エルサレムの初日と同じように、「私の一番好きな作品がJCSであることをご存知の方のみ読んでください」です。 開口一番になんなんですが・・・先週の下村ヘロデも、同じ衣装だったけ!? え、あんな派手なネックレスしてた?ブレスレットなんてあった?あの派手な指輪は何? 胸の周りが前よりきらきらしてない?っていうか人力車に菊模様なんてついてた?あれ??? 家に帰ってきて、26日に見た母上に話したら爆笑されました。 そんなものはなかったと。 公式サイトの楽屋口を見ても、やっぱりそんなど派手なものはついていませんでした。 この数日間に、いったい何があったの? そんなわけで、下村ヘロデは、こんなこと真っ先に書くことではないと承知の上ですが、素晴らしかったです。 助六のほうがすきー、と思っていましたが、今日はなかなか板についた雷様でした。 うん、こちらもやっぱり、素敵。 ジーザスを足でつついてみてびびってるところとか、見得を切ってるところとか、ジーザスに相手をしてもらえなくて 怒って そのほかは・・・なんというか・・・・。 ジーザスの千秋楽って、好きでした。 千秋楽自体のエネルギーが、群集のエネルギーにすごくあっていて、それが本当に面白い。 だから近頃四季の作品の千秋楽にはこだわっていなかったのですが、ジーザスだけはどうしても行きたかった。 「千秋楽だから皆様エネルギー全快ね!」を期待していったのに「ああ、福岡から3ヶ月の長丁場だったから、 そりゃみんな疲れてるよね」と思ってしまったのは何故なんだろう・・・特にアンサンブル(群集なんて呼べるか、あんなの)。 ホサナで力なく、どこか手抜きしてるように踊られちゃ・・・・舞台見ながら「私の好きなジーザスはもう二度と見れないんだ・・・」 などと思ってしまいましたよ。 なんか・・・アンサンブルのひどさを思うと、名前のある役者さんについての一言二言なんて「ただの趣味の違い」で 片付いてしまう程度に思えます。 「誰を出せ」といってるのではなく「もっと役を生きてくれ」といってるだけなんだから、 別に不可能なことを叫んでるわけでもないと思うんだけどな・・・・。 などと考えながら見ていました。 他のことを考えながら見れる作品ではなかったと思うんだけどな・・・・。 千秋楽なのにスーパースターが終わった時点で拍手がまばらだったのが答えなのかなという気もします。 私自身はこの曲のあとでは拍手しない人間ですから、他の人が拍手しないのも分かります。 でも、千秋楽にしてはやっぱり静かだったと思う。 誰が良いの悪いのじゃなくて、作品のテンションの低さが客席に移ってるのかなと思った。 柳瀬さんがいい・・・というのはずっと言っているので省くとして。 上で散々言ってますが、実は男性アンサンブルはエルサレムに比べて少しましになった気はしました。 鞭打ちの前のシーンで舞台のセンター奥(ジーザスの後ろのところ)にいる 鞭打ち男と兵士は見惚れるほど美しい立ち位置にいました。 鞭打ちのシーンも、男性アンサンブルの狂ったような動きと、兵士の冷たさはなんとも印象的でした。 ふっと目が行ってしまう何かがあった。 女性アンサンブルについては・・・・悪目立ちのほうが多かったから、もう何も言わん。 相変わらず「美しく見える動き」を研究しているようにしか見えませんでした。 きれいな立ち居振る舞いは好きだけど、バレエみたいな動きの美しさなぞ、この作品には、いらん。 そんなわけで・・・・ええと、最後にフォローを入れようとしたのですが・・・言葉が見つからない・・・・。 演出が素晴らしかったですとか・・・それは98年も同じだ・・・・。 98年のジャポネスク版の千秋楽は、私が見てきた舞台の中でも1,2を争うほど素晴らしいものだったと感じています。 今回はそれを越えてくれると、チケットを買ったときはかなり期待していました。 それを裏切られたから、多分私は必要以上に怒っているのだと思います。 柳瀬さんのジーザスは声が不調かと思うところもありますが、研ぎ澄まされた雰囲気がなんとも言えず魅力的で、 彼のジャポネスクジーザスはまだまだ見たいです。 近いうちにもう一度やって欲しいです。 舞台経験豊富なアンサンブルで。 それを期待しながら、またジャポネスクの再演を待つ日々に戻ります。 3年以内にやって欲しいんだけどな・・・・やっぱり無理・・・かな・・・・・。 (2004/08/29) |
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