年末のごあいさつ
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明日からよりにもよって日本海側に行ってきます。 昨年に引き続き両親が旅行に行くというので、親元暮しなんでついていくだけなんですが、暴風雪って何・・・。 無事に帰ってこれるか大変心配です。
本年はお世話になりました。 読んでくださった皆様、特にコメントを下さった方に感謝いたします。 そういう方がいらっしゃるから、私も地味地味とサイトを続けられるのだと思います。
皆様よいお年を! 来年もよろしくお願いします。 (ちなみに旅に出るって言っても国内なんで、ツイッターは大晦日までいます(笑))
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日記 | Link |
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(2010/12/29(Wed) 10:47:23)
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2010年の反省会
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昨年はついうっかり書き損ねてしまったので、反省しつつ1年間のまとめです。
さて、まずは観劇回数。全部で58回。・・・・え?・・・実は昨年(転職したため、前の職場の有給消化中にヨーロッパで毎日舞台みてた)の59回に続いての多さになります・・・。長期旅行もなく、仕事も続け、通いつめた舞台もなく、この回数って、ちょっと待った・・・。そういえばここに入れるのは「公演」に限ると思ってるので、Kバレエスクールのパフォーマンス2回は入れてない・・・・・・・。風邪でキャンセルした舞台が1回、北朝鮮のおかげで消えた遠征が1回あったことを考えると・・・。 さて、気を取り直して内訳。一覧はこちら。
Kバレエ 14回 その他バレエ 23回 劇団四季 4回 コンサート 4回 そのほかミュージカル 5回 ウィーン劇場協会 3回 韓国ミュージカル 3回 その他 2回
2008年と比較してみましたが、Kバレエ以外のバレエの激増が全体的な観劇回数の増加につながったのかなと・・・。だんだん自分の好みが分かってきたこともあり、見に行って良かったと思う公演がほとんどです。久しぶりに四季を見に行ってるとかソウルウィーンに遠征したとか、いろいろバラエティに富んだ1年ではありました。同じキャスト、同じ演目で見たのはウィーンのTdVだけですから、本当にたくさん見た感覚があります。 さて、舞台の簡単な評価として★をつけていますが、5つ星が年間ベストに入れてもいいような舞台、6つ星が生涯ベストに入れてもいい舞台と考えてつけています。そう考えて振り返ると、確かにいい舞台に恵まれた1年だったと思います。5つ星以上は以下の通り。
2010/12/24 くるみ割り人形(Kバレエ) 2010/10/31 白鳥の湖(Kバレエ) 2010/02/27 海賊(Kバレエ) 2010/10/24 ボリショイバレエ&マリンスキーバレエ合同ガラ Bプロ 2010/06/27 ロミオとジュリエット(ロイヤルバレエ) 2010/11/06 Tanz der Vampire (5つ半) 2010/11/04 Tanz der Vampire (5つ半) 2010/11/03 Tanz der Vampire 2010/05/15 モンテ・クリスト伯爵
まずはKバレエが当たり年でした。3つも入ってます。もともとKバレエは好きなので甘口になってますが、この3回はとっても面白かった。全部哲也のいない公演ですが、若手がとってもバランスよくストーリーをまとめていて、踊りについては若干改善点がありつつも、物語にのめりこむことができました。5つ星の舞台には入りませんでしたが、素晴らしかったのが清水さん!ゲストになってしまったのが本当に残念です。フロムリントもロミオもドラマティックでエレガントで本当にすばらしかった・・・!Kバレエで今年一番素晴らしかったのは荒井さんと清水さんだと思っています。荒井さんは若干の体力の低下が見られるかなと思うところもありましたが、演技と音楽性は間違いなくあがってるので、それを見せてくれる舞台ではこれからも素晴らしさを発揮してくれると思います。 ボリショイとマリンスキーのガラは、ただただ楽しかった!肌に合わない作品もなく、技術力の高い人たちがこれでもかと自分たちの魅力を見せつける。NBSのバレエフェスに対抗して、これからも続けてほしい演目です。