが、ある意味このあたりがフィーバスの敗北だったから。エスメラルダの命を救うことはできなかったけど、カジモトは火の中から彼女を救い、守った。フィーバスはそれすらできず、亡骸を抱え上げることさえできない。はっきりとフィーバスが敗北を感じていたのが何というか、私にとってこの作品に対する最後のピースとなったというか・・・最後にエスメラルダを得るのはカジモドであるということを、カジモドとフィーバス二人が表現してくれたのが、なんか腑に落ちるところがありました。

 おもしろい作品でしたので書きたいことはたくさんあるのですが、とりあえずフィーバス周りのことだけ。

欧州大陸側ミュージカル
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(2017/07/28(Fri) 21:50:34)





  ベルリンノートルダム 感想にもならないあれこれ


 ベルリンからこんばんは。寝る前にノートルダムの感想を少しだけ。

 とても久し振りに日本で見た舞台をドイツで見ました。いろいろ感じたことがあったのですが、ひとつはっきりしたのはよく言われている「言葉がわからないからおもしろく感じる」というのはあるかもしれないということ。今回、四季版を3回見た後でしたので、話の流れはほぼ把握していました。言葉は不自由なりに、耳を澄ませば今なにについて話しているかはわかるレベル。四季で見たときよりおもしろいと感じたのですが、その理由のひとつが言葉がわかりづらいことだと思いました。
 この話、私はテーマとストーリーが剥離していると思っています。言いたいことはわかるけど、うまくストーリーとかみ合ってない。言葉がわかるとそれがいちいち気になるのですが、音が耳に入ってきて、それをなんとか言葉として理解して、その後でストーリーを考えて・・・という手順を踏むと、だんだんそのかみ合ってなさがどうでも良くなって、目の前にあるものだけを楽しむようになってきました。そういう意味で言葉がわからない方が楽しめると感じた次第です。
 あと、四季で見たときはどうしても原作に寄せているのが気になってここが違うとそればかりに気を取られていたのですが、今回はかえって別作品として楽しめました。なんというか、原作とディズニー版は別だとわかっていてもフィーバスを見るとぶん殴りたい気持ちになったのに、ベルリンではひいきの役者だったため、大変心穏やかに見ることができました。

 気になったこと。
 カジモドは独り言を言っているときはそうでもなかったけど、実際に誰かと話すときは骨格的にとても話しづらそうだった。アフロディージアスも覚えられないと言うより、その言葉を音にするためにはどう口を動かせばいいかわからない感じ。
 フロロは四季に比べてエスメラルダに色目を使うエロジジイ感あり。そのかわりジャンへの愛情は薄かったかなあ。「弟を愛していた」がすごくとってつけた感じ。愛していたけど愛情表現がへたくそすぎてちぐはぐになってしまったと感じられた四季版と違い、愛していたのでなく自分の思い通りにしたかっただけだろうという感じ。だから最後にカジモドに殺されて納得なんだけど、私はジャンをゆがんだ形で愛するフロロが好きというジレンマ。
 エスメラルダ、もしかして若いのかなあと。大人びて見えるけど実は「少女」なのかと思いました。

 フィーバスメモ書き。
 フロロに初対面の後、「今度の仕事はこういう奴におべっか使うのか」みたいな顔していた。カジモドが道化の王の後半で皆にいじめられてるとき、フロロの部下だから助けに入れないことをすごく悔しく思っていたよう。だから迷わず助けに行ったエスメラルダをどこか羨望のまなざしで見てる。オフの写真とか見たときちょっと太ったかと思ったけど、衣装込みで見ると軍人らしく貫禄があって良かった。背も高く、肩幅もあるので大変圧しが強くて良い。(カッテの時は細身で若さが伝わってきたけど、今回はいい感じに貫禄があって、実戦経験のある感じがする)これはMaxの個性だと思うけど、どんな夢みたいなことでも彼が言うと信じられるという雰囲気はこの役にとても合っていた。そしてフィーバスはこの後どうなったか謎でしたが、死んだのではないかと思う流れでした。フロロの刺し傷がわりと深いようで、ちゃんと手当しないと死ぬぞとはらはら見ていましたが手当してもらってなかったので、そろそろやばいかなと。最後、エスメラルダを抱き抱えようとするもそれができず、カジモドに譲ったのが印象的。最後にエスメラルダを勝ち得たのはカジモドで、それをフィーバスも受け入れた感じがしました。

欧州大陸側ミュージカル
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(2017/07/26(Wed) 09:00:54)





  Kバレエ 海賊(2017/05/27) ソワレ

メドーラ:浅川紫織
コンラッド:宮尾俊太郎
アリ:山本雅也
グルナーラ:白石あゆ美
ランケデム:石橋奨也
ビルバント:西口直弥

オーチャードホール
★★★☆

 全体的にレベルが高く安定していて見ごたえありましたが、全部石橋ランケデムに持っていかれた…。
 楽しみなところは色々あったのですが、久しぶりに名前にある濃いい役を踊る石橋さんということでもともと楽しみにしておりまして…久々ということで大変盛り上がり…記憶のメインが石橋さんです。マチネの篠宮さんとの比較も含め、メモ書き。というか、ランケデムという役が本当に好きなんだなあとしみじみ思った次第。