ロイヤルのロミジュリは都さんのロイヤルでの最後の公演の1公演前。その場にいられるだけで幸せでした。踊り云々以上に、その存在そのものの愛らしさが、とても魅力的だった。安い席に座っていても、その感情がダイレクトに伝わってくるのがびっくりです。 TdVはThomasの千秋楽とDrewの初日でしたので、なんとなく劇場全体が別格(笑)。演出に不満があるのに、本当に心の底から楽しんでしまいました。演出に不満があっても元はいいし、キャストとオーケストラがこれだけよかったら目もつぶれるというものです。とっても楽しかったし、行って良かったと思える公演でした。 そして今回の大穴、ソウルのモンテクリスト伯。ザンクトガレンで見た時はそこそこかなと思ったのですが、ソウル公演は大当たりだと思います。とっても単純な冒険活劇を、その方向に磨き上げた感じで、筋が一本通ってて本当にハラハラドキドキわくわく楽しかった!冒険活劇であり、復讐劇であり、ラブロマンスでもある。よくあるパターンですがミュージカルではなかなかないパターンで、こういうミュージカルも面白いと思えました。分かりやすくって初心者にもお勧めなので、同じ演出で日本でもやってほしいです。個人的には主演リュさんで来日してくれるとベスト(笑)。
いい舞台がたくさん見られて、とても楽しい1年でした。来年もいい舞台がたくさん見られますように!
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年間観劇記録まとめ | Link |
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(2010/12/29(Wed) 10:41:09)
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Kバレエ昇格情報
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Kバレエの昇格情報が出てました。
秋元さん、中村さん、ソリスト昇格おめでとうございます! 秋元さんはKバレエ入団前に見たことがあったのですが、ファーストアーティストは評価が低くないかなと思っていたところです。 くるみ割り人形は雪の王と花のワルツで活躍。 どう考えてもファーストアーティストじゃありません。 踊りも役柄も、ソリストと言うにふさわしいです。 浅田さんとは少し違った感じのエレガントで軽やかな踊り。 これからもぜひぜひ、活躍をしていただきたい人です。
そして中村さんのソリスト昇格はとっても嬉しい! 何年ぶりかしら、Kバレエのソリストが増えるのって! (昇格と退団でソリストは減る一方だった) そして直前の公演でこの人は確かにソリストだと思える踊りを見せてくれたので、喜びもひとしおです。 花のワルツなんてステップもアームスも上品で、堂々としたものでした。
これからの二人の活躍、ますます楽しみです。
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(2010/12/27(Mon) 23:14:15)
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くるみ割り人形(2010/12/26) Kバレエ
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★★★★
マリー姫:浅川紫織 くるみ割り人形/王子:遅沢佑介 クララ:日向智子 ドロッセルマイヤー:スチュアート・キャシディ
今年の観劇納めは例年通りKバレエのくるみ割り人形になりました。すごくおもしろいわけではなかったけど、気持ちよく1年の最後の観劇を終えることができました。
この公演の目的はずっと応援していた日向さんのクララデビューと実は唯一見たことのなかった遅沢さんのくるみ割り王子!どちらも十分堪能することができました。日向さんのクララはちょっと大人っぽくて闊達な感じのする女の子。夢見る女の子〜といった星野さんとは雰囲気が全く違います。この作品のクララは若干夢見がちな女の子の方が合うかなと思うのでちょっと元気すぎるかなとも思いましたが、全体的にとってもかわいいクララでした。特に2幕でマリー姫と踊るところは二人の踊りの雰囲気がなんとなく似ていて良かった。 遅沢さんのくるみ割り王子も満足です。フロムリントのような純粋王子様は難しかったですが、青年将校がぴったり似合う王子様。敬礼をする姿がまた様になっていてかっこいいのです♪それにしても彼は演技がうまい。1幕で一瞬元に戻ったとき、踊りが完全に変わった。元の自分に戻れた喜びをあの短いシーンで感じたのは初めてです。 浅川さんのマリー姫もかわいらしかったです。でも、くるみ割り王子に比べてこちらは本当に難しい!彼女はほんの少し動きが無機質なところがあるのですが、そこが明らかにマイナスになってる。この役は音楽と戯れるように踊らなくてはならないのだと、改めて思い知らされました。都さんや荒井さんのように。浅川さんも、華やかで、かわいかったですけどね。 そして最終日のせいか、なんとなく豪華なキャストでした。やっぱりさすがに素敵だったのは松岡さんの雪の女王!秋元さんは連日の体力勝負で若干疲れが見えましたが、松岡さんは今日は雪の女王だけということもあって余裕たっぷり。今回の雪の女王は全体的に穏やかな面差しをしているのですが、松岡さんもそうでした。でも、彼女は存在自体が凛としているので、優しさはあるけど白の似合う雪の女王でした。秋元さんのサポートが若干不安定でもなんのその。優雅で大きな踊りはさすがファーストプリンシパルでした。 続いて素敵だったのが東野さんの花のワルツ!彼女の踊りはお姫様チックでふわふわピンク色でかわいらしいのですが、その踊りが花のワルツにぴったり!緑を基調とした衣装を着ていても、彼女だけは花のようなピンク色。優雅なアームスの使い方とその優しい雰囲気に、思わず目が引き寄せられました。 その他よかった人。連続の酒匂さんのフリッツ、よくなってきたと思います。最初のころはブーベルさんとダブルということもあっていかにもセカンドキャストでしたが、今日はパックにキャスティングされたことがよく分かる軽やかさでした。見せ場でもきれいに回ってくれて、拍手がなかったのがもったいなかった。松根さんのアラビアも良かった。もうちょっと柔軟性が欲しいところですが、妖艶な微笑みが魅力的。存在感もずいぶん増してきたと思います。神戸さんは、このところ与えられた役を本当に職人芸のようにきっちり演じていると思います。踊りや表情はもちろん、まとっている空気も役によってがらりと変わる。粉雪の冷たさ、フランス人形のエレガントな雰囲気。どちらも魅力的でした。ニコライさんは1幕の酔っ払いとアラビア。この1幕の酔っ払い、凛々しいニコライさんがふらふらしているのが結構気に入っています。ビャンバさんのネズミの王様は本当に素晴らしいですね。登場シーンの鼻を突き出して威嚇するようなところからバトルシーン、2幕で捕まえられてカーテンコールのしょんぼりまで。動きがコミカルだけど基本きっちりという感じで、とっても楽しいです。姿が恐ろしい感じなので、ちょっと大仰な感じの演技が映えると思います。ルーク・ヘイドンは今日も絶好調。お父さんのほうは小芝居も多く、ついうっかり目が行くとしばらくは目が離せませんでした。 最後になりましたが、キャシディさんのドロッセルマイヤーはやっぱり素敵です!ほんのちょっとした眼差し、リフトの軽やかさ、物語を引っ張っていく魔法じみた力。この作品のもう一人の主役だと、改めて感じさせてくれました。今までよりちょっと気さくな感じがして、それはそれで素敵でした。
演出が変わったかなと思えるところをちょっとあげてみます。DVDでよく見ているため初演と違っていることはわかるのですが、もしかすると去年の時点で変わっていたかもしれません。 オープニング、時計の修理をするドロッセルマイヤーがカット。マリー姫と王子の肖像画がネズミ姫とくるみ割り人形になったあと皆が途方に暮れるだけだったのが王がドロッセルマイヤーにくるみを割る方法を探してくれと言ってそれを敬礼で受ける形に変更。人形劇、くるみ割り人形とネズミの王様の振りが変更。クララがくるみ割り人形を受け取ったあと、おばあさんと女の子たちが一緒に踊るシーンがちょっと変わったかな?(去年からこうだった気もする)最後にフリッツがおばあさんの足元に抱きつくのは同じだけど、クララがお父さんに抱きあげられるのは初めて見た気がします。ネズミを追いかける男の子たちがおもちゃのトランペットを吹いている。中国人形の振り付け、特に男性にでんぐりがえしが入った。最後にクララに挨拶をするシーンは女性がくるくる回るようになった。最後にドロッセルマイヤーはクララに敬礼して、彼の物語もそこで閉じた気がしました。細かい演技の変更とかあった気がしますが、ざっと思い出せるのはこのくらいです。こうやって毎年振り付けの変更を見るのも、この作品の楽しみの一つかもしれません(笑)。
キャシディーさんのドロッセルマイヤーさんはやっぱり一挙手一投足が役そのもの。クララと楽しそうにおしゃべりをしているのを見て、例年通り満たされた気持ちになりました。今年もいい舞台がみれました、来年も、またいい舞台がみれますように!