 始終強面だった篠宮ランケデムと違ってよく笑うランケデム。お金持たちに愛想笑いをするのはもちろんなのですが、割とメドーラグルナーラそのほかの女性たちに対しても一瞬で強面に切り替わるわけでもない。これは篠宮ランケデムが強面でもそこまで凶悪にならない(良い意味。本当に深刻に凶悪すぎると物語としてちょっと面白くない)のと逆で、笑っていても「いい人」には決して見えないからできるんだろうと思います。数か月前に同じ場所で真っ白な衣装を着ていい笑顔で踊っていた人とは別人。本当に一瞬、見逃すレベルでまれにすごんでみせるのですが、本当にそれだけで「この人には逆らえない」雰囲気が漂うのがさすが。グルナーラとのパドドゥのシーンでグルナーラにちょっかい出して嫌がられてますが、篠宮ランケデムがすごく物を扱うみたいなのに石橋ランケデムは商品の生きの良さを確かめている感じ。前回の伊坂ランケデムは嫌がるグルナーラをせせら笑いながらも好色さがあったと思うのだけど、そういうのもなくただ純粋にグルナーラがどんな反応を示すか確かめてるみたい。そんな時にすごむでもなくせせら笑うでもなく、でも笑ってるのになんか怖いという雰囲気がありました。
 パドドゥはそこそこ良かったのですが、ピルエットのサポートがずれるとかいう、この二人にしては珍しいミスがあったのが気になったりなんだったり。
 前回の公演ほどビジネスマンっぽさは感じませんでしたが、それでもグルナーラお買い上げ後もパシャとそのほかのお金持たちを差別することなくちゃんと「お客様」と扱ってるのはさすがだなあと。篠宮ランケデムはちょっと差が見えたので。そして「金」そのものに異様な執着心を見せた篠宮ランケデムに対して、「金稼ぎ」が楽しそうなのが石橋ランケデム。手元に大金が入ってきたことより、自分が見初めて飾り立てた商品が高値で売れて満足という感じです。
 そしてメドーラ登場で大いに盛り上がるお金持さん達に気持ちを丁寧に沈めるあたりが本当に商売上手だなあと思うのです。そんな彼が「怖い」面を見せるのが変装したコンラッドを見ているとき。鋭いまなざしで、なにか危機を察知している…のですが、ここでアリとの丁々発止。アリがひっかきまわしてランケデムが平静さを失うストーリーが分かりやすい。この場面は本当に楽しいです。山本アリはほんとに軽やかに踊りますし、そんな彼をなんとか捕まえようとランケデムが右往左往するのが面白いです。頭の良さそうなランケデムの手をするりとすり抜けていくようなところがとてもよかった。
 そしてコンラッドが正体を現した後、剣を取るときは篠宮ランケデムが血なまぐさいことを好むように凶悪だったのに対し、割と冷静な石橋ランケデム。自分の商売の場だから平穏を保つために剣を取ることぐらいはできますという雰囲気。このあたりは最後のパシャの館でも感じました。
 海賊たちのアジト。前回はへらへら笑って連れられてきましたが、今回は始終強面。多分こっちが素というか、営業用の笑顔になる必要がないから普段の顔になってるといった感じでしょうか。これはこれでふてぶてしく腹立たしかったです。
 場面飛びまして、ビルバントに連れ出されるシーン。完全に強面で、なにを考えているかわからない雰囲気。なにをしようと構わないとか、そんなことさえも考えていることが感じられない怖さがありました。そして縄を解かれるときに一瞬下を向いて、喜びを噛みしめているかのよう。ビルバントと手を結び「お前の言うことに従う」というような顔をしつつも、多分本心は別のところにあるとうっすら感じられる不穏さがありました。そして西口ビルバントもわりと影が濃い感じだったので、大変凶悪でした…。そんなランケデムですので、形勢が変わると一気にビルバントを裏切るのは当然。
 そして個人的に一番石橋さんだなあと感じるのはパシャの館にメドーラを連れてくるところ。相変わらず「納品まできっちり」のランケデムでした。でもここでも前回よりビジネスマンらしさが減って、「奴隷商人」としてバランスが良くなったと思います。「商人」だけど、あくまで「奴隷商人」というあくどさが出ていたなあと。喜ぶパシャを見てなんか満足げに笑ってましたが、それがちょっと怖かった(ほめてる)。海賊たちの襲撃のあたりは最後の見せ場、ちょっとしたソロがあるのがうれしいです(このあたりでもお仕事きっちりやります感があるのが石橋ランケデム)。チャンバラは決して弱そうには見えないのに始終アリに押され気味。足を切られ、逃げられずそこをビルバントに殺される流れはいつものことながら好きです。なんというか、この時の一瞬でこと切れるのはリアリティ的にはよろしくないかもしれませんが、なんというか、好きな終わり方です。今回ひどくあっさりしているように見えて、それが彼のランケデムにぴったりくるように思えました。