(そしてKバレエから怪我人退団者撲滅を・・・(苦笑))
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Kバレエ | Link |
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(2010/12/27(Mon) 01:06:38)
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Kバレエのくるみ割り人形・・・
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25日の公演、浅田さんが体調不良のため降板でしたorz (代役は橋本さん)
なんというか、毎っ年誰かしら降板してますよね・・・。 体調管理しっかりしてくれ、芸術監督!とちょっと愚痴の一つも言いたくなるというもの。 怪我とは書かれていなかったので、まだましなのかとは思います。
そして相変わらず伊坂さんがいなくって、へこみっぱなしです・・・。
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(2010/12/26(Sun) 22:03:09)
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くるみ割り人形(2010/12/24) Kバレエ
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★★★★★ ドロッセルマイヤー ニコライ・ヴィユウジャーニン マリー姫 荒井祐子 くるみ割り人形/王子 橋本直樹 クララ 星野姫
毎年恒例となったKバレエのくるみ割り人形です。今年の1回目は(あと2日ほど続きます☆)初のキャシディさん以外のドロッセルマイヤーです。リフトと芝居だけしてればいいよーと暴言はいたことも一度ならずありますが、物語を進めていく、ある意味主役ともいえる役。キャシディさん以外できないんじゃないかとさえ思っていたのですが、果たしてどうなるか、楽しみと不安が交錯する中劇場へ向かいました。 これが本当に楽しかった!楽しすぎて我を忘れるほど、夢を見るような気分でクララと一緒に冒険を楽しみました。全体の印象を言うと、いつもはクララとドロッセルマイヤー中心に物語が進んでいる気がするのですが、それは薄かった気がします。そのかわり、相変わらず荒井マリー姫と橋本王子が本当にドラマチックで!いつもとバランスが違っておもしろかったと言うよりは、いつもとバランスは違ってたけどおもしろかったというかんじかな?
Kバレエのくるみ割り人形は大好きです。子供じみたおとぎ話、でもそれを皆が愛して作り上げている。普段は殺伐とした物語の方が好きなんですが(笑)、一年に一度この時期は夢のような世界にうっとり浸ります。 おとぎ話の典型のような物語を、それでも芯のある物語に持ち上げてくれると思ったのがなにより荒井さんのマリー姫。女の子のあこがれの固まりのような美しい姫であるけれど、お姫様なだけでなく血の通った女性という風情も持ち合わせている。クララに助けを求めるその姿、王子と並んで幸福そうなその姿、登場時間こそ短いですが、今日の物語を引っ張っていったのは彼女だと思います。もともと、この演出では荒井マリー姫と橋本王子が一番好きなんです。ちょっとした仕草や眼差しにドラマがある。マリー姫の一歩後ろで彼女を愛し慈しむ王子と、誰からも愛され、天真爛漫に育ち青年将校を愛するようになった姫。(去年一昨年と書き忘れてるのでいまさら書きますが、この二人は「国王夫妻の一人娘と彼女にあこがれる青年将校」という物語が踊りの中から感じ取れる、とても稀有な二人なんです)王子はずっと姫を救うことを心に決めていたし、姫はずっと王子が助けてくれるのを信じていて待っていた。そしてクララの手によって二人は救われた。いつもはこれはクララの物語だと思うのですが、今回はマリー姫と王子の物語でした。だからいつもほどラストシーンにインパクトはありませんでしたが、代わりにグランパドドゥが素晴らしかった!「結婚式」という設定が、今日ほど生きたことはなかったと思います。その幸福と喜び。すべてが輝かんばかりに美しく、見ほれました。そしてまた、荒井さんのマリー姫が正確で音楽的で、なにより鳥肌が立つほど愛らしくって・・・!女の子が憧れてやまない凛としたレディーであり、愛らしい姫君でもあり・・・。本当に素晴らしかったです。橋本さんの王子も好演。出すぎることなく姫を守る将校として、姫を支える王子として、そこに佇んでいました。リフトもうまくなっていたし、一つ一つのリフトが、荒井さんが完全に身を任せているのも含め、感動的に美しかった。王子のソロもさすが橋本さん、堂々としていながらも軽やかで明るかった。いつプリンシパルに昇格するだろうかとわくわくする踊りでした。荒井さんと橋本さんは、この作品の楽しさを、芯まで見せてくれた気がします。 さて、完璧と言ってしまいたい二人に比べると若干分の悪いクララとドロッセルマイヤーですが、どうでもいいところでも視線が二人を追ってしまうほどには楽しかった!この作品でもっとも難しいともいえるドロッセルマイヤーは、やはり場面場面で善し悪しはありました。正直、キャシディさんより良かったところってなかったと思う。特にツリーが大きくなるシーンは魔法にかけられる感じがしなかったのがとても残念。あと、パドトロワが若干リフトが危なっかしいとか所々目がドロッセルマイヤーじゃないとか、まあ、キャシディさんが完璧すぎるからいろいろ・・・。星野さんのクララはとってもかわいかったです。踊りの面でもう一息と言うところはありましたが、クララとして冒険をすることを楽しんでる。この作品で一番大切なことは多分そこで、クララが楽しそうに舞台を駆け、心から笑って泣いて怖がって・・・というところをみていると私も彼女と一緒に冒険をした気になります。上でさんざんドロッセルマイヤーさんのことをいろいろ言っていますが、キャシディさんよりちょっと親しみやすい感じのニコライさんのドロッセルマイヤーは、一緒に冒険をしていてとっても楽しかった!ルックスはもちろん申し分がないし、キャシディさんと似ているから似合っていたのかなと思わなくもないですが、全体的にとっても素敵なおじさまでした。2幕で二人が楽しそうにしているのをみて、パドドゥで楽しそうに踊っているのをみて、色々あった注文も全部忘れました。こちらを楽しい気分にしてくれる、その一番大きな注文を彼はちゃんとクリアしてくれたと思います。
今回も細かく振り付けが変わっていました。ぱっとわかったのは1幕の雪の振り付け(特に王と女王)、粉雪の衣装、花のワルツのソロの女性の衣装と振り、それからラストの演出。特筆したいのが雪の王と女王の踊り。もう、「鬼、悪魔!」と哲也を罵りたくなるくらいハードな振り付け(笑)。彼の好きな振り付けだと思いますがあれを踊りこなすのは体力的にも技術的にも至難の業だと思います。アントルシャを繰り返す王の姿を見て、あまりのレベルにぽかんと開いた口が閉まりませんでした。女王もフェッテが加わり、お互いに今までより踊りが激しくなっています。そして雪を強くするようなマイムも加わり、王と女王の威厳が増した気がします。個人的にこの踊りを踊った秋元さんと中村さんのソリストへの昇格を願います!これだけ踊れたら、もう十分ですよ!(と思う)。 秋元さんと中村さんは花のワルツでも活躍。秋元さんは優雅で軽やかな踊りですね。この先もいろいろな役で見てみたいと思えました。中村さん、ポワントの使い方がとっても細やかでしっかりしていて魅力的でした。腕の使い方も柔らかく大きくて、とてもよかった。この二人に比べると日向さんと内村さんは若干荒っぽく見えてしまいます。 そして今日一番忙しかったのではないかと思うビャンバさん!アラビア人形を見ながらアラビアンモンゴリアン〜ちょっと疲れてる?などとのんきに思っていたんですが、疲れてて当たり前ですよ、さっきまでネズミの王様やってたんですから!このネズミの王様も全身を大きく使ってどこかコミカルに、相変わらずの熱演でとっても楽しかったです。アラビアも色気は望めませんでしたが、基本きっちりした力強さが、今までとちょっとイメージが違って良かったです。 あとは、中国人形の副さんがくるくるくるくる、よく回ってとってもかわいかった!そして、びっくりしたのがルーク・ヘイドン!あなたがシュタールバウムと王様なんてなんて贅沢!2幕はクララとドロッセルマイヤーの方角ばっかりみておりましたが、1幕は視界の端に入ると思わず追いかけてしまいました。エレガントだし演技は細やかだし・・・。相変わらず素敵でした。明日も見れるのが本当にうれしい。 クララが人形の国に別れを告げるシーン。これを見ると、哲也とは同じ文化圏で育った気がするというかなんというか、ああ、冒険物語の「お別れ」だなあと思います。マリー姫の祝福のキス、王子の敬愛の証のキスと同志への敬礼。この流れがとっても好きで、目に涙浮かべながらうっとりと眺めていました。そして最後のシーンはちょっと変わっていました。窓の位置とかクララの動くタイミングとか・・・あと、人形が箱の中に入っていました。これはこれで「クリスマスプレゼント」っぽくて、なんだかわくわくして、よかったです。前方席だったのでセットが動く音がうるさかったのが、ちょっと残念(苦笑)。