 というわけで、記憶力の限界、残っている限り吐き出したランケデムメモでした。もう少し踊りのこともかけたらよかったのですが、なかなかうまく記憶に残して文字に起こせないです…。彼のランケデムの踊りは軽妙さもありつつも悪人ぽくて好きなのですが。

 そのほかのこと。
 とまとめてしまうのも失礼なのですが、やはり踊りの安定感がマチネとはレベルが違いますね。宮尾さんのコンラッドの中心にいるべき存在感と包容力。メドーラといるときの温かさ。そしてアリといる時も年の離れた兄弟のようでほのぼのしました。メドーラグルナーラ姉妹も大変美しく目の保養。正直、海岸で出てきた時にこんなに安定していて華やかに踊れるのかとちょっとびっくりしました、さすがに技量が違った。山本さんのアリも軽やかですごく的確な踊り、でもコンクールっぽさは抜けたと思います。
 西口さんはやはり背が高いので映えますね。鉄砲の踊りとか、どちらかといえば背が高い方の蘭さんと一緒に踊るのにちょうどいいバランスで大変目の保養でした。なにを考えているかわからないところもあり、どちらかというと強面の時より笑ってる時のほうが怖いタイプかなあ。笑って聞き流したように見えて、しっかり根に持ってそう。アジトに帰ってきたあたりかなあ、どこかコンラッドに不満を持っているように見えて、機会があったらこの一団を乗っ取ろうとしているようにも見えました。
 奴隷市場でのお金持ちたちは、井澤、堀内、栗山、益子。ちょっと益子さんというのが意外でしばらくわかりませんでしたが、多分彼。女の子にあんまり興味のない軽い感じかと思いきや、意外とねちっこい感じのお金持さんでした(ほめてる)。堀内さんの場慣れした感じのお金持さんも見たかったんですけどね、基本ランケデムが見たいですし、地べたにいる兼城さんが大変楽しそうだったのでそちらを見ていたらまったく目が足りませんでした。あのくせのある動き、見ているとなんかはまります、前回公演でも見たいし、そのあと映画館で見たのにまだ飽きない。たまにぴょこぴょこはねてるのもまた楽しいです。そしてそのあと女の子にちょっかい出してたり仲間たちと話してたり井澤お金持に足蹴にされてたり大変楽しいのですよ(こんなとこまで見てるから注意力が散漫になる)。
 海賊のアジトのソロ、矢内さんの踊りが安定感があって魅力的でした。トリプルピルエットを危なげなく連続させたのは見事でした。
 細かい海賊たちの小ネタ。コンラッドにあれこれ言われて不機嫌な西口ビルバントが酒を飲むも気に食わないようで、井澤海賊に八つ当たりでお酒をかけていたのがなんかおかしかった。気付いたら女奴隷といい感じになっている篠宮海賊、女二人の取り合いになりそうなところを、いい感じで井澤海賊が声をかけて「そんなことより踊ろうぜ」と中央の踊りの輪に入っていった流れが見事。こういう、脇の細々したアドリブのような演技からメインの踊りに入る流れがスムーズというのは本当にすごいなあと思います。杉野海賊が前回にまして少年っぽく見えたのがなんか不思議でした。ビルバントがコンラッドにけんか吹っかけた後、手下の堀内海賊が両手を地面につけさせられていたのがなんとなく堀内さんらしいなあと。なんか強そうな雰囲気なので、そうでもしておかないと危なっかしくて仕方ないという感じがしました。堀内さんの鉄砲の踊り、良さそうだったのですが完全にビルバントに気を取られていて目が足りなかったマチネとソワレでした、残念。
 パシャの夢の中のシーンで宇多さんを見つけて一安心。今日も美しかったです。あとは河合さんが美しかった。蘭さんの女奴隷大好きなのですが、今回は特に憂いの表情に色気があり、素敵でした。盧さんと辻さんがすごく目に入ってきたので、良かったのかもしれません。

 そんなわけで主演クラスはメインでしっかり踊り、脇も楽しく、Kバレエの海賊はいいなあと改めて思った次第です。まあ、ランケデムにいいところ全部持ってかれてますけどね!

Kバレエ
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(2017/05/28(Sun) 02:04:25)




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とんぼのせなか管理人ゆずの 舞台にまつわるあれこれのことやらその他いろいろが書き散らしてあるブログです。 「役者殺すに刃物はいらぬ、うまいうまいと褒めればよい」という言葉を胸にあちこちの劇場を飛び回り中。
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