もともと大好きな作品です。大好きなので贔屓目はありますが、楽しいところがきれいにあてはまり、本当に素晴らしい公演だったと思います。これだけ密度が濃ければ、1回でも十分満足できたと思います。・・・まあ、明日明後日と続くんですけどね(笑)。
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Kバレエ | Link |
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(2010/12/25(Sat) 01:28:09)
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Rebecca in St.Gallen
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ネットに転がってる情報はどこまで来たら公式情報としていいか分かりませんが、とりあえずそろそろ書いてもいいかなということで。
スイスのザンクトガレンで上演されるレベッカ、初日は10月22日とのことです。 マキシム役はThomas Borchertです。
・・・彼にこの役が似合うかとか、ザンクトガレンの演出はいつもいまいちだから大丈夫かだとかダンヴァース夫人は誰がやるのかとか気になることはいくつもあるのですが、Thomasファンとしてこれはとっても嬉しい・・・というか興味深いニュースです。 彼がこの役をやりたいという気持ちは分からなくないので、ぜひ見に行きたいです。
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Thomas Borchert | Link |
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(2010/12/21(Tue) 01:24:02)
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ワイルドホーンのドラキュラ日本公演
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BWで上演された後あっという間にクローズし、そのあとスイスのザンクトガレン、オーストリアのグラーツで上演されたワイルドホーンの「ドラキュラ」の日本公演の情報がようやく公開されました。 和央ようか主演で上演されるという話はずーーっと昔からあったのでようやく公表された気がします。 おもなキャストは以下の通り。
ドラキュラ伯爵:和央ようか ミーナ:花總まり ルーシー:安倍なつみ ヴァン・ヘルシング:鈴木綜馬 ジョナサン:小西遼生
ザンクトガレンで見た時もよく聞くCDもドラキュラはThomasのため、この役が和央さんというのがものすごく不思議です。 結構直接的表現で色気のあるシーンがあったと思うので、それを女性がやるとどうなるのかしらという好奇心と不安があります。 エリザベートのDer Todなんかは性別を超えた魅力があるというのは分かるのですが、ドラキュラはどちらかと言えば生身の男二人が生身の女を奪い合う感じがしたので、どんなふうに作品が変わるのかとても興味深いです。
この作品は特に男性にいい曲が振り分けられてる気がします。 キャラクターとしてはルーシーかわいいし、「Ein Leben mehr」はワイルドホーン全開で好きだけど、ドラキュラとジョナサンとミーナの「Ein perfektes Leben」やドラキュラとヘルシングの「Zu Ende」、ヘルシングを中心とした男性陣の「Eh du verloren bist」、ジョナサンのソロ「Frost an einem Sommertag」あたりが好きです。 なんだかんだ言って、骨太な曲が多くていい曲の多い作品だと思います。 公演が楽しみです。
CDの感想はこちら。
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ミュージカルその他 | Link |
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(2010/12/15(Wed) 21:42:11)
